アニメの舞台になった土地を巡る「聖地巡礼」。
これまでに上映された「アニメ」作品の中には、神戸の風景が登場しています。
これまであまりアニメは見たことがない!という人も、神戸を別の角度から楽しんでみてはいかがでしょうか?
Index
・火垂るの墓 (スタジオジブリ/監督 高畑勲/1988年公開)
・Fateシリーズ (ufotableなど/原作 奈須きのこ/2006年~放送・公開)
・若おかみは小学生! (マッドハウス/原作 令丈ヒロ子・亜沙美/2018年放送・公開)
・有頂天家族2 (P.A. WORKS/原作 森見登美彦/2018年放送)
・かげきしょうじょ!! (PINE JAM/原作 斉木久美子/2021年放送)
火垂るの墓
スタジオジブリ/監督 高畑勲/1988年公開
やっぱりこの作品は外せません。スタジオジブリ制作の『火垂るの墓』です。
あらすじ
昭和20年、神戸。14歳の少年と4歳の妹は、空襲で母が入院することになり、叔母のもとに身を寄せる。やがて母が死ぬと、叔母は兄妹を邪険に扱うようになり、2人は家を出ることにする。誰もいない防空壕で、新たな生活を始める子供たち。しかし、そこには厳しい現実が待っていた。
「阪急 神戸三宮駅」から出てくる阪急電車が描かれてますね。2021年に駅周辺の開発が進んでかなり様子が変わりましたが、この場所は当時のデザインを再現するかたちでリニューアルされました。
「御影公会堂」も作品の舞台です。「阪神 石屋川駅」から山側に5分歩いたところにあり、現在は館内のホールや会議室がレンタルスペースとして利用されています。
過去には幼稚園や結婚式場としても使われ、阪神・淡路大震災のときには、地震直後から約1年にわたって避難場所になりました。
「御影公会堂」のすぐ西側を流れている石屋川のほとりには『火垂るの墓』の石碑もありますよ。
Fateシリーズ
ufotableなど/原作 奈須きのこ/2006年~放送・公開
2004年発売のPCゲームがアニメ化されました。TVアニメシリーズや劇場アニメにもなっています。
北野異人館や市営地下鉄とのコラボイベントが行われたこともあるので、街中でキャラクターのイラストを見た人もいるかもしれません。
あらすじ
どんな願いも叶うと言われる「聖杯」を賭けて、魔術師たちがバトルロイヤルを繰り広げる。魔術師たちは、過去の英雄や伝説上の存在を使い魔(サーヴァント)として現代に召喚しながら戦う。
登場人物が暮らすお屋敷のモデルになったのが、北野にある「風見鶏の館」や「うろこの家」です。イスなどの家具も結構そのままアニメに使われているのだとか。
「みなとのもり公園」あたりからポートアイランドに続く「神戸大橋」は、ファンも興奮するほど実際の風景とイラストが一致しています。
若おかみは小学生!
マッドハウス/原作 令丈ヒロ子・亜沙美/2018年放送・公開
ベストセラーの児童文学シリーズがTVアニメ化・劇場アニメ化されました。設定上の舞台は「静岡県 伊豆」とされていますが、実際のモデルは有馬温泉だそうです。
あらすじ
交通事故で両親を亡くした小学6年生の少女は、祖母が経営する温泉旅館「春の屋」に引き取られ、若おかみとして修業をする。少女は幽霊や子鬼などの不思議な仲間たちや、同級生でライバル旅館の跡取り娘に支えられながら一生懸命接客をする。
主人公が何度も通る温泉通りは、有馬温泉の中心にある「湯本坂」にそっくりです。
「有馬天神社」の鳥居の向こうで湯煙が上がっていますが、これは境内に「天神泉源」と呼ばれる有馬温泉の泉源があるから。実物とアニメで、細かいところまで同じなんですね。
『若おかみは小学生!』は物語のなかで季節が移り変わっていくので、アニメの中でいろいろな有馬温泉の姿を見ることができます。
有頂天家族2
P.A. WORKS/原作 森見登美彦/2018年放送
有馬温泉は、こちらの作品でも描かれています。原作小説は、京都を舞台にした物語を得意とする森見登美彦さん。有馬温泉が登場するのは、2017年に放送されたアニメのセカンドシーズンです。
あらすじ
人間は街に暮らし、狸は地を這い、天狗は天空を翔る。「面白きことは良きことなり」矢三郎は父の残した言葉通りに楽しいことを求めて、京都の地を這う。京都を舞台に狸と天狗、そして人間が巻き起こす世紀の大騒動。
おみやげを売っている「若狭屋」は「湯本坂」の入口にあるので、観光に行った人は必ずと言っていいほど目にするんじゃないでしょうか。店名が入っているオレンジ色の「ひさし」は、有馬の金泉の色を意識しているそう。アニメでも再現されています。
「湯本坂」を上り始めると、すぐに「金の湯」が目の前に出てきます。「金の湯」を見ると、有馬温泉に来た!って感じがしませんか。
普段は街に溶け込んでいる郵便ポストも、アニメの中に登場するとなんだか特別に思えますね。
かげきしょうじょ!!
PINE JAM/原作 斉木久美子/2021年放送
『かげきしょうじょ!!』の原作は、現在も連載中のマンガ。「宝塚音楽学校」をモチーフにしています。宝塚市内が舞台の中心になっていますが、登場人物の日常が描かれる中で神戸の風景も登場します。
あらすじ
大正時代に創設され、未婚の女性だけで作り上げる美しく華やかな舞台で世代を超えて人々の心を魅了する「紅華歌劇団」。その人材を育成する「紅華歌劇音楽学校」に、高い倍率をくぐり抜け入学してきた第100期生たち。何もかもがバラバラな彼女たちの、希望と葛藤に満ちた音楽学校生活が幕を開ける。
主人公たちがいるのは「中突堤中央ターミナル」の東側にある「かもめりあ円形ステージ」です。モザイクの景色や船、夕焼けなどを眺めながらのんびり腰掛けている人をよく見かけますが、アニメの中でも船や観覧車・大型のクレーンなどがそのまま描かれています。
現在は改装工事中のポートタワーもアニメに登場していますよ。
パンダが特徴的な自動販売機は、中華街の東側にあります。上に載っているパンダの表情が、実物とアニメでちょっと違いますね。
アニメ好きの間では『かげきしょうじょ!!』セカンドシーズンの制作が期待されているみたいです。次の作品でも神戸のスポットは描かれるのでしょうか。
いかがでしたか?ほかにもこんなまとめ記事がみたい!がありましたら、どんどんコメントお待ちしています。
ちなみに2022年9月には、「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」などのアニメーションを制作する『シンエイ動画株式会社』が、神戸に制作スタジオを開設します。
他にも、「呪術廻戦」などの「TOHO animation」が垂水区にある「五色塚古墳」を舞台にしたアニメMVを公開していますし、これから神戸を舞台にしたアニメ作品が増えていくかもしれませんね。
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