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Wednesday, December 16, 2020

「カシオペア連邦」で暮らす意味 - 岩手日報

リレーエッセイ イワテライフの楽しみ方

大建ももこさん第2回(全2回)

カシオペアエリアの魅力を詰め込んだ夕食膳

 二戸市・軽米町・九戸村・一戸町・浄法寺町(現二戸市)の5市町村を点と線で結ぶと、カシオペア座のWの形になることから、1991年に名付けられた「カシオペア連邦」。なんて素敵な別名も持つ、岩手県北のてっぺんエリア。

 暮らして分かった魅力の一つが、人口規模は小さい市町村ばかりだけれど、一人一人が持つ力の強さ・大きさは、大都会にも負けないということ。暑い日も風の日も雨の日も田んぼにいる農家のおじさんをはじめ、みんな当たり前のように、暮らしの中にいつも「情熱」や「誇り」に似た大切なものを持っているようなのだ。みんなあえて口に出したりはしないのだが、日常に確かにそれが大きく存在している。農業・畜産・酪農に携わる人にも、杜氏や漆職人にも、味噌やせんべいを作る職人にも。時には彼らは地の利を生かし、交流したりコラボレーションすることもある。だからだろう、彼らが生み出す食材やお酒や漆器などは、このエリアならではの魅力となっている。

 地域の人たちが持つ「情熱」や「誇り」は夜空に強く輝く星であり、それがつながってカシオペア座ができたと考えると、その星座の中で暮らすことの意味はとても大きい。未来が楽しみで仕方がない暮らしや生き方が、ここにはある。

今月の人 大建ももこさん

9年ほど前に二戸市金田一温泉にある「おぼない旅館」に嫁ぎ、子育てをしながら、若女将として家族とともに旅館を切り盛りしている。また、「大好きな金田一温泉地区をたくさんの人に好きになってもらいたい」とさまざまな活動にも取り組む。

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確かに

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