庄原市と神石高原町にまたがる「帝釈峡」は、国の名勝に指定されてことしで100年を迎えました。その記念に、庄原観光推進機構がツアーを企画。「日本のグランドキャニオン」と呼ばれる絶景をめぐるツアーです。
(NHK三次支局 下井田和恵)
広島県北東部に位置する帝釈峡は全長18キロの峡谷です。
こちらは「雄橋」。国内最大級の天然の橋で、国の天然記念物に指定されています。
こちらは白雲洞。奥行きが200メートルほどある鍾乳洞です。
人工の湖、神龍湖は、大正時代に発電用貯水ダムとして建設された広島県を代表する景勝地です。
こうした有名な観光地だけではなく、ふだんのバスツアーではなかなか行けないところをガイドの解説付きで歩くツアーが新たに企画されました。地域の人たちが「日本のグランドキャニオン」と呼んでいる絶景をめぐります。
帝釈峡観光協会 岡﨑克治さん
「ダムのえん堤っていいますか、せき止めているところにそびえている高さ200メートルある岩が正面の太郎岩です」
今回、ツアーが始まるのを前に、庄原観光推進機構などの3人に「太郎岩」までのルートの一部を案内してもらいました。
ルートを考える際、取り入れたのがイギリス発祥の「フットパス」。歩くことを楽しむための道のことで、風景を楽しめるようなルートが考案されました。
神龍湖の駐車場から花面公園を経由し、太郎岩の先まで休憩を挟んでおよそ4時間かけて巡ります。
ガイド 清水正弘さん
「昔の人の営みの風景みたいなものをちょっと追想できるような、そういう風な感じをあえて選んで行くということですね。やっぱりその土地の風土みたいなものを感じながら歩くというのがイギリスでも日本でもフットパスの特徴なんですね」
年月をかけて形づくられた帝釈峡ならではの風景を、ガイドの説明を聞きながら歩きます。
清水さん
「石灰岩が降った雨によって浸食されて、お盆のような感じになっていますよね。そういうのが結構点々としているんですよね」
しばらくすると太郎岩が見えてきました。
清水さん
「これぐらいの短距離のフットパスでこういう風なものを下から見上げられるっていうのは帝釈峡しかないのじゃないかな」
清水さん
「工事のときに造ったようなトンネルなんですけど。タイムワープできるというですね。ちょっと時空を超えるための一番最後のトンネル」
トンネルを抜けると・・・。
清水さん
「ここからごらんになってください。すごい迫力ですよね」
岡﨑さん
「遊覧船でお客様にもここでアナウンスするんですけど、正面に見える岩が太郎岩ですっていう話をします。船のなかで見上げる景色と実際にここを歩いて見る景色とでは全然違いますよね」
ツアーを企画した 庄原観光推進機構 坂田忠則さん
「一歩入り込んだらもっともっと奥が深い。その奥の深さをですねお客さんに見てもらって帝釈の魅力をアップしてもらいたい。ぜひ体験しに帝釈峡にお越しください」
「日本のグランドキャニオン」と呼ばれる絶景をめぐるツアーは今月と来月、行われる予定です。
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