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Wednesday, October 18, 2023

QBロジャースは早期復帰の可能性を疑う声によって“火がつく”と ... - NFL日本公式サイト

現地15日(日)、ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースはサイドラインで松葉杖もつかずにボールを軽く投げていた。その姿は、シーズン第1週にアキレス腱を断裂したロジャースが今季中に復帰できるのではないかという希望を抱かせるものだったと言えよう。

日曜日にフィラデルフィア・イーグルスを相手に劇的な勝利を収めた後、ジェッツのヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーはロジャースが負傷してからわずか5週間で試合中にずっと立ったり歩き回ったりできていることを踏まえて、ロジャースのことを“フリーカゾイド(アメリカのテレビアニメで有名なスーパーヒーロー)”と呼んでいる。

火曜日に『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”に出演したサラーHCは、ロジャースが今季中に復帰する可能性を否定するつもりはないと述べた上で、ロジャースは誰もが間違っているということを証明したいと望んでいると明かした。

「私は“彼はこうするはずだったのか?”と調べている人間の1人だ」とサラーHCは話している。「前にアキレス腱のケガを経験したことのあるリチャード・シャーマンを指導したことがある。アキレス腱を負傷した友人もいる。彼らに言わせれば、彼(ロジャース)のやっていることは間違いなくおかしいらしい。すでに歩けるようになっているんだから、彼ならやりかねないと思っている。彼はマニフェステーション、つまり、自分は自分が思っている通りの人間であり、自分が考えたとおりの自分になるという考え方を強く信じている。彼は想定よりも早く復帰したいと望んでいる」

「彼は疑念によって火がつくんだと思う。私が理解しているとは思っていないが、疑念を糧にしているのだ。疑えば疑うほど、彼に拍車をかけることになる。彼は頑張っている。共に過ごしたごく短い時間の中で、彼について学んだことが1つある。それは、何かを心に秘め、何かを証明したいと思っているとき、彼はそれを証明しようとするということ。だから、多くの人が彼を疑うかもしれないが、私は疑っていない。私たちは彼のために可能性を閉ざしていないが、彼が懸命に取り組んでいる様子や、それを意図的にやっているところを見るのは素晴らしいことだ」

完治に1年はかかると言われるケガから、ロジャースがそれほど早く復帰すると考えるのは異様なことのように思える。しかし、画期的な手術を受けたことでポストシーズンが始まる頃に復帰できる可能性が浮上している中で、ロジャースはその予想すら上回ろうとしているようだ。

ロジャースが復帰する可能性は本当にあるのかと問われたサラーHCは「あなたの推測は私の推測と同じだ」と答えている。「すでに言ったように、私たちは彼のために可能性を残している。あらゆる要素が彼にそんなことができるはずはないと言っている。どの医療関係者も、アキレス腱のケガを経験したことがある人も、皆が口をそろえて無理だと言う。だが、彼にそう言ってはいけない。さっきも言った通り、あなたが彼のことや彼が復帰できるかどうかを疑えば疑うほど、彼を駆り立てることになるのだと思う。つまり、もし私が賭けをするとしたら――従業員がギャンブルをするのは違法だが――彼に賭けるだろうね」

サラーHCにとって諸刃の剣だと言えるのは、ロジャースの復帰が重要な意味を持つようになるためには、ザック・ウィルソンから勝利を積み重ねるのに十分な好プレーを引き出す必要があるということだ。ウィルソンがジェッツをポストシーズンまであと一歩のところまで導いたとしたら、ジェッツはアキレス腱のケガから復帰したばかりで数カ月間プレーしていない39歳のクオーターバックと交代させるだろうか? 特に、オフェンシブラインの問題が根強く残っていた場合に、判断は難しくなるだろう。

【RA】

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