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Tuesday, October 31, 2023

あまり見る機会のない“隠れた名作”をお届け 11月のオススメ作品 ... - nhk.or.jp

美青年ティモシー・シャラメが歌って踊る『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023)、リドリー・スコット監督、ホアキン・フェニックスがナポレオンを演じる『ナポレオン』(2023)、ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司 主演の「PERFECT DAYS」(2023)など、話題の新作映画の公開が目前の11月。寒くなりましたね。

2023年も残すところ2か月になった今月は、ほぼ同年齢の2人、山田洋次監督(1931年9月13日生まれ)の『キネマの天地』(1986)『キネマの神様』(2021)。クリント・イーストウッド監督(1930年5月31日生まれ)の『ガントレット』(1977)『スペース カウボーイ』(2000)『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)などを中心に、『恋をしましょう』(1960)『チップス先生さようなら』(1969)『いちご白書』(1970)など、ふだんはあまり見る機会のない隠れた名作がそろったのがお楽しみ。

プレミアムシネマ「恋をしましょう」

11月2日(木)[BSプレミアム]午後1:00〜3:00

公開時には主演2人のゴシップばかりが書き立てられた、『恋をしましょう』。クレジットには載っていないけれど、撮影当時、まだマリリン・モンローと結婚していた、「セールスマンの死」などで有名な作家アーサー・ミラーが脚本に参加していた(口をだしていた?)、というようなことを知れば、興味がさらに増すことになりそうだ。
ハリウッド映画を代表するセクシーな俳優マリリン・モンローと歌手で俳優のフランス人、イヴ・モンタンの主演2人が恋に落ち、モンタンの妻シモーヌ・シニョレが自殺未遂事件を起こした、ということでも有名な映画だ。

プレミアムシネマ「いちご白書」

11月29日(水)[BSプレミアム]午後1:00〜2:43

学園闘争が盛んだった1970年に生まれた『いちご白書』はジェームズ・クーネンの実話をもとに作られた。映画のタイトルに使われた“いちご白書”という言葉はコロンビア大学の学部長の発言から取られたそうだ。小品だったにも関わらず時代の波に乗って日本で大ヒット。日本のフォークグループ、バンバンによる「『いちご白書』をもう一度」という曲が生まれた。

プレミアムシネマ「ジュディ 虹の彼方に」

11月3日(金・祝)[BSプレミアム]午前9:30〜11:29

ジュディ・ガーランド役のレニー・ゼルウィガーが全曲自分で歌ってアカデミー主演女優賞を受賞したのが、ジュディ・ガーランドの伝記映画『ジュディ 虹の彼方に』(2019)。『オズの魔法使』(1939)で大成功を収めたジュディが、豊かな才能に恵まれながら苦難の人生を歩んだ道筋をたどるこのドラマは、2005年初演の舞台劇「エンド・オブ・ザ・レインボー」を原作にしている。

プレミアムシネマ「チップス先生さようなら」

11月8日(水)[BSプレミアム]午後1:00〜3:36

英国作家ジェームズ・ヒルトンの原作をミュージカル化した、「チップス先生さようなら」(1969)。ダンサー出身で舞台演出家だったハーバート・ロスの映画監督デビュー作で、2度目の映画化。最初の映画化は1939年、チップス先生役のロバート・ドーナットは、圧倒的有力だった『風と共に去りぬ』(1939)の主演クラーク・ゲーブルを破ってアカデミー主演男優賞を受賞した。

時代を代表する名作から知る人ぞ知る公開当時の注目作まで、今月もたっぷりお楽しみください。

<記事で紹介した、そのほかの作品の放送予定>

プレミアムシネマ4K「ミリオンダラー・ベイビー」

11月5日(日)[BS4K]午後1:00〜3:14

プレミアムシネマ「キネマの天地」

11月6日(月)[BSプレミアム]午後1:00〜3:16

プレミアムシネマ「キネマの神様」

11月13日(月)[BSプレミアム]午後1:00〜3:07

プレミアムシネマ「スペース カウボーイ」

11月20日(月)[BSプレミアム]午後1:00〜3:11

プレミアムシネマ「ガントレット」

11月27日(月)[BSプレミアム]午後1:00〜2:50


渡辺祥子

【コラム執筆者】
渡辺祥子(わたなべ・さちこ)さん

共立女子大学文芸学部にて映画を中心とした芸術を専攻。卒業後は「映画ストーリー」編集部を経て、映画ライターに。現在フリーの映画評論家として、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ等で活躍。映画関係者のインタビュー、取材なども多い。また映画にとどまらずブロードウェイの舞台やバレエなどにも造詣が深い。著書に「食欲的映画生活術」、「ハリウッド・スキャンダル」(共著)、「スクリーンの悪女」(監修)、「映画とたべもの」ほか。

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【誰かに話したくなる雑学】ルーヴル美術館の「ガラスのピラミッド」が「20世紀最悪の建物」と呼ばれた理由 - ダイヤモンド・オンライン

美術館に行っても「きれい!」「すごい!」「ヤバい!」という感想しかでてこない。でも、いつか美術をもっと楽しめるようになりたい。海外の美術館にも足を運んで、有名な絵画を鑑賞したい! そんなふうに思ったことはないでしょうか? この記事では、書籍『死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅』から、ご指名殺到の美術旅行添乗員、山上やすお氏の解説で「知っておきたい名画の見方」から「誰かに話したくなる興味深いエピソード」まで、わかりやすく紹介します。

ガラスのピラミッドとルーヴル美術館『死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅』より

「20世紀最悪の建物」とも言われた「ガラスのピラミッド」

──あ、そうそう! ルーヴル美術館といえばモナ・リザが有名ですが、この「ガラスのピラミッド」も有名ですよね? これもまさかひと悶着あるんじゃ…。

なかなか鋭いですね(笑)。このピラミッドができたときには大論争になったそうですよ!

──やっぱり(笑)。でもなんででしょうね? こんなにピッタリ建物に溶け込んで、「ルーヴルといったらこれ」ってくらい象徴的なものだと思いますけど…。

確かに今となってはルーヴルの顔ですよね。だけどこれは「溶け込んでいる」んでしょうか?

周りの建物を見てください。周りは石造りの壮麗な宮殿様式…というか、もともとルーヴル美術館は「ルーヴル宮殿」と呼ばれる王宮だったんですけど…。

──え!? ここ王宮だったんですか?

はい。ここは14世紀以来、王宮として使用されてきました。だから建物も美術館にしては立派すぎる気がしませんか?

──あ…確かにそうですね。

「そんな歴史のある伝統建築のど真ん中に、こんなわけのわからないピラミッドを建てるとは何事だ!?」ということですよ。

──わけのわからないって、ひどい(涙)。でも、そう言われてみれば違和感半端ないですね。

でしょ(笑)。それに、「周りの建物と釣り合っていない!」というだけではなく、ピラミッドと言えばエジプトの文明です。

まさにフランスの歴史を象徴するこの広場に、「海外ルーツ、しかもエジプトの建物を建てるのはどうなんだ!?」と批判がありました。

フランスはエジプトを支配していた時代がありましたからね。おそらく多くの人はエジプトを下に見ていたんでしょう。そんなこんなの大論争ですよ。

──うわぁ~。ドロドロじゃないですか! で、最終的にどうなったんですか?

どうなんでしょうね? とりあえずこの現代において、「そんなエジプトのものを~!」なんてことを言う人は見たことがありません。

なんなら、この論争の100年前にエッフェル塔が建ってるんですが、「この歴史あるパリの街に鉄くずの塔を~!」って散々叩かれたんです。

いつの時代もなんか言いたい人っているんですよね(笑)。

──共感ボタンがあったら100万回押してます(笑)。時代は繰り返すんですね。

(本記事は山上やすお著『死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅』から一部を抜粋・改変したものです)

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1日1社開催!「2023業界・仕事研究セミナー」開催 - 長崎大学

 キャリアセンターでは、10月23日(月)から12月20日(水)まで「2023業界・仕事研究セミナー」を開催しています。
 在学生の皆さんには、生協の前の看板やキャリアセンターからのメールでお知らせされています。
このセミナーでは、1日1社ずつ、計41社(10月31日現在)の企業の人事担当者から、事業内容や働き方について、1時間半じっくりとお話を聞けます。

 今回はすでに開催された2回の様子について紹介します。

 10月24日(火)はジャパネットグループの説明が行われました。ジャパネットグループは長崎で創業した企業の1つで、有名なテレビの通信販売や長崎の地域創生の事業を行っています。創業の地である長崎で学んだ学生の活躍を期待しているようです。


 10月25日(水)はJICA(独立行政法人国際協力機構)の説明が行われました。
JICAは日本の2国間ODA(政府開発援助)による、開発途上国の技術協力や有償・無償資金協力を行っています。 本学は、JICAの研修員受入事業に積極的に協力するなど、50年以上JICAとの連携を行っています。

  このように、日替わりで様々な業界・企業の説明を聞くことができ、それぞれの良さを比較できる機会となっています。参加した学生からも、「何回も参加すると業界や企業を比較できる」との声がありました。また、他の学生からは、「興味のある企業から対面で話を聞けるチャンスだと思い、参加した」との声もありました。学生にとっては、就職活動のはじめの一歩としても、改めて自分の進路を考える止まり木としても、有意義な時間となっています。

参加している企業などの詳細は以下からご確認できます。

【1日1社開催!】「2023業界・仕事研究セミナー」開催
※参加企業追加されました - 学内イベント | 長崎大学キャリアセンター (nagasaki-u.ac.jp)

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Monday, October 30, 2023

世界的に有名なロボットアニメが半世紀の時を超え豪華スタッフでリメイクされる「グレンダイザーU」スペシャル ... - GIGAZINE(ギガジン)

取材


1975年~1977年に放映された永井豪原作のテレビアニメ「UFOロボ グレンダイザー」がおよそ50年の時を超えてリメイクされる「グレンダイザーU」が2024年に放映されます。2023年10月28日(土)のマチ★アソビ Vol.27のファーストラン1日目に、新町橋東公園ステージで「グレンダイザーU」スペシャルトークショーが開催されたので、見に行ってきました。

マチ★アソビ
https://www.machiasobi.com/

グレンダイザーU 2024 ON AIR
https://grendizer-official.net/

会場では、トークショーの前にティザーPVが上映されました。PVは以下から見ることができます。

TVアニメ「グレンダイザーU」ティザーPV/2024年放送開始! - YouTube

今回のトークショーのパネラーは、プロデューサーの柏木豊さん、シリーズ構成・脚本の大河内一楼さん、宣伝大使を務めるユリコ・タイガーさん、宣伝プロデューサーの岡和田一輝さんです。


柏木さんは前職で女性アイドルグループ・A応Pのプロデューサーを務めており、かつてこの新町橋東公園のステージでA応Pが踊るのを見守ったことがあるそうです。大河内一楼さんは、過去にニュータイプアニメアワード 2015-2016で「甲鉄城のカバネリ」で脚本賞を受賞したこともあり、マチ★アソビに参加したことがありました。


宣伝大使のユリコ・タイガーさんはイタリア出身のコスプレイヤー。柏木さんによると、「UFOロボ グレンダイザー」はイタリアやフランスでは日本における「サザエさん」や「ドラえもん」のような国民的アニメとして親しまれているとのこと。


ユリコさんのお父さんもグレンダイザーの大ファンだったそうで、会場にはお父さんの所有するグレンダイザーグッズの写真も紹介されました。


イタリアでは、朝のニュース番組で「あの『UFOロボ グレンダイザー』が復活する!」と取り上げられるなど、日本人には想像できないレベルでの大ニュースとして取り扱われていたとのこと。また、サウジアラビアでも全長33.7mのグレンダイザーの像が作られ、「世界最大の架空のキャラクターの金属製彫刻」としてギネス世界記録に認定されて話題となりました。「グレンダイザーU」は日本だけじゃなく、全世界から注目を集めているタイトルだというわけです。

トークは、「グレンダイザーU」のスタッフの話に。


「グレンダイザーU」の総監督は「GEAR戦士電童」「機動戦士ガンダムSEED」「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」で知られる福田己津央さん、キャラクターデザインは「新世紀エヴァンゲリオン 」「ふしぎの海のナディア」「フリクリ」などで知られる貞本義行さん、音楽は「トップをねらえ!」「サクラ大戦」「機動武闘伝Gガンダム」「勇者王ガオガイガー」などで知られる田中公平さんが担当します。大河内さんは福田さんと貞本さんがスタッフに決まった後にシリーズ構成・脚本に選ばれたとのこと。さらにそのあとに田中さんの参加も決まり、「グレンダイザーU」のすごさを思い知ったそうです。

また、大河内さんは貞本さんから「かっこいい」と思えるようなエッセンスをもらったとのこと。柏木さんによると、貞本さんは会議中に突然バイクやメカの絵をさっと描き上げることもあり、そういった貞本さんのテイストが「グレンダイザーU」のビジュアルにいかんなく発揮されているそうです。

また、総監督の福田さんは、「UFOロボ グレンダイザー」のファンクラブで会員番号1桁だったという筋金入りのグレンダイザーファンだったそう。岡和田さんによると、福田さんは雑誌のインタビューに「自分がグレンダイザーと思わないならそれは違う」とまで語っていたとのこと。「グレンダイザーU」は、福田さんと貞本さんのグレンダイザーへの愛が詰まった作品といえます。


また、「グレンダイザーU」のデザインは、そのまま2Dの絵でデザインしているのではなく、まず立体物として一度造形してから、破綻がないようにデザインを行っているとのことで、グレンダイザーの造形にも十分期待できます。

最後に会場でユリコさんのサイン色紙をかけてジャンケン大会が開かれ、和やかな雰囲気でトークショーは終わりました。

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「モナ・リザ」のすごさが「ぶっちゃけ、わからん」ので詳しい人に聞いてみた - ダイヤモンド・オンライン

美術館に行っても「きれい!」「すごい!」「ヤバい!」という感想しかでてこない。でも、いつか美術をもっと楽しめるようになりたい。海外の美術館にも足を運んで、有名な絵画を鑑賞したい! そんなふうに思ったことはないでしょうか? この記事では、書籍『死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅』から、ご指名殺到の美術旅行添乗員、山上やすお氏の解説で「知っておきたい名画の見方」から「誰かに話したくなる興味深いエピソード」まで、わかりやすく紹介します。

モナ・リザ レオナルド・ダ・ヴィンチ『死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅』より

「モナ・リザ」って普通の絵に見えるけど、何がすごいの?

──モナ・リザって何がすごいんですか? こんなこと言うなんて変ですかね…?

いえいえ! 多分それが一般的な感想だと思いますよ。なんだか有名な作品すぎて、「何がどうすごいのかなんて考えたこともない」みたいな。
そしてモナ・リザのすごさは、なかなか一言では言いづらいんですよね。

──いっぱいあるってことですか?

そうですね…いっぱい絡み合っているイメージでしょうか。
まずは、誰がどう見ても上手な絵なので、技法に関しては文句なしですね?

──うーん、ないですけど…。でも上手な画家って他にもいっぱいいますよね?

はは、確かに(笑)。
その意味では、作者のレオナルド・ダ・ヴィンチは上手な画家の第一人者って感じですね。まず、モナ・リザが描かれたのは今から500年ほど前なんですが、ダ・ヴィンチが登場する前の画家の作品をご覧いただきましょうか。

フィリッポ・リッピという画家の「聖母子と二天使」という作品です。

聖母子と二天使 フィリッポ・リッピ『死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅』より


どうです? こちらもきれいでしょう。

──そうですね、とってもきれいです。でも…なんか硬い? なんでだろ…?

素晴らしい! 「硬い」という印象、大正解です! そして、その理由の一つは「輪郭線」にあります。

──輪郭線…ってあのマンガとか描くときのやつですか? 確かに形の周りが全部線で囲われていますね…。

はい! モナ・リザ以前の絵画の多くは、この絵のように物事を輪郭線で区切って描かれていました。

だけど「現実の世界に輪郭線は存在しない!」と考えたダ・ヴィンチは、輪郭線を外して陰影で表現してみたんです。

すると、絵がもっと自然に見えるようになりました。
そして、時間をかけながら絵具をぼかして描く「スフマート」という描き方を取り入れることで、写真のような本当にリアルな表現に到達できたんです!

口元なんてまさにスフマートの効果と言われていますね。

──なるほど、確かに口元のあたり、すごく巧みなぼかし(と、言われたらそう見えなくもない)! 上手な画家はたくさんいるけど、ダ・ヴィンチはその第一人者だったんですね!

まぁダ・ヴィンチが輪郭線を使わずに描いた最初の人ってわけではないのですが、スフマートはダ・ヴィンチの発明とも言われています
たくさんの画家に影響を与えたことは間違いないですね。

あとはモナ・リザのこのポーズ。

──ポーズ。なんか肖像画によくありそうなポーズですが…。

これもダ・ヴィンチの発明したポーズと言われています。

──これもダ・ヴィンチの仕業ですか~!!

はい、それに背景の風景もとってもリアル。
「空気遠近法」って言うんですが、これもダ・ヴィンチが完成させました。
モナ・リザには現代の私たちが当たり前に使っている、当時最先端の表現上の発明がたくさん詰まっているんですよ!

──なんと! そんなにすごかったんですね、モナ・リザ! 恐るべし…。

(本記事は山上やすお著『死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅』から一部を抜粋・改変したものです)

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“世界一有名なポルターガイスト事件”を実際の音声とともに再現 監督 ... - ホラー通信

Apple TV+オリジナルシリーズ「エンフィールドのポルターガイスト」

映画『死霊館 エンフィールド事件』のベースにもなった、イギリスのエンフィールドで起こった世界でもっとも有名なポルターガイスト事件。現場は一体どんな様子だったのか? 残された250時間以上の音声記録と、当時を知る人達へのインタビューをもとに、事件を再現して映像化するApple TV+オリジナルシリーズ「エンフィールドのポルターガイスト」が現在配信中だ。監督が本シリーズについて語ったインタビューをご紹介する。

1977年のエンフィールド。母と子4人で暮らすとある家で、物が浮いたり家具が動くなど様々な怪現象が発生した。ポルターガイスト事件としてはもっとも長く詳しく調査され、その音声記録が多く残されている事件だ。監督を務めたジェリー・ロースウェル監督は、事件が起きた77年当時と本作の始まりについて、こう振り返っている。

「この事件のことはよく覚えています。イギリスで最大の発行部数を誇る新聞の1面トップを飾ったニュースでした。当時のティーンエイジャーはみな、あの事件に動揺したと思います。あれから45年経ち、プロデューサーのアル・モローと私は、調査員のモリス・グロスがあの家で録音した250時間分のテープが残されていることを知りました。それがプロジェクトの出発点となると考え、私は興奮しました。音には常に曖昧さがあり、未知のものを扱う作品にしっくりくると感じられるからです」

Apple TV+オリジナルシリーズ「エンフィールドのポルターガイスト」

“従来のドキュメンタリー”からも“従来のホラー”からも逸脱したハイブリッドホラー

ロースウェル監督は「僕が跳びはねる理由」などドキュメンタリー作品を多数手掛けてきた。しかし本シリーズは、通常のドキュメンタリーとは趣が異なる。

「このシリーズは、本物のオーディオ録音と、それに解釈を与えるビジュアル表現とを組み合わせたハイブリッド形式であり、従来のドキュメンタリーからも、従来のホラーからも、まったく逸脱しているのではないかと思います。リスキーだと考えてもおかしくないアプローチに対して Apple TV+は非常に協力的で、編集に関してかなり自由度を与えてくれました。

このシリーズの監督を務めるという体験は、過去に長編ドキュメンタリーを手がけた時とはまったく別物でした。家を再現し、その空間で本物の音声アーカイブを再生し、それに合わせて俳優がリップシンク(※口の動きと台詞を合わせ演じること)するという形式を選択したため、制作プロセスは非常にテクニックを要するものでした。アドリブも取り入れて臨機応変に撮影する通常のドキュメンタリーとはまったく異なり、撮影を開始する前に何もかもきっちり決めておく必要がありました」

Apple TV+オリジナルシリーズ「エンフィールドのポルターガイスト」

“超常的なことが起こりそう”という予感こそが怖い

ホラー作品を手掛けるのは初めてだったというロースウェル監督は、自身が怖いと感じる要素を本作の演出にも取り入れたという。

「私たちの出発点は1977年から78年にかけて録音されたテープですが、リールが回転する時のシュルシュルというテープの音には、それ自体ぞっとする雰囲気がありました。

このシリーズでは、大部分の超常現象はカメラに写っておらず、証言によって語られています。私は出来事そのものと同じくらい、それらを語る人々の物語に興味がありました。“ジャンプスケア”などの演出や、亡霊を映すようなありふれたホラーの常套手段を避け、普通の生活の中に潜む不気味さ、自分の肩越しのよく見えない場所に、見えない何かが潜んでいるような感覚を作り出そうとしました。多くの場合、超常現象そのものよりも、“超常的なことが起こりそう”という予感の方が怖いものだからです」

そして最後に、日本のホラーファンに向けて「みなさんがこのシリーズを観てくださることに心から感謝します。私とは異なる文化を持ち、語り継がれてきた超常現象も異なる日本のみなさんが、この作品をどのようにご覧になるか、大変興味深いです」とメッセージを贈った。

Apple TV+「エンフィールドのポルターガイスト」配信中


予告編 ※日本語字幕無し

Apple TV+オリジナルシリーズ「エンフィールドのポルターガイスト」

Apple TV+オリジナルシリーズ「エンフィールドのポルターガイスト」

Apple TV+オリジナルシリーズ「エンフィールドのポルターガイスト」

Apple TV+オリジナルシリーズ「エンフィールドのポルターガイスト」

画像提供 Apple TV+

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Sunday, October 29, 2023

【タイムくん 第160話】グローバルニッチトップ企業 - データのじかん

ここがポイント:この漫画も実は結構グローバルニッチトップ漫画なんじゃないか説が浮上してきました


みなさん、おはようございます。

なんか大人になるとっていうか、世の中的には「安定している」っていうことが一つのステータスみたいになってるというか、安定していイコール社会的にあまり信頼ならないみたいなイメージがどっかしらありますよね。

でも意外とそれってイメージだけの世界だったりもするんですよね。例えばめちゃくちゃ有名な会社だからといって安定しているわけでもなかったり、逆に結構な規模で不正してるのがバレちゃって有名だっただけにダメージがでかいとか、有名だったことが不利に働くこともあったりしますし、安定していたところがいきなり不安定になると誰も対応策を知らなくてパニクって自滅しちゃったりとかもありそうな話ですよね。

そんな中で、世間的には全然知名度とかはないし小さい会社だけど、唯一無二の世界トップレベルの技術を一つだけ持ってて、その小さい会社がないと結構な数の大企業が路頭に迷うことも実はあったりするらしいです。まぁ、技術の種類にもよりますけど、むしろその方が需要が枯れることもなくて、時代の流れにもあんまり影響受けなくて、アップダウンがあんまりなくて安定してるってこともあるんですよね。そういう会社をグローバルニッチトップ企業って呼んで、経産省が認定してたりするらしいです。なんか経産省に認定されたらそれはなんか安定しているような気がしちゃいますよね。

そもそもパイが大きいところで一番を取るのってめちゃくちゃ大変な割りに、一番になった後の競争も激しいだろうから、どんなに才能がある人でも一位に君臨し続けるのは難しいと思いますよね。そう考えると、そもそも競争相手があんまりいないところを狙って、そこで一番でいるっていうのは戦略的に考えて結構賢いし、むしろ心配性な僕好みのやり方だなって思っちゃいます。

そういえば、何の競技だか忘れちゃいましたけど、オリンピックの選手で「他の競技はライバルが多すぎて二十歳をすぎてからオリンピック選手になることはほぼ不可能ですが、この競技はそもそも競技人口が少ない上に、本当に運動神経の良い人たちは野球とかサッカーとかそういったメジャーなスポーツに行くので、この競技だったらオリンピック選手になれそうと思ってこの競技を選びました」って人がいて、それも一つの人生の生き方だなって思って、この人なかなか周りの景色が見えてるんだなって感心したことがありました。

でも、よく考えると、二週間に一度というペースではありますけど、僕の漫画はこうして安定して連載が続けられているし、データ活用とかDXとかをテーマにした四コマ漫画ってライバルがいないブルーオーシャンでオンリーワンイズナンバーワンなので、この漫画自体も僕自身もグローバルニッチトップ認定を受けてもおかしくないような気がしてきました。そう思うとありがたい立ち位置だなって感謝の気持ちが湧いてきました。みなさん、ありがとうございます。これからもぜひご贔屓に(笑)。

えっと、今回も毎度のように中身があるようなないような話になっちゃいましたけど、それも一つの安定なのかなって思って開き直って今日も生きてます(笑)。

そんなわけで、また二週間後にお会いしましょう。さよなら!

(時田大夢)

 


作者:トツカケイスケ
埼玉県生まれ/東京都在住
明治大学理工学部卒業、デザイン制作会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして勤務し、2004年に独立。
「タイムくん」の漫画は、そんな作者のITへの予備知識やデザイナーとしての情報整理、イラストレーターとしてのスキルとシュールな性格が掛け算されて生まれています。
普段は本作とは違う3つの作風(コミカル・キュート・クール)を持ち、子供をモチーフにしたシニカルな作品で海外の展示にも多数出展。

https://www.totsunet.com/
Twitter | Instagram


「データのじかん」はThe Data Empowerment Company「ウイングアーク1st株式会社」が運営するオウンドメディアサイトです。

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Friday, October 27, 2023

【東京】チョコレート好き必見!マカロンで有名なピエールエルメ ... - DailyMORE (株式会社集英社)

私は、紅茶とメレンゲを注文しました🍫❤️

お手拭きまでピエール・エルメでかわいい!

メレンゲの味は、「アーモンド」、「レモン」、「ピスタチオ」の3種類で、それぞれ、ピンク、黄色、黄緑と、とってもかわいいです、、、!

メレンゲにマカロンの皮が差してあり、サクサク美味しかったです!

とっても甘かったので、

飲み物はあっさりめのものがおすすめかもしれません😂

(イートイン:各330円、テイクアウト:各324円)

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Wednesday, October 25, 2023

プリンセス・クルーズ、世界的に有名なイタリアの肉職人「ダリオ ... - PR TIMES

 プリンセス・クルーズ(https://www.princesscruises.jp/)は、世界で最も有名なイタリアの肉職人、ダリオ・チェッキーニ氏との独占パートナーシップを結び、2024年2月に就航予定の次世代の新造船サン・プリンセス(https://www.princesscruises.jp/ships/sphere-class/)において、最新のスペシャリティ・インプロンプト・ビストロ「ザ・ブッチャーズ・ブロック・バイ・ダリオ」が誕生することを発表しました。

 父から子へと8世代に渡って受け継がれた伝統の技と、48年以上の経験を持つチェッキーニ氏は、イタリアのトスカーナ州パンツァーノにある精肉店とレストランで世界的に知られています。Netflixの人気番組「シェフズ・テーブル」でも紹介されたチェッキーニ氏は、動物に対する配慮と責任を持ち、少年時代に夢中になった祖母のレシピを取り入れながら肉の全部位を使用し、精肉業に敬意を持って取り組んでいることで知られています。

 新造船サン・プリンセスのデッキ9に位置する「ブッチャーズ・ブロック・バイ・ダリオ」では、肉好きを魅了させる、大皿のファミリー・スタイルの料理をご提供します。チェッキーニ氏のシグネチャー・カットをはじめとする、完璧な焼き加減に仕上げられたステーキなどをご堪能いただけます。

 さらに、プリンセス・クルーズを代表するステーキハウス「クラウン・グリル」では、チェッキーニ氏が考案した上質なメニューをご提供します。クラウン・グリル自慢のメニューとして、イタリアのパンツァーにある一流精肉店、アンティカ・マチェッレリア・チェッキーニから直接仕入れた、骨付きフィレンツェ風ステーキ「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」をご用意しています。

 ダリオ・チェッキーニ氏は次のように述べています。

 「プリンセス・クルーズの料理はイタリアの豊かな伝統を体現しており、家庭料理、活気あるソーシャルダイニング、そして人生を謳歌することへの情熱が融合されています。皆様が美しいサン・プリンセスで世界中を航海しながら私のレストランやメニューを堪能されるときに、私の動物への深い敬意を感じていただけることが肉職人としての人生に深い意義をもたらしてくれます」。

 「ザ・ブッチャーズ・ブロック・バイ・ダリオ」と「クラウン・グリル」によりサン・プリンセスの料理がさらにグレードアップすることに加え、モダンな寿司バー「海(Kai)寿司」、作りたてのイタリアン・パスタとユニークなコース料理を味わえるプリンセス・クルーズの人気レストラン「サバティーニ・イタリアン・トラットリア」、鉄板料理とショーマンシップを融合させたサン・プリンセス限定の「ウマイ鉄板焼き」、有名シェフ、ルディ・ソダミンによる海の幸を使った「キャッチ・バイ・ルディ」などのスペシャリティ・レストランがこれまでに発表されています。

 プリンセス・クルーズ社長のジョン・パジェットは次のように述べています。

 「プリンセス・クルーズでは、あらゆる文化、味覚、嗜好を持つお客様に最高の体験をお届けすることに尽力しています。ファインダイニングからカジュアルレストラン、豪華なものからヘルシーなものまで、サン・プリンセスが提供するお食事をぜひお楽しみください」。

 サン・プリンセスでは、新たに29のダイニングとラウンジが加わり、味わい深い旅、エンターテインメント性の高い食事、極上のお酒、満足感のある軽食などをお楽しみいただけます。また、サン・プリンセスの新しいメイン・ダイニング「ホライゾンズ・ダイニングルーム」は3フロア構造となっており、素晴らしい航跡の眺め、自然光、芸術的な彫刻作品、フレンドリーなスタッフによる思い出に残る食事でさらに特別な空間へと進化し、これまでにないダイニング体験をご提供します。

サン・プリンセスについて

 総トン数175,500トン、乗客定員4,300名のサン・プリンセスは、現在、イタリアのフィンカンティエリ造船所で建造中です。エキサイティングな新しいエンターテイメントやアクティビティ、スイートをはじめとする幅広いカテゴリーの客室もご用意しています。

 バルコニーとサンデッキの数はプリンセス・クルーズの客船の中で最も多く、地中海とカリブ海の太陽と透き通った海を快適な客室から満喫することできます。サントリーニ島のテラスから着想を得た変幻自在のエンターテイメント施設「ザ・ドーム」はリラックスできる最適な場所で、「プリンセス・アリーナ」は従来のプリンセス・シアターをさらに進化させ、革新的な技術を取り入れた空間となっています。

 2024年就航のサン・プリンセスが運航する地中海、ヨーロッパ、カリブ海クルーズは現在販売中です。最新情報は、プリンセス・クルーズウェブサイト(https://www.princess.com/ships-and-experience/ships/su-sun-princess/)(英語)をご覧ください。

プリンセス・クルーズについて

世界最大の国際的なプレミアムクルーズラインであるプリンセス・クルーズは、現在15隻の近代的な客船を運航する、世界的なクルーズ会社。カリブ海、アラスカ、パナマ運河、メキシカンリビエラ、ヨーロッパ、南米、オーストラリア/ニュージーランド、南太平洋、ハワイ、アジア、カナダ/ニューイングランド、南極、ワールドクルーズを含む世界中の目的地に年間数百万人のお客様をお連れしている。2017年、親会社であるカーニバル・コーポレーションと共同で、バケーション業界で最も先進的なウェアラブル・デバイス「メダリオン」を利用したメダリオン・クラス・バケーションを導入し、メダリオン・クラスの客船にご乗船のお客様へ無料でご提供。受賞歴のあるこの革新的な技術により、お客様のクルーズライフをより快適にするきめ細やかなサービスの提供を実現。プリンセス・クルーズは、カーニバル・コーポレーション& plc(https://www.carnivalcorp.com/index?c=140690&p=irol-index) (NYSE/LSE:CCL; NYSE:CUK)傘下の会社。

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2024年2月定期公演プログラムについて - コンサート詳細|NHK交響楽団

コロナ渦中のコンサートはどれも思い出深いが、今月登場する3人の指揮者との共演も、皆それぞれに忘れられないものだった。悠然と流れる大植英次のシベリウス《第2番》。同じシベリウスでも、井上道義の《第7番》は冷厳たるモノトーンの世界で、ベートーヴェン《英雄》とのコントラストが鮮やかだった。ベートーヴェンと言えば、公演中止が相次ぐ中、紙一重で実現に漕ぎつけたパブロ・エラス・カサドの力強い《第九》は、2020年のハイライトだったと言ってよい。3人が思う存分、得意なプログラムを指揮できる日が来たことを喜びたい。

信じる道を命がけで突き進む井上の“最後のN響定期”

Aプログラム]は井上道義のライフワークであるショスタコーヴィチ《交響曲第13番「バビ・ヤール」》は、第2次世界大戦中のウクライナで起きた、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺がテーマである。生存者によるドキュメンタリー小説が出版されているが、銃殺される直前、死体が折り重なる谷底に自ら飛び込んで難を逃れたという、生々しい体験談が記されている。今日の世界を見れば、残念なことに、これを歴史の1ページとして片づけることはできそうにない。

「想像を絶する現実を前にすると、ショスタコーヴィチの音楽すら空しく感じる。これを演奏する意味があるのか」と、井上は自問自答を繰り返してきた。だが、常に音楽する意味を問い続ける姿勢こそが、指揮者・井上の本質なのだと思う。

前半には、短い舞曲を演奏する。ヨハン・シュトラウス2世《ポルカ「クラップフェンの森で」》の原題は、「ハバロフスクの森で」。ウィーン音楽のイメージがあるが、もともとはロシア皇帝の離宮を囲む、貴族の別荘地を描いている。鳥のさえずる平和な光景は、革命により一変した。

続くショスタコーヴィチ《舞台管弦楽のための組曲》は、同じ舞曲と言っても、まるで異なる様相を呈する。最も有名な「第2ワルツ」は当初、ソ連のプロパガンダ映画『第一軍用列車』で使われた。音楽はここで、革命をたたえるアイテムの一つに変貌している。

2024年限りでの引退を表明した井上道義。これは彼が指揮する最後のN響定期である。初共演から46年。途中に長いブランクはあったが、2008年からは毎年のように共演を重ねている。マエストロの破天荒な言動が、周囲との軋轢を生むことも少なくなかったはずだが、信じる道を命がけで突き進む彼の音楽が、時としてどれほど魅力的に響いたか。唯一無二の機会を逃してはなるまい。

井上道義、ショスタコーヴィチ

Aプログラム(NHKホール)
2024年2月3日(土)6:00pm
2024年2月4日(日)2:00pm

指揮 : 井上道義
バス : アレクセイ・ティホミーロフ*※
男声合唱 : オルフェイ・ドレンガル男声合唱団*

ヨハン・シュトラウスII世/ポルカ「クラップフェンの森で」作品336
ショスタコーヴィチ/舞台管弦楽のための組曲 第1番 -「行進曲」「リリック・ワルツ」「小さなポルカ」「ワルツ第2番」
ショスタコーヴィチ/交響曲 第13番 変ロ短調 作品113 「バビ・ヤール」*
※当初出演予定のエフゲーニ・スタヴィンスキー(バス)から変更いたします。

得意の後期ロマン派で大植が生み出すスケールの大きな音楽

Cプログラム]の指揮は大植英次。首席指揮者・井上道義の前任として、大阪フィルの音楽監督を9年間務めた。N響とは1999年に初共演、その後2021年4月に、前述の通りシベリウスの交響曲などを指揮した。

四半世紀ぶりの定期招聘は、前回の共演を受けてのことである。ステージ上の人数やリハーサル時間など、様々な制約がある中、最小限の指示でオーケストラをまとめ、スケールの大きな音楽を生み出す手腕は、内外から高く評価された。

今回初めて、最も得意とするドイツ後期ロマン派で、N響と四つに組む。桂冠名誉指揮者サヴァリッシュの十八番だったR.シュトラウス《英雄の生涯》は、その後も尾高忠明やパーヴォ・ヤルヴィ、ルイージが好んで取り上げてきた。

いかにもシュトラウスらしい華麗なオーケストレーションで、指揮者にとっては“鳴らし甲斐”のある曲。半面、楽器間のバランスを崩すリスクとも隣り合わせだ。経験を重ねた指揮者にしか出せない、絶妙な響きのブレンド感が生まれることを期待したい。

バーンスタインの薫陶を受け、今もアメリカを拠点に活動する大植英次。一部の街では、地元オーケストラの顔として、“英雄”的な扱いを受けてきたという。ドラマティックな音楽作りも含め、彼の存在そのものが、この曲のストーリーとリンクするように思われてならない。

前半はワーグナー《ジークフリート牧歌》。誕生日のサプライズとして、愛妻コジマに捧げられたのは有名な話だ。「ジークフリート」は二人の間に生まれた息子の名前であり、言うまでもなく《ニーベルングの指環》で活躍する“英雄”の名前でもある。2つの作品には同じ主題が用いられている。後半のシュトラウスとは、“英雄”で繋がるが、こちらは終始穏やかな、心安らぐ音楽である。

大植英次、R. シュトラウス

Cプログラム(NHKホール)
2024年2月9日(金)7:30pm
2024年2月10日(土)2:00pm

指揮 : 大植英次

ワーグナー/ジークフリートの牧歌
R. シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」 作品40

エラス・カサドが贈る祖国スペインにちなんだプログラム

Bプログラム」では、パブロ・エラス・カサドが、祖国スペインにちなんだ音楽を取り上げる。ラヴェル《スペイン狂詩曲》は、20世紀初頭のフランスで花開いた異国趣味の産物。「ファ・ミ・レ・ド#」と下降する、熱帯夜のようにけだるい音階に導かれて、マラゲーニャやハバネラといった舞曲がスペイン風の情緒を醸し出す。とはいえ、これは緻密に計算された人工美、まぎれもなくラヴェル固有の世界でもある。

この曲を絶賛したというファリャ。その代表作《三角帽子》では、より開放的にフラメンコのリズムが躍動する。《スペイン狂詩曲》の〈祭り〉同様、《三角帽子》の終曲は、“ホタ”と呼ばれる民族舞踊で盛り上がるが、それまで温存されていたトロンボーンとテューバがここで初めて演奏に加わり、爆発的なクライマックスを築く手法は、ラヴェルの書き方にも似て極めて効果的だ。

エラス・カサドは2019年に《三角帽子》を録音したが、一時入手が困難になるくらい、このCDは評判を呼んだ。彼の持ち味である歯切れのよさと色彩感に、パワフルなN響の音圧が加われば、“鬼に金棒”の名演が生まれるかもしれない。

《ヴァイオリン協奏曲第2番》は、ツアーの道中にあったプロコフィエフが、スペインを含むヨーロッパ各地で書き継いで完成させ、初演はマドリードで行われた。

瞑想的な第1楽章に続くのは、ソリストのアウグスティン・ハーデリヒが「ヴァイオリン音楽史上、最も偉大なメロディ」で、「いつまでも終わってほしくない」と、惜しみない愛を注ぐ第2楽章。さらにはハバネラ風のリズムにカスタネットも加わり、目くるめく熱狂で終わる第3楽章。スペインのエッセンスに染まる一夜が満喫できるだろう。

パブロ・エラス・カサド、ラヴェル、ファリャ、プロコフィエフ、オーガスティン・ハーデリッヒ

Bプログラム(サントリーホール)
2024年2月14日(水)7:00pm
2024年2月15日(木)7:00pm

指揮 : パブロ・エラス・カサド
ヴァイオリン : アウグスティン・ハーデリヒ
ソプラノ : 吉田珠代*

ラヴェル/スペイン狂詩曲
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 作品63
ファリャ/バレエ音楽「三角帽子」(全曲)*

[西川彰一/NHK交響楽団 芸術主幹]

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