第十一章 散る桜 二 (文・永井紗耶子)
夜燕(やえん)もまた、天目(てんもく)を通じて商家の子らや、女たちに手習いや絵、箏も教えており、界隈では有名な「先生」になっていた。
子どもらに餅を配っていた夜燕が木朶(もくだ)に気付いて、二人の側へやって来た。
「木朶先生、本年もよろしくお願いします」
「こちらこそ」
「それにしても、このお正月はやけに温かいですねえ」
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