おととし、県内の空き家から世界的な版画家、棟方志功の掛け軸など70点余りの作品を盗んだとして、会社役員ら2人が逮捕・起訴されていたことが分かりました。
逮捕・起訴されたのは、三木市の会社役員、井上昌博被告(61)と丹波市の無職、高階伸明被告(40)です。
起訴状によりますと、2人は、おととし7月から11月にかけて、4回にわたって、県内の空き家に侵入し、蔵に保管されていた世界的な版画家、棟方志功の掛け軸などあわせて71点を盗んだ罪などに問われています。
被害総額はおよそ4000万円に上るということです。
21日に神戸地方裁判所で裁判が始まり、2人はいずれも起訴された内容を認めました。
裁判の中で検察は「井上被告は世界的に有名な版画家の作品が保管されているという情報を知り、知り合いの高橋被告とともに住宅に明かりがついていないか下見をして犯行を繰り返した。盗んだ作品は井上被告の知人を通してオークションに出品した」と指摘しました。
その上で、検察は「いまだに返っていない作品もあり、大切な物を奪われた被害者の精神的な苦痛は大きい」として、井上被告に懲役7年を、高階被告に懲役5年をそれぞれ求刑しました。
一方、弁護側はいずれも反省しているなどとして情状酌量を求めました。
判決は来月4日に言い渡される予定です。
【空き家を狙った窃盗 増加傾向】
人口の減少や高齢化を背景に全国で空き家が増加していて、総務省が4年前に行った調査では、県内の住宅は268万戸あり、その13.4%にあたるおよそ36万戸が空き家でした。
こうした空き家を狙った窃盗も増加する傾向にあり、警察によりますと、去年1年間で214件と、おととしに比べて83件増えています。
警察は「こまめに立ち寄ったり防犯設備を整えたりして注意してほしい」と呼びかけています。
からの記事と詳細 ( 三木市の会社役員ら起訴 棟方志功の掛け軸など71点盗んだ罪|NHK 兵庫県のニュース - NHK NEWS WEB )
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