Jacqui Palumbo, CNN
ミニーマウスの1世紀近くにわたる生涯で初めて、パンツスーツが衣装に加わることになった。しかもただの古びた仕立てのスラックスではない。そのシンボル的なシルエットは、英ファッションデザイナー、ステラ・マッカートニー氏が手がけた。
ミニーの新しい衣装の一端はインターネットで先行公開されたが、刷新の全容は今年3月の2つの日、すなわち国際女性デーと、ディズニーランド・パリの30周年記念に合わせて披露される。今回のプロジェクトに関する報道発表によると、デザイナーにマッカートニー氏が起用されたのは、「女性リーダーシップのレガシー」と、持続可能性への貢献が理由だった。
「ミニーはいつも私の心の中で特別な存在でした」。マッカートニー氏はCNNに共有された発表動画でそうコメントしている。「私たちは同じ価値観を共有しています。私がミニーを大好きなのは、彼女が幸福や自己表現、真正性を体現しているから、そして素晴らしいスタイルを持っているからです」
女性リーダーのワードローブにパンツスーツは欠かせない。ドイツのアンゲラ・メルケル前首相や米国のヒラリー・クリントン元国務長官、カマラ・ハリス米副大統領といった政治家はそれぞれが、特徴的なパンツスーツのスタイルを確立している。クリントン氏は、クリントン政権が終わった3年後の2004年に公開されたホワイトハウスの公式写真で論議を巻き起こした。写真の中のクリントン氏は漆黒のパンツスーツ姿。ファーストレディーの肖像写真としては初めてだった。
ミニー自身の物言う衣装は、特注の青いタキシードに黒い水玉模様をあしらい、おそろいのリボンを合わせている。「責任をもって調達された生地」を使ったとマッカートニー氏は説明する。この新しいスタイルによって、ミニーが「新しい世代にとっての進歩と活躍のシンボル」になることを同氏は望んでいる。
ミニーがあの有名な赤いドレスを脱ぎ捨てる前には、緑のM&Mが白いゴーゴーブーツから快適なスニーカーに履き替えたというニュースが流れていた。架空の女性キャラクターの装いの一新は、それほど論議が分かれるテーマとは思えないかもしれない(ミッキーも魔法使いのマントをまとうなど、ここ数年は多少の柔軟性が認められている)。だがミニーの発表に対する反応はまちまちで、ジェシー・ワッターズ氏とキャンディス・オーウェンズ氏が司会を務めるFOXニュースの番組では批判的な場面もあった。
オーウェンズ氏は「ジェシー・ワッターズ・プライムタイム」の中で「彼らが彼女を男性的にしている」と述べ、パンツ姿のミニーマウスは「私たちの社会の織り布を破壊する」試みだと言い添えた。
オーウェン氏の発言について、マッカートニー氏はコメントを避けた。
一方、インターネットのユーザーは、ミニーがドレスを脱ぎ捨てたのは今回が初めてではないと指摘している。ディズニー・クルーズラインは19年、赤と白の海員服にパンツ姿のミニー船長をデビューさせた。若い女性に夢を与える服装、そして恐らくは海に乗り出すための実用的な服装として。
今年の国際女性デーを記念するマッカートニー氏のコラボ作品には、ミニーに「Divine Feminine」の文字をあしらった限定販売のTシャツコレクションも含まれる。このTシャツは3月7日に開かれるファッションショー「ステラ・マッカートニー・ウィンター2022」に登場し、翌日から発売される。
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