ホンダが思わぬ行動に出た。今後成長が見込まれるEVの開発において、プラットフォームとバッテリーにGM製を使うと発表したのだ。
実はホンダとGM、両社の付き合いは長い。その経緯を踏まえて、今回の提携の意味、そしてホンダが見据える未来をについて紐解いてみよう。
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※本稿は2020年4月のものです
文:ベストカー編集部/写真:Honda
初出:『ベストカー』 2020年5月26日号
■プラットフォームとバッテリーをGM製に
ホンダが採用するのは、GMが開発したグローバルEVプラットフォームと、そのための新世代バッテリー「アルティウム」。
ホンダはこれを使って2種類のEVを作り、2024年からGMの北米工場で生産するという。
GMのアルティウムだが、確かに優れた特徴を持っている。
バッテリーパック内のセルを縦にも横にも積み重ねられる柔軟性を備えるほか、ポルシェ・タイカンが先駆けた高出力・高効率な800Vシステムにも対応できるため、高性能モデルも開発可能だ。
さらにこのバッテリーを組み合わせるプラットフォームも、インバーターやモーターがモジュラー化されているため、あらゆるボディ形状に対応できるほか、前輪駆動、後輪駆動、4WDなど、駆動方式も自由自在なのだ。
■アメリカとヨーロッパとで戦略を使い分ける
もともと、ホンダとGMは仲がよかった。2017年には燃料電池を生産する合弁会社を設立しているし、2018年からはバッテリーモジュール開発でも提携している。
自動運転の領域では、ホンダはクルーズという企業と提携しているが、ここもGMの子会社だ。
今回の基幹部品共用化も、この延長線上にあることは間違いないのだが、さらに深く掘り下げてみると、両社には北米のEV市場への不安があると筆者は考える。
現在、産油各国の増産やコロナ禍によりガソリン価格が低迷しているが、それに伴いアメリカでは、大型SUVやライトトラックが元気を取り戻している。
こうしたクルマがこれから10年前後路上を走ることになると、EVはメリットが打ち出しにくく、アメリカでは大きな市場が育ちにくいという声があるのだ。
ホンダはGMと組むことで、EVの開発コストを下げ、危ういアメリカのEV市場へのリスクを最小限に抑えようとしているように思える。
注意したいのは、ホンダがこの戦略を全世界に適用させようとは思ってないことだ。
ご存知のとおりホンダは、欧州や日本向けには小型EV「e」を投入し、こちらには自社開発のプラットフォームを採用している。
CO2削減が待ったなしの欧州は、EV激戦区となることが確実であり、ここではホンダは手を抜いている暇などないのだ。
米・欧で戦略を使い分けるホンダの今後に注目したい。
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May 29, 2020 at 07:00AM
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