2023年(令和5年)は、日本美術はやまと絵展、東福寺展、親鸞展、重要文化財展、西洋美術はモネ展、ゴッホ展、テート美術館展、ルーヴル美術館展、マティス展など、話題の展覧会・美術展がたくさんあります。美術展ナビ編集班が絶対に行きたい、見たいものを50+αセレクトしました。2023年のスケジュールなどにご活用ください。(読売新聞美術展ナビ編集班)
2023年の注目展50+αの一覧
1「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」(東京都現代美術館)【閉幕】
2「揃い踏み 細川の名刀たち」(永青文庫)【閉幕】
3「大阪の日本画」 (大阪中之島美術館・東京ステーションギャラリー)【閉幕】
4「佐伯祐三―自画像としての風景」(東京ステーションギャラリー・大阪中之島美術館)【閉幕】
5「エゴン・シーレ展」(東京都美術館)【閉幕】
6「甲斐荘楠音の全貌」(京都国立近代美術館・東京ステーションギャラリー)【閉幕】
7「没後190年 木米」(サントリー美術館)【閉幕】
8「芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル」(三菱一号館美術館・北九州市立美術館)【閉幕】
9「ダムタイプ|2022: remap」 (アーティゾン美術館)【閉幕】
10「ルーヴル美術館展 愛を描く」(国立新美術館・京都市京セラ美術館)【閉幕】
11 特別展「東福寺」(東京国立博物館・京都国立博物館)【閉幕】
12 世界遺産登録10周年記念「富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで」(山種美術館)【閉幕】
13 恐竜博 2023(国立科学博物館、大阪市立自然史博物館)【閉幕】
14 特別展「恐竜図鑑 ― 失われた世界の想像/創造」(兵庫県立美術館、上野の森美術館)【閉幕】
15「重要文化財の秘密」(東京国立近代美術館)【閉幕】
16 特別展「毒」(国立科学博物館、大阪市立自然史博物館)【閉幕】
17「憧憬の地 ブルターニュ」(国立西洋美術館)【閉幕】
18「ブルターニュの光と風」(SOMPO美術館、福島県立美術館、静岡市美術館)【閉幕】
19「棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」(富山県美術館・青森県立美術館・東京国立近代美術館)【閉幕】
20「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見」 (国立工芸館)【閉幕】(2024年に全国巡回)
21「親鸞 生涯と名宝」 (京都国立博物館)【閉幕】
22「買上展」(東京藝術大学大学美術館)【閉幕】
23「明治美術狂想曲」(静嘉堂@丸の内)【閉幕】
24「国宝・燕子花図屏風 -光琳の生きた時代 1658~1716」(根津美術館)【閉幕】
25 NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」(三井記念美術館、岡崎市美術博物館、静岡市美術館)【閉幕】
26 特別展「コレクションの20世紀」(名古屋市美術館)【閉幕】
27「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」(森美術館)【閉幕】
28「幕末土佐の天才絵師 絵金」(あべのハルカス美術館)【閉幕】
29「大名茶人 織田有楽斎」(京都文化博物館、サントリー美術館は2024年)【閉幕】
30「マティス展」(東京都美術館)【閉幕】
31「ゴールデンカムイ展」(北海道・丸井今井札幌本店、丸井今井函館店、2024年に仙台、新潟へ巡回)【閉幕】
32「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」(森アーツセンターギャラリー、大阪リバーフォーラム)
33 「ABSTRACTION 抽象絵画の発生と展開」(アーティゾン美術館)【閉幕】
34「ガウディとサグラダ・ファミリア展」(東京国立近代美術館、佐川美術館、名古屋市美術館)
35「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」(東京国立博物館、九州国立博物館、2024年に国立国際美術館)【閉幕】
36 越後屋開業350年記念特別展「三井高利と越後屋」(三井記念美術館)【閉幕】
37「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」(Bunkamura ザ・ミュージアム 渋谷・ヒカリエホール)【閉幕】
38 「聖地 南山城ー奈良と京都を結ぶ祈りの至宝―」(奈良国立博物館) 「京都・南山城の仏像」(東京国立博物館)【閉幕】
39 「テート美術館展 光」 (国立新美術館、大阪中之島美術館)
40「竹久夢二のすべて」(福田美術館、高崎市美術館)
41「デイヴィッド・ホックニー展」 (東京都現代美術館)【閉幕】
42 特別展「海 ―生命のみなもと―」(国立科学博物館、2024年に名古屋市科学館)【閉幕】
43 特別展「徳川家康-天下人への歩み-」(名古屋・徳川美術館)【閉幕】
44「横尾忠則 寒山百得」展(東京国立博物館)【閉幕】
45「イヴ・サンローラン展」(国立新美術館)【閉幕】
46「キュビスム展」(国立西洋美術館、2024年に京都市京セラ美術館)
47「生誕270年 長沢芦雪」(大阪中之島美術館、2024年に九州国立博物館)【閉幕】
48 特別展「やまと絵 ―受け継がれる王朝の美―」(東京国立博物館)【閉幕】
49 「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」(SOMPO美術館)
50 「モネ 連作の情景」(上野の森美術館、2024年に大阪中之島美術館)
51 特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」(国立科学博物館)
52 「北宋書画精華」(東京・根津美術館)【閉幕】
53 「陰陽師とは何者か」 (千葉・国立歴史民俗博物館)【閉幕】
54 開館記念展「皇室のみやびー受け継ぐ美ー」(皇居三の丸尚蔵館)
2023年の注目展50+αの概要と詳細な記事へのリンク
※閉幕したものは記事の後ろに移しましたので通し番号が順不同になっています。
32「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」(森アーツセンターギャラリー、堂島リバー)
2022年12月に北米で開幕し、海外巡回のスタートとして東京・六本木で始まる「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」。ディズニー・アニメーションの初期の名作から最新の人気作品まで、まるでスクリーンの中に入り込んだような没入感を味わうことができる、全く新しいイベントです。ディズニーファンには、ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年の節目の年に相応しい体験となるでしょう。4月29日から9月18日まで。大阪の堂島リバーフォーラムで12月2日から2024日2月18日まで巡回。
34「ガウディとサグラダ・ファミリア展」(東京国立近代美術館、佐川美術館、名古屋市美術館)
スペイン、カタルーニャ地方のレウスに生まれ、バルセロナ市内に点在するサグラダ・ファミリア聖堂など世界遺産に登録されたユニークな建築群を手がけた建築家アントニ・ガウディ(1852-1926)。「ガウディとサグラダ・ファミリア展」では、長らく「未完の聖堂」と言われながら、いよいよ完成の時期が視野に収まってきたサグラダ・ファミリア聖堂に焦点を絞り、ガウディの建築思想と造形原理を読み解きます。東京国立近代美術館で6月13日から9月10日まで。9月30日~12月3日、佐川美術館(滋賀県)で。名古屋市美術館(12月19日~2024年3月10日)にも巡回。
39 「テート美術館展 光」 (国立新美術館、大阪中之島美術館)
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」が国立新美術館で2023年7月12日から10月2日まで開かれます。英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選して紹介します。10月26日~2024年1月14日には大阪中之島美術館に巡回します。
40「竹久夢二のすべて」(福田美術館、高崎市美術館)
福田美術館(京都)で2023年7月14日~10月9日「竹久夢二のすべて ~画家は詩人でデザイナー」が開かれます。群馬の高崎市美術館で11月11日から2024年1月14日まで開催されるなど、全国巡回予定です。
46「キュビスム展」(国立西洋美術館)
約50年ぶりの大キュビスム展「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」が10月3日から2024年1月28日まで国立西洋美術館で開催されます。 その後、3月20日〜7月7日に京都市京セラ美術館にも巡回。
49 「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」(SOMPO美術館)
SOMPO美術館が所蔵するフィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》など約20点のゴッホによる作品やほかの作家の作品などで構成する静物画の展覧会「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」が10月17日から2024年1月21日までSOMPO美術館(東京・西新宿)で開催されています。
50 「モネ 連作の情景」(上野の森美術館・大阪中之島美術館)
「睡蓮」シリーズで有名な印象派のクロード・モネが描いた様々な連作を紹介する「モネ 連作の情景」が上野の森美術館で2023年10月20日から2024年1月28日まで、大阪中之島美術館で2024年2月10日から5月6日まで開催されます。連作という発想で絵画のあり方を提示した壮大なモネ芸術の世界が広がります。
51 特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」(国立科学博物館)
特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」が国立科学博物館で10月28日~2024年2月25日、開催されています。
54 開館記念展「皇室のみやびー受け継ぐ美ー」(皇居三の丸尚蔵館)
皇室伝来の文化財を収蔵する三の丸尚蔵館が11月3日(金・祝)に展示空間などを大幅に拡大し新たに「皇居三の丸尚蔵館」として開館します。11月3日~2024年6月23日まで約8か月にわたり、4期にわけて、皇居三の丸尚蔵館が収蔵する多様で多彩な名品を紹介します。1期(11月3日~12月24日)「三の丸尚蔵館の国宝」では、《蒙古襲来絵詞》、伊藤若冲《動植綵絵》、高階隆兼《春日権現験記絵》、小野道風《屏風土代》の国宝が展示されます。
閉幕した展覧会
1「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」(東京都現代美術館)
ハイ・ファッションをリードし続ける、パリのメゾンの象徴的存在を回顧する1「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展が東京都現代美術館で2022年12月21日から2023年5月28日まで開かれます。パリ装飾芸術美術館をはじめ、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館、上海のロング・ミュージアム(西岸館)、中国の成都当代美術館、ニューヨークのブルックリン美術館、ドーハのM7などを巡回した国際展です。予約制です。
2「揃い踏み 細川の名刀たち」(永青文庫)
稀代の刀剣コレクターとしても知られる永青文庫の設立者・細川護立のコレクションから、約8年ぶりに国宝の刀、全4口(古今伝授の太刀など)が勢ぞろい。また、重要文化財、重要美術品の刀剣・刀装金具もすべて公開されます。「揃い踏み 細川の名刀たち―永青文庫の国宝登場―」は東京・目白台の永青文庫で、2023年1月14日から5月7日まで開催。予約制です。
3「大阪の日本画」 (大阪中之島美術館・東京ステーションギャラリー)
2022年2月にオープンした大阪中之島美術館(大阪市北区)で、開館1周年を記念する特別展「大阪の日本画」が2023年1月21日から4月2日まで開かれます。近代大阪の日本画が一堂に会する史上初の大規模展です。4月15日~6月11日、東京ステーションギャラリーにも巡回します。
4「佐伯祐三―自画像としての風景」(東京ステーションギャラリー・大阪中之島美術館)
大阪、東京、パリの3つの街に生き、短い期間ながらも、鮮烈な作品を残した画家、佐伯祐三(1898~1928年)の15年ぶりの大回顧展です。日本最大級の質と量を誇る大阪中之島美術館の佐伯祐三コレクションを中心に、代表作が一堂に集まります。東京ステーションギャラリーで2023年1月21日~4月2日、大阪中之島美術館で4月15日~6月25日に開催されます。
5「エゴン・シーレ展」(東京都美術館)
見る者の心に否応なく迫ってくる激烈な作品群で、高い人気を誇るエゴン・シーレ(1890-1918)。大規模回顧展が開催されるのは30年ぶりです。エゴン・シーレの有数のコレクションで知られるウィーンのレオポルド美術館の所蔵作品を中心に、ウィーンが生んだ夭折の天才の生涯を振り返ります。「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ天才」は2023年1月26日~4月9日、東京都美術館で開催。
6「甲斐荘楠音の全貌」(京都国立近代美術館・東京ステーションギャラリー)
大正から昭和にかけて京都で活躍した日本画家、甲斐荘楠音(1894~1978年)の画業だけでなく、映画人・演劇人としての側面を含めた全体像を紹介します。開館60周年記念「甲斐荘楠音の全貌―絵画、演劇、映画を越境する個性」は京都国立近代美術館で2023年2月11日から4月9日まで。その後、7月1日から8月28日まで東京ステーションギャラリーで開催。
7「没後190年 木米」(サントリー美術館)
「没後190年 木米」がサントリー美術館(東京・六本木)で2023年2月8日から3月26日まで開かれました。江戸時代後期の京都を代表する陶工で画家の文人・木米(1767~1833年)の個性あふれる名品を紹介します。
8「芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル」(三菱一号館美術館・北九州市立美術館)
落合芳幾(1833~1904年)と月岡芳年(1839~1892年)は、江戸後期を代表する浮世絵師、歌川国芳(1797~1861)の門下であり、絵のライバルでもありました。「芳幾・芳年-国芳門下の2大ライバル」が三菱一号館美術館で2023年2月25日~4月9日まで開催されました。同美術館はその後、リニューアルのため長期閉館します。本展は7月8日~8月27日まで北九州市立美術館に巡回します。
9「ダムタイプ|2022: remap」 (アーティゾン美術館)
「ダムタイプ|2022: remap」はアーティゾン美術館(東京・京橋)で2023年2月25日~5月14日まで開催されます。日本のアート・コレクティブの先駆け的な存在であるダムタイプは、1984年の結成時から一貫して、身体とテクノロジーの関係を独自な方法で舞台作品やインスタレーションに織り込んできました。今回、坂本龍一を新たなメンバーに迎え、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示で発表した新作《2022》を、帰国展として再構成して紹介する展覧会です。
10「ルーヴル美術館展 愛を描く」(国立新美術館・京都市京セラ美術館)
ルーヴル美術館の膨大なコレクションからヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、ジェラール、シェフェールなどの精選された70点余りの絵画を通して、「愛」の表現の諸相をたどる展覧会「ルーヴル美術館展 愛を描く」が2023年3月1日から6月12日まで、国立新美術館で開催されます。京都市京セラ美術館に6月27日~9月24日、巡回します。
11 特別展「東福寺」(東京国立博物館・京都国立博物館)
京都の禅寺「東福寺」。青葉や紅葉で有名な古刹ですが、本格的な展覧会が行われるのは初めて。日本の禅文化に大きな影響を与えた東福寺の美と歴史がひも解かれます。特別展「東福寺」は東京国立博物館で3月7日~5月7日、京都国立博物館で10月7日~12月3日に開催されます。
12 世界遺産登録10周年記念「富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで」(山種美術館)
「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」が2013年に世界遺産に登録されて10周年。山種美術館(東京・広尾)で、富士山を描いた日本画と浮世絵を中心に同じく日本の象徴である桜を題材とした日本画をあわせ、10周年を祝う特別展が開催されます。会期は2023年3月11日から5月14日まで。
13 恐竜博 2023(国立科学博物館、大阪市立自然史博物館)
美しき鎧竜「ズール」の全身化石が日本初公開。「恐竜博2023」が国立科学博物館(上野)で、3月14日~6月18日に開催されます。大阪市立自然史博物館で7月7日~9月24日巡回します。
14 特別展「恐竜図鑑 ― 失われた世界の想像/創造」(兵庫県立美術館、上野の森美術館)
恐竜ものでは、特別展「恐竜図鑑 ― 失われた世界の想像/創造」が兵庫県立美術館で3月4日~5月14日、上野の森美術館で2023年5月31日~7月22日に開催されます。
15「重要文化財の秘密」(東京国立近代美術館)
1952年12月に開館した東京国立近代美術館の開館70周年を記念して、明治以降の絵画・彫刻・工芸のうち、重要文化財に指定された作品のみで構成する展覧会が開かれます。日本の近代美術の魅力を再発見する機会となる「重要文化財の秘密」は東京国立近代美術館で、2023年3月17日~5月14日まで。
16 特別展「毒」(国立科学博物館、大阪市立自然史博物館)
国立科学博物館で2月19日まで開催の人気の毒展が、3月18日(土)~5月28日(日)に大阪市立自然史博物館 ネイチャーホールにも巡回します。
17「憧憬の地 ブルターニュ」(国立西洋美術館)
フランス北西部、大西洋に突き出た半島を核としたブルターニュ地方は、古来より特異な文化圏を形成していました。そんなブルターニュに魅せられた画家たちの作品、関連資料が一堂に会する初めての展覧会「憧憬の地 ブルターニュ」が、国立西洋美術館(東京・上野)で2023年3月18日から6月11日まで開催されます。
18「ブルターニュの光と風」SOMPO美術館
またほぼ同じ時期(3月25日~6月11日)に、SOMPO美術館(東京・西新宿)でも「ブルターニュの光と風」展が開催されます。
19「棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」(富山県美術館・青森県立美術館・東京国立近代美術館)
2023年に生誕120年を迎える版画家、棟方志功(1903―1975年)。その足跡を振り返る「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」が富山県美術館(3月18日~5月21日)、青森県立美術館(7月29日~9月24日)、東京国立近代美術館(10月6日~12月3日)で開催されます。
20「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見」 (国立工芸館)
ポケモンと工芸、正面切って出会わせたとしたらどんな「かがく反応」が起きるだろう――。人間国宝から若手まで20人の工芸作家が多種多様な素材と技法で本気でポケモンに挑む「ポケモン×工芸展—美とわざの大発見—」が3月21日から6月11日まで、国立工芸館(金沢市)で開かれます。2024年に全国巡回決定。
21「親鸞 生涯と名宝」 (京都国立博物館)
浄土真宗を開き、今なおその魅力あふれる教えで多くの人を惹きつけてやまない親鸞聖人(1173~1262年)は、2023年に生誕850年の節目を迎えます。今展では京都西本願寺・東本願寺、三重専修寺などの所蔵する親鸞ゆかりの名宝、約170件が集結。国宝11件、重要文化財約70件を含む史上最大規模の親鸞展として、日本の仏教史に偉大な足跡を残した巨人の歩みを紹介します。京都国立博物館で3月25日~5月21日まで。
22「買上展」(東京藝術大学大学美術館)
「買上展 藝大コレクション展2023」が東京藝術大学大学美術館(東京・上野)で3月31日から5月7日まで開かれます。横山大観らの巨匠から現代アートまで、東京藝術大(前身の東京美術学校)が卒業生らから買上(かいあげ)した優品を紹介。
23「明治美術狂想曲」(静嘉堂@丸の内)
「美術」が産声をあげた明治時代、現代でも色あせない明治美術の魅力を静嘉堂文庫美術館のコレクションを通して紹介する特別展「明治美術狂想曲」が静嘉堂@丸の内で4月8日から6月4日まで開催されます。国宝曜変天目(稲葉天目)も引き続き展示。
24「国宝・燕子花図屏風 -光琳の生きた時代 1658~1716」(根津美術館)
毎年GWに根津美術館で披露される尾形光琳の代表作、国宝「燕子花図屏風」。2023年は光琳の生きた時代(1658~1716年)をテーマに、燕子花屏風が登場した時代を紹介します。4月15日(土)~5月14日(日)。オンライン予約制です。
25 NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」(三井記念美術館、岡崎市美術博物館、静岡市美術館)
NHK大河ドラマ公式の「どうする家康展」が4月15日から6月11日まで東京の三井記念美術館で開催されます。岡崎市美術博物館(7/1~8/20)、静岡市美術館に11月3日から12月13日まで巡回します。
26 特別展「コレクションの20世紀」(名古屋市美術館)
名古屋市美術館で特別展「コレクションの20世紀」が4月15日(土)~6月4日(日)まで開かれます。開館35周年を迎える名古屋市美術館が8,000点を超えるコレクションから、モディリアーニの《おさげ髪の少女》をはじめ、横山大観、藤田嗣治、三岸好太郎など、選りすぐりの約100点を紹介します。
27「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」(森美術館)
森美術館(六本木)の開館20周年を記念する現代アートを様々な観点から学び、楽しめる展覧会が4月19日~9月24日に開かれます。50組を越える現代アーティストたちが展開する「学びの場」とは、いったいどうなるのでしょうか。
28「幕末土佐の天才絵師 絵金」(あべのハルカス美術館)
謎の天才絵師とも呼ばれる土佐の絵師・金蔵は、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風などを残し、「絵金さん」の愛称で、地元高知で長年親しまれてきました。1970年前後には一大ブームとなりましたが、絵金の大規模な展覧会は、この半世紀ほど高知県外では開催されてきませんでした。「幕末土佐の天才絵師 絵金」は大阪のあべのハルカス美術館で4月22日から6月18日まで開かれます。
29「大名茶人 織田有楽斎」(京都文化博物館、サントリー美術館は2024年)
織田信長の実弟で、大名茶人として名高い織田有楽斎(1547~1621年)。400回遠忌にあたり、正伝永源院の寺宝を中心に有楽斎の人物に迫る「大名茶人 織田有楽斎」展が4月22日~6月25日まで京都文化博物館で。2024年1月31日~3月24日には、サントリー美術館で開催されます。
30「マティス展」(東京都美術館)
20年ぶりの大マティス展。ポンピドゥー・センターから名品約150点を紹介する「マティス展」が東京都美術館で4月27日から8月20日まで開催されます。グッズも話題です。
31「ゴールデンカムイ展」(北海道・丸井今井函館店)
「ゴールデンカムイ展」が聖地・北海道でも開催されます。丸井今井札幌本店 大通館9階 催事場で2023年4月28日~5月21日まで。函館でも開催決定!2023年7月22日(土)〜9月10日(日) 丸井今井函館店7階 催事場で。2024年には仙台、新潟へ巡回。
33 「ABSTRACTION 抽象絵画の発生と展開」(アーティゾン美術館)
「ABSTRACTION 抽象絵画の発生と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」がアーティゾン美術館(東京・京橋)で2023年6月3日から8月20日まで開催されます。19世紀末から第1次世界大戦が勃発するまで、フランスが平和と豊かさを享受することが出来た「ベル・エポックの時代」に着目。活気と自由な雰囲気に満ち溢れた時代に、芸術面でも、フォーヴィスムやキュビスムなどが芽吹き、やがて絵画表現の到達点のひとつして抽象絵画の誕生へとつながります。抽象絵画のあゆみを展観する展覧会です。
35「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」(東京国立博物館、九州国立博物館、国立国際美術館)
考古学ファン注目の特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」6月16日~9月3日、東京国立博物館で開かれます。東博では1955年以来、約70年ぶり。10月3日から12月10日までは九州国立博物館、2024年2月6日から5月6日までは国立国際美術館(大阪市)に巡回します。
36 越後屋開業350年記念特別展「三井高利と越後屋」(三井記念美術館)
2023年は、三井越後屋が延宝元年(1673年)に開業して350年。これを記念して、三井高利とその子供たちによる越後屋創業期をたどる「三井高利と越後屋―三井家創業期の事業と文化―」が2023年6月28日から8月31日まで三井記念美術館(東京・日本橋)で開かれます。歴史史料や美術館に伝わる茶道具の名品も展示します。
37「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」(Bunkamura ザ・ミュージアム 渋谷・ヒカリエホール)
2023年4月10日からのBunkamura休館に伴い、Bunkamura ザ・ミュージアムは渋谷ヒカリエ9Fのヒカリエホールで展覧会を開催します。7月6日~8月23日で、写真家ソール・ライター展が開かれます。
38 「聖地 南山城ー奈良と京都を結ぶ祈りの至宝―」(奈良国立博物館) 「京都・南山城の仏像」(東京国立博物館)
京都の南部「南山城」にある古刹、浄瑠璃寺の九体阿弥陀の修理完成を記念する特別展「聖地 南山城 ―奈良と京都を結ぶ祈りの至宝―」が奈良国立博物館で2023年7月8日~9月3日、開催されました。東京国立博物館で9月16日から11月12日まで奈良博とは規模を変えた特別展「京都・南山城の仏像」が開催されます。
41「デイヴィッド・ホックニー展」 (東京都現代美術館)
現代で最も革新的な画家のひとりデイヴィッド・ホックニー(1937年~)の日本では28年ぶりとなる大規模な個展「デイヴィッド・ホックニー展」が東京都現代美術館(江東区)で、7月15日~11月5日に開催されています。
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42 特別展「海 ―生命のみなもと―」(国立科学博物館、2024年に名古屋市科学館へ巡回)
地球で暮らすあらゆる生命の源である海を、様々な視点から紹介する展覧会です。国立科学博物館(上野公園)で、7月15日~10月9日に開催中。2024年春に名古屋市科学館に巡回。
43 特別展「徳川家康-天下人への歩み-」(名古屋・徳川美術館)
尾張徳川家に伝来した徳川家康ゆかりの品を所蔵する徳川美術館(名古屋市)で「夏季特別展 徳川家康-天下人への歩み-」が2023年7月23日から9月18日まで開催。時に命の危険にさらされながらも困難を乗り越え、戦乱の世に終止符を打った家康の波乱の生涯を辿り、家康の人となりから軍事力・政治、学問・茶や香道まで、幅広い視点から徳川家康像をひも解いていきます。
44「横尾忠則 寒山百得」展(東京国立博物館)
東京国立博物館では非常に稀な現代アート展となる「横尾忠則 寒山百得」展が9月12日から12月3日まで開かれます。東洋美術伝統のモチーフ、寒山拾得をテーマに約1年半で描き上げた102点を一挙に初公開します。
45「イヴ・サンローラン展」(国立新美術館)
20世紀のファッション界を席巻し「モードの帝王」とよばれたイヴ・サンローランの日本で初めての回顧展です。2023年9月20日~12月11日、国立新美術館で開催されます。
47「生誕270年 長沢芦雪」(大阪中之島美術館)
若冲、応挙と並んで「奇想の画家」として知られる長沢芦雪雪(1754~1799年)の回顧展「生誕270年 長沢芦雪」が大阪中之島美術館で10月7日~12月3日に開かれます。和歌山・無量寺の《龍・虎図襖》(重要文化財、前期展示)など大型の作品は必見です。2024年(2月6日~3月31日)には九州国立博物館へ巡回。
48 特別展「やまと絵 ―受け継がれる王朝の美―」(東京国立博物館)
千年を超えて描き継がれた「やまと絵」を名品の数々で振り返る特別展「やまと絵―受け継がれる王朝の美―」が10月11日から12月3日まで東京国立博物館で開催されます。日本絵巻史上最高傑作として名高い「四大絵巻」(国宝「源氏物語絵巻」、国宝「信貴山縁起絵巻」、国宝「伴大納言絵巻」、国宝「鳥獣戯画」)が30年ぶりに集結(10月11日~22日)するほか、国宝「神護寺三像」(伝 源頼朝像、伝 平重盛像、伝 藤原光能像)、三大装飾経と称される国宝「久能寺経」、国宝「平家納経」、国宝「慈光寺経」などの国宝や、”究極のやまと絵”とイチオシされた「浜松図屛風」(重要文化財)など、展示される約240件のうち7割強が国宝(51件)や重要文化財(125件)という豪華な展示内容になります。
52 「北宋書画精華」(根津美術館)
中国・北宋時代を代表する画家の一人、李公麟(1049?~1106年)の幻の真作「五馬図巻」(東京国立博物館蔵)が約80年ぶりに出現したことを機とし、同時代の名品が一堂に集める特別展「北宋書画精華」が根津美術館(東京・南青山)で2023年11月3日~12月3日に開かれます。
53 企画展示「陰陽師とは何者か ーうらない、まじない、こよみをつくるー」 国立歴史民俗博物館
安倍晴明をはじめ、映画や小説、舞台などでたびたび登場し、時に歴史を動かすような重要な存在として活躍する「陰陽師(おんみょうじ)」。実際の彼らはどのような存在だったのでしょうか。この展示では、あまり知られていない陰陽道の歴史とそこから生み出されてきた文化をさまざまな角度からとりあげて考えます。国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)で10月7日から12月10日まで。
(読売新聞美術展ナビ編集班)
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