江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849)の代表作として知られる錦絵「
今回出品される全46作品は、同社の日本法人「クリスティーズジャパン」(東京都千代田区)で今月13、14日に公開され、その後、香港、パリの同社施設での公開を経て、米ニューヨークでのオークションにかけられる。
富嶽三十六景は、江戸や東海道、常陸国や信濃国などから富士山の姿をとらえた木版画の浮世絵。1830(天保元)年から33(天保4)年ごろに作成された。出版が開始された当時から大変な人気で、売れ行きが好調であったため、36景では完結せず、計46図となった。舟に乗る人々を巨大な波がのみ込もうとする光景を描いた「神奈川沖
「神奈川沖浪裏」は、何度も同社のオークションに出品されている。23年3月のニューヨークでのオークションでは、276万ドル(約3億7000万円)で落札された。クリスティーズジャパンの山口桂社長によると、「簡単に言えば、初刷りが一番高い。また、来歴や作品の状態で価格は変わる。ここ5年ぐらい、世界で最も有名な日本美術であろうこの作品の需要が高まり、日本美術に興味はなくてもこれは欲しいというコレクターが増えた」という。
また、「日本の美術品は中国の影響を受けているものが多く、かつては中国系の方が買うことは少なかった。近年は、日本人作家の現代美術の作品を購入するようになり、その流れの中で、浮世絵をポップアートのような感覚で購入する方が増えているように思う」と分析する。
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