ニューヨークの「メトロポリタン美術館」は、2023年12月からコスチューム・インスティテュートで、新しい展覧会「Women Dressing Women」を開催することを発表した。
この展覧会は、20世紀から今日までの影響力のある女性主導のファッションデザイナーやブランドの歴史をたどるもの。伝統的なファッション史の規範に新たな解釈を与え、ファッション産業が女性の社会的、経済的、創造的な自立にどのような影響を及ぼしてきたかを探るために企画された。
主要テーマは「匿名性」「可視性」「主体性」「不在/使命」の4つ。同インスティテュートのパーマネントコレクションからキューレーションされた約80点の展示物を通して、70人以上のファッションクリエーションを紹介する。
展示されるのはコム・デ・ギャルソンの川久保玲、ガブリエラ・ハースト、アン・ロウ、クレア・マッカーデル、ノー・セッソのピア・デイビスとオータム・ランドフ、ミウッチャ・プラダ、マドレーヌ・ヴィオネ、ヴィヴィアン・ウエストウッドなど、先駆的な女性デザイナーとその有名な後継者たちの作品だ。
また、サラ・バートン、ガブリエル・シャネル、アン・ドゥムルメステール、エリザベス・ホーズ、ジャンヌ・ランバンなど、有名デザイナーの象徴的な作品も並ぶ。
メトロポリタン美術館のディレクターで最高経営責任者(CEO)のマックス・ホラインは、この展覧会について次のように述べている。
「このタイムリーな展覧会は、コスチューム・インスティテュートの比類なきコレクションを通して、20世紀初頭から現在に至るまで、ファッションにおける女性の重要な貢献について来館者に考えてもらうものです。また、歴史的に過小評価されてきた声を増幅させ、同時に有名になった女性たちの作品をたたえるという、当館の献身的な取り組みを継続するものでもあります」
「展示される華麗な衣服は、この活気に満ちた一つの芸術形態の中核にある多分野にまたがる才能を再認識するものであります。今日の世界的なファッション産業の活力源となった、そして今もなり続けている数え切れないほどの女性たちの貢献に対して、改めて感謝の念を抱かせることでしょう」
「Women Dressing Women」は開催期間は、2023年12月7日(木)〜2024年3月3日(日)の予定だ。
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