18年ぶり「アレ」に向け、マジックを着実に減らしている阪神。日本一早い優勝マジック点灯で有名な兵庫・尼崎市の尼崎中央三丁目商店街も、ついに重い腰を上げ始めた。
同商店街は優勝セールに向けた独自マジックを掲げているが、本紙では6月にも同商店街を取材。当時、同商店街振興組合の寺井利一理事長(62)は「今年は優勝が決まるギリギリになるまで準備しないでおこうかなぁ」と、08、10年にマジックをともしながら、V逸となった苦い経験があるだけにVセールの準備にも慎重だったが、24日終了時点で優勝マジックは「23」。マジックが書かれたボードを抱える商店街のマスコットキャラクター「めでタイガー」も誇らしげだ。
寺井氏に改めて話を聞きに訪れると、まさに商店街関係者と打ち合わせ中。「いろいろ打ち合わせは始まってますよ。マジックが1ケタになってからじゃ間に合わないこともあるから。メディアもあおりに来るしね」と語った。
同商店街は隣の四丁目商店街、さらにその隣の五丁目商店街と連合販促会を作っており、「販促会にPOPを配ったり、マジック0の瞬間に何かイベントできないか」など、さまざまな検討を行っているという。
自身も「カラオケBar隠れ家」を経営している寺井氏。「『優勝したら、みんなタダにするんやろ?』とむちゃぶりをされてます。さすがにタダにしたら大損する」と苦笑しつつも、優勝に向けたファンの気持ちの高ぶりも感じている。
寺井氏は開幕直後、メディアの取材に「9月26日くらいにマジック0になるかな」と“予言”していたという。商店街が沸き立つ日は確実に近づいている。
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