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Tuesday, August 22, 2023

福運とご利益を求めて「兵庫七福神めぐり」 – Feel KOBE 神戸公式 ... - Feel KOBE

福を呼ぶ七福神の神様をお参りすることで、7つの福徳を授かるといわれている「七福神参り」。

なかでも「兵庫七福神めぐり」は、神戸市の兵庫区内にある7ヶ所のお寺や神社をお参りするもので、半日で回ることができる手軽さが人気を呼んでいます。

今回は、そんな「兵庫七福神めぐり」の旅をご紹介します。

兵庫七福神めぐりとは

「兵庫七福神めぐり」とは、兵庫区内で七福神をお祀りしている7ヶ所のお寺や神社をお参りするものです。

今回、お参りする寺社は以下の通り。

・和田神社
・薬仙寺
・真光寺
・能福寺
・柳原天神社
・柳原蛭子神社
・福海寺

どの寺社から参拝しても問題ありませんが、効率よく回りたいのなら神戸市営地下鉄海岸線和田岬駅から徒歩2分の「和田神社」からスタートして、上記の並び順に参拝し、JR兵庫駅を目指すルートがおすすめです。

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兵庫七福神めぐりでは、各寺社で御朱印をもらうほか、七福神の人形や無料のスタンプを集めて楽しむ方法があります。

それぞれの寺社で七福神の人形を授かることができるのですが、その台座となる「宝船」をいただくことができるのは和田神社のみ。「宝船」も欲しいという方は、お忘れなく。

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イラストがとってもかわいい七福神のスタンプ(無料)

参拝する日によっては担当者が不在のこともあり、1日で御朱印が集められない可能性も。「一度に全部集められるものを」という方は、人形やスタンプを揃えるといいかもしれませんね(もちろん、後日改めて訪れるのもありです!)。

さて、ルートや御朱印の確認がおわったところで、早速「兵庫七福神めぐり」の旅へでかけましょう。

和田神社

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まず、紹介するのは神戸市営地下鉄海岸線和田岬駅より徒歩2分のところにある「和田神社」。

地元の人からは「和田宮さん」という名で親しまれており、毎年ヴィッセル神戸のメンバーが必勝祈願で訪れることでも有名な神社です。

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神社の創建は詳らかにはなっていませんが、淡路島から蛭子大神(ひるこのおおかみ)が和田岬にたどり着いたのが始まりと伝えられています。古来から「蛭子の森」といわれており、蛭子大神を祭祀した最古の場所という話も。

その後、平清盛が大輪田泊(神戸港内にあった港のこと)を修築するときに、現在の広島県である安芸国の厳島神社から市杵嶋姫大神(いちきしまひめのおおかみ)を観請。

万治2年(1659年)に天御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)の神輿が和田岬に流れ着いたことから、当時の領主だった青山幸利により社殿が造営されました。

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本殿には3柱の神様がお祀りされている

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この3柱の神様のほか、境内には火を司る神様を祀った「秋葉神社」、道開きの神様を祀った「猿田彦社」、京都伏見稲荷神社より勧請された「高倉稲荷神社」なども点在しています。

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そんな和田神社では、七福神の辨財天(べんざいてん)をお祀りしています。これは、御祭神の市杵嶋姫大神が辨財天と同一視されている神様ということから。

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和田神社の御朱印

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また、和田神社の神使である白蛇をお祀りした「巳塚」も人気スポットの一つ。とぐろを巻いた白蛇に願いごとを書いてお納めすれば、願いが叶うといわれています。

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また、「止める」信仰があるという神社としても知られており、境内の狛犬の足元には「止めたいこと」を願った紐が巻きつけられています。

当時の隣松院と呼ばれる社務所には、幕末に14代将軍の徳川家茂が勝海舟とともに昼食をとるために立ち寄ったり、15代将軍の⼀橋慶喜が台場築造⼯事の視察で訪れたり、俳⼈の与謝蕪村が俳諧の会を催したという「和田神社」。お参りが済んだら、次の目的地へ向かいます。

Information和田神社
住所 神⼾市兵庫区和⽥宮通3-2-45
アクセス 神戸市営地下鉄海岸線「和⽥岬駅」2番出⼝より北へ徒歩2分
電話番号 078-652-1551
拝観時間 24時間(社務所8:30〜17:30)
公式サイト http://www.wadamiya.jp/

薬仙寺

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続いて向かったのは、「和田神社」から徒歩5分のところにある「薬仙寺」。

飛鳥時代から奈良時代に活動していた行基が、天平年中(729~748年)に開いた長い歴史をもつお寺です。創建時は法相宗でしたが後に天台宗、南北朝時代に時宗に転宗して現在に至ります。

ご本尊の薬師如来坐像が国の重要文化財。同じく「絹本著色施餓鬼図」も国の重要文化財に指定されており、奈良国立博物館に寄託されています。

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そんな薬仙寺では、七福神の寿老人が祀られています。本堂内にも寿老人の像が安置されているので、ぜひご参拝を。

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薬仙寺の御朱印

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境内には、モニュメントも多い「薬仙寺」。こちらの「萱の御所跡碑」は平清盛が後白河法皇を幽閉した建物跡で、三間四方の粗末な造りから「牢(楼)の御所」ともいわれているそう。

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神戸空襲で亡くなった犠牲者を追悼する慰霊碑もあり、毎年3月17日には合同慰霊祭が営まれます。

後藤住職によると、この空襲で薬仙寺も大きな被害を受けたそう。所蔵していた宝物もほとんど焼けてしまいましたが、御本尊の薬師如来坐像は事前に疎開させており、被害を免れたといいます。

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空襲で焼失した宝物の中には七福神が描かれた刺繍絵画もあった

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お寺の記録に残る

そのほか、境内には後醍醐天皇が隠岐島から京へ帰る途中に病気となり、お寺の境内に湧く泉の水をいただくと、たちまち回復したと伝えられている井戸の跡も。

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「忙しい世の中で、大変なことも多いかと思います。静かな境内でそっと手を合わせて、自分を見つめ直す時間にしていただけたら」と後藤住職。

心を安らかに、参拝を終えたあとは次の目的地である「真光寺」へ向かいましょう。

Information薬仙寺
住所 神戸市兵庫区今出在家町4丁目1−14
アクセス 神戸市営地下鉄湾岸線「和田岬駅」から徒歩7分
電話番号 078-671-1696
拝観時間 9:00〜17:00
公式サイト https://kechien.yakusenji.org/

「真光寺」

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続いて紹介するのは、「薬仙寺」から徒歩1分のところにある「真光寺」です。

宗派は時宗。もともとは「光明福寺(こうみょうふくじ)」というお寺でしたが、時宗の開祖である一遍上人の弟子・二祖真教上人が伏見天皇に奏して、「真光寺」という寺名になりました。

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「真光寺」があるこの場所は、一遍上人が全国を旅している途中に立ち寄り、お亡くなりになられた御廟所(霊を祀っているところ)。

県指定文化財「一遍上人御廟所」の五輪塔は、南北朝時代のものといわれています。

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真光寺の本堂内

本堂は1945(昭和20)年3月の第二次世界大戦で空襲に遭い焼失。現在の本堂は、1962(昭和37)年に再建されたものです。

ちなみに、こちらの本堂では定期的にジャズイベントが開催されています。お寺で音楽イベント?と思うかもしれませんが、「りんや木魚の音がよく響くようにと設計された建物は、演奏をするのにうってつけの場所ですよ」と笑う長島住職のお話を聞いて納得です。

「こういったイベントが、お寺を訪れる一つのきっかけになってくれたら」とのことなので、興味がある方はぜひ。

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そんな「真光寺」には、七福神の福禄寿がお祀りされています。境内の観音堂には、正面中央に観音像、右に福禄寿、左には毘沙門天の像があるので、ぜひお参りを。

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福禄寿の木像

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「福禄寿尊」と描かれた御朱印もあります

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そのほかにも、境内には平清盛が弁財天を勧請したときに、この井戸の水でお茶を立てて献上したといわれる「御膳水の井戸」や、撫でると長寿がかなう岩「真光寺亀」も。

また、毎年9月16日には一遍上人の御命日に開山忌と御忌法要を実施。一遍上人が広めた「踊念仏」の奉納の際には、参拝客も輪の中に入って踊ることができます。

Information真光寺
住所 神戸市兵庫区松原通1-1-62
アクセス JR兵庫駅より徒歩10分
電話番号 078-671-1958
拝観時間 9:00〜17:00
公式サイト(SNS) https://www.jishu-shinkouji.jp/

能福寺

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兵庫七福神めぐり4カ所目のスポットは、「真光寺」から徒歩4分のところにある「能福寺」です。805年に天台宗を開いた最澄が創建したお寺で、最澄の国内最初の教化霊場といわれています。

桓武天皇の勅命を受けて唐の国に留学していた最澄は、その帰りに現在の兵庫港である大輪田の泊に上陸しました。当時の庶民が最澄の来訪を歓迎し、佛教の教えを請うと、最澄自ら作った像を御堂に安置して「能福護国密寺」と称したのが「能福寺」の始まりです。

御本尊は秘仏・薬師如来。本堂は歴代皇族の墓所である「京都東山月輪御陵」の拝殿を移築したもので、天井部分は当時のまま。歴代天皇が同じ天井を眺めていたのかと思うと、なんだかロマンを感じます。

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「能福寺」にお祀りされている七福神は、毘沙門天。秘仏なので一般公開はされていませんが、本堂に向かって手を合わせましょう。

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「能福寺」の御朱印

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そんな「能福寺」といえば、日本三大仏のひとつ「兵庫大仏」があるお寺としても有名です。

初代大仏は1891年に建立されましたが、第二次世界大戦中の1944年に金属回収令によって解体されてしまいました。現在の大仏は二代目で、大仏建立100年目の平成3年に再建されたものです。

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座高11m、全高は18mあり、下から見上げると迫力がある

雲井住職が自らドローンで撮影した動画では、大仏様が眺めている景色を見ることができます。

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1980年に再建された「平相国廟」

また、「能福寺」は平清盛とも関わりの深いお寺。清盛が都を福原(現在の兵庫区)に遷都するときに、平家一族は能福寺に帰依し、清盛の甥である小川忠快法印は境内に七堂伽藍を建立するなど、大いに隆盛したそう。

境内には「神戸事件」で切腹した備前藩士滝善三郎の慰霊碑や、我が国最初の英文碑「ジョセフ・ヒコの碑」などの史跡もあります。

Information能福寺
住所 神戸市兵庫区北逆瀬川町1-39
アクセス 地下鉄海岸線 中央市場前駅1番出口より徒歩10分、JR「兵庫駅」より東へ徒歩15分
電話番号 078-652-1715
拝観時間 寺務所(納経所)10:00〜16:00
公式サイト http://nofukuji.jp/

柳原天神社

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続いて紹介する「柳原天神社」は、「能福寺」から徒歩3分のところにあります。御祭神は、学問の神様としても有名な菅原道真です。

901年に道真が太宰府へ向かう途中に、暴風雨に遭い、和田岬に上陸したことから、1167年に太宰府の安楽寺から分霊を祀ったことが神社のはじまりといわれています。

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蟇股(かえるまた)にはかわいい牛の姿

その後、1289年に時宗(じしゅう)の開祖である一遍上人が、現在の真光寺がある観音堂でお亡くなりになられたときに、時宗 第二世・他阿(たあ)上人が、柳原天神社の側にも「満福寺」というお寺を建てました。

しかし、明治時代に入ると政府が「神仏判然令」を出し、神道と仏教を分離する政策を進めました。これがきっかけで、「満福寺」の境内にあった「柳原天神社」も独立することになったのです。

1945年にも戦争で本殿や宝物もほとんど焼けてしまい、平忠度が奉納したという「天神画像」の大軸も被害を受けました。社殿も今の場所より北にありましたが、その後、現在の場所に鎮座することになりました。

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柳原天神社の御朱印

そんな「柳原天神社」では、良縁や夫婦円満、子宝、財運など、さまざまなご利益がある布袋尊がお祀りされています。

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境内には七福神全員が揃った石像を発見

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神戸大空襲で殉職した神戸中央電話局兵庫分局職員の慰霊碑

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また、本殿の右側には2体のいちょうの木が寄り添うように立っています。「夫婦いちょう」と呼ばれているパワースポットで、この木に触れると夫婦円満、子宝、良縁のご利益があると伝えられているものなので、お参りのときにぜひチェックしてみてくださいね。

Information柳原天神社
住所 神戸市兵庫区東柳原町1-12
アクセス JR「兵庫駅」より徒歩8分
電話番号 078-651-1283
拝観時間 24時間 ※社務所不在の場合あり

柳原蛭子神社

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続いて「柳原天神社」より徒歩4分のところにある「柳原蛭子神社」へ。

「柳原蛭子神社」の始まりがいつだったかは分かっていませんが、1691年に兵庫津の「寺社改帳」に神社に関する記載があることから、元禄以前から祀られていたと考えられています。

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御祭神は、蛭子大神(ひるこのおおかみ)と大物主大神(おおものぬしのかみ)の2柱の神様。蛭子大神とは、商売繁盛の神様として有名なえびす様のこと。

地元でも「柳原のえべっさん」と親しまれており、毎年1月9日から11日に催される「十日えびす大祭」では、多くの参拝客で賑わいます。

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旧社殿は戦争で被害を受けたため1950年に再建されましたが、1995年の阪神・淡路大震災でまたもや大きな被害を受けました。

現在の社殿は2010年に造営されたもので、蟇股(かえるまた)には鯛を抱えるえびす様にちなんで鯛がデザインされています。

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蛭子様が御祭神ということもあり、兵庫七福神めぐりの中でも「柳原蛭子神社」では蛭子をお祀りしている神社にあたります。御朱印には朱色で「福の神」とも書かれていました!

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さい銭箱のところには福々しい顔が並ぶ「恵比寿みくじ」も

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境内には江戸時代に建てられた石灯籠があるほか、大鳥居の近くにも同じく江戸時代の「元禄15年」と記された石造りの手水鉢が残っています。

境内を散策したあとは、兵庫七福神めぐり最後の地へと向かいましょう。

Information柳原蛭子神社
住所 神戸市兵庫区西柳原町5-20
アクセス JR兵庫駅 南口より東へ徒歩5分、神戸高速鉄道新開地駅・大開駅より徒歩10分
電話番号 078-651-0183
拝観時間 9:00〜17:00(授与所受付)
公式サイト https://www.hyogo-ebisu.com/

福海寺

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最後に紹介するのは、「柳原蛭子神社」の北側にある「福海寺」。御本尊は釈迦如来と観世音菩薩、宗派は臨済宗南禅寺派です。

1336年に京都合戦で敗れた足利尊氏が新田義貞の兵に追われていたところ、福海寺の前身である針が崎観音堂に身を潜めて一命を取り留めたことがありました。

その恩返しとして、京都正伝寺から在庵圓有(ざいあんえんゆう)禅師を拝請し、「福海寺」を開いたのがお寺の始まりといわれています。

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そんな「福海寺」にお祀りされているのは、大黒天。

左肩に大きな袋をかつぎ、右手には打出の小づち、米俵をふんでいる大黒天は七福神の中でも、福の神として信仰されており、財運福徳のご利益があるといわれています。

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福海寺に大黒天が祀られているのは、開基である足利尊氏が大黒天を強く信仰していたことが理由の一つ。

本堂には福々しい大黒天像と、その後ろに大黒天のルーツといわれるインドのマハーカーラー像が鎮座しています。

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福海寺の御朱印

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「福海寺」では「お寺を身近に感じて足を運んでいただけるように」と、座禅会や写経、テラヨガなどのイベントも開催。

境内には、イタリア・ミラノで活躍しているアーティストの長尾智子さんがデザインしたオリジナルキャラクター「だいこくちゃん」像を設置しています。

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また、毎年1月9日から11日には「柳原十日戎大祭の大黒祭」が開催されます。

先ほど紹介した「柳原蛭子神社」と「福海寺」が同日に開くお祭りで、開運招福や財運招来など御利益を求めて多くの人が訪れる一大イベント。この期間だけの限定御朱印も要チェックです。

Information福海寺
住所 神戸市兵庫区西柳原町10−10
アクセス JR兵庫駅より徒歩5分
電話番号 078-671-6242
拝観時間 基本は6:00~18:00 ※ときどき早めに閉まる時あり
公式サイト https://fukukaiji.com/

兵庫七福神めぐりの旅はいかがでしたか?
それぞれの寺社は近く、歩いて回っても半日あれば十分。手軽に七福神めぐりができるので、ぜひ天気のいい日にお散歩がてらチャレンジしてみてくださいね。

【取材・文】中田優里奈

神戸在住のライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・執筆・撮影を担当。書籍『るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 京阪神版』では神戸市内13ヶ所の公園を取材。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街歩きをしてネタ探しをしています。

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