戦争で引き裂かれた夫婦の悲劇をテーマに、有名なシーンがウクライナで撮影された映画「ひまわり」の上映会が、１６日一戸町で開かれ、洋野町に避難しているウクライナ人の家族が戦争のない世界を訴えました。
上映会は、一戸町のにある６０年以上前に建てられた映画館「萬代館」で１６日行われ、ウクライナから洋野町に避難しているレーナ・ロハチョワさんなど家族４人が招かれました。
４人は上映前にあいさつし、スクリーンにふるさとの様子を映しながら戦争のない世界を訴えました。
１９７０年に公開された名作「ひまわり」は、第２次世界大戦で夫が徴兵され、生き別れになったイタリア人夫婦の悲劇が描かれ、有名なひまわり畑のシーンはウクライナで撮影されました。
上映会には地元の人たちなどおよそ６０人が集まり、名シーンに見入っていました。
レーナ・ロハチョワさんは「戦争はまだ終わってないということを知ってほしい」と話していました。
義理の姉のナージャ・ザイチュクさんは「家族がウクライナに残っているので胸が痛いです。願うのは平和、それだけです」と話していました。
７０代の観客は「本当に大変な経験をされてきたのだと感じました。早く戦争が終わってほしいです」と話していました。
催しを企画した一戸ユネスコ協会の古舘英彦会長は「私たちが経験していない戦争の悲惨さを感じてもらい、少しでも行動につなげてほしいです」と話していました。
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