こんにちは。韓国在住の編集者・ライターの二俣愛子です。韓国ドラマや映画、K-POPなど韓国のエンタメが世界的に注目を集める中で、韓国国内で特に熱いエンタメのひとつが、ずばり「ウェブトゥーン」です。
【写真】圧巻の美スタイル披露!大ヒットドラマ『女神降臨』作家ヤオンイさん
「ウェブトゥーン」とは、ネット上で読める漫画のこと。韓国では紙媒体の漫画よりも主流は圧倒的にオンラインなのです。ウェブトゥーン作家になるのはもちろん狭き門ですが、連載を持つ作家たちの平均年収はなんと3,000万円ほどとも言われています。年収1,000万円を超える作家たちはゴロゴロいるということもあり、「将来なりたい職業」にも挙がる人気職業でもあります。
今回は、そのウェブトゥーン作家のなかでも特に有名な3人であるギアン84さん、ヤオンイさん、T.Junさんと、その代表作『ファッション王』『復学王』『女神降臨』『外見至上主義』をピックアップしてご紹介しようと思います。
■ギアン84さん
韓国ウェブトゥーン作家の中で有名な人と言えば、彼の名前が挙がるはずです。ギアン84さんは、韓国の超人気バラエティ番組『シングル男のハッピーライフ』のレギュラーメンバー。この番組に出ると全員ブレイクすると言われている通り、出演してからは作家としてだけでなく広告やドラマ出演など、幅広く活躍しています。
とんでもなく個性的なキャラクターで見る人をひやひやさせる一面がありつつも、庶民的な感覚を持ち合わせている彼は、本番組に出演するトップスターたちと視聴者の架け橋的な存在でもあります。
番組内の企画では、ダイエットをして雑誌『DAZES KOREA』の撮影に挑むというものがあり、ここではその努力を実らせて別人のようにかっこいい姿を披露しています。
■代表作:『ファッション王』、『復学王』
代表作は、好きな人を振り向かせるためにかっこよくなりたいと、ファッションに目覚める高校生を描いた『ファッション王』や、その主人公が大学生になったころを描いた『復学王』など。なかでも『ファッション王』は、『ファッションキング』のタイトルで、韓国のトップ俳優であるチュウォンさん主演で映画化もされた大ヒット作。NAVERのウェブトゥーン連載当時、26週連続1位、各ストーリー440万ビューを突破するなど驚異的な数字をたたき出しています。
『復学王』は、それに続くストーリー。F級の大学に通う主人公と彼を取り巻く友人たちのお話なのですが、大学生が置かれている環境などがリアルに描かれていて、若い世代から熱い支持を得る人気作となり、ゲーム化までされる話題作に!
ウェブトゥーン作家として10年にわたる連載を続けて活躍してきましたが、つい先日連載を終えて、現在はアーティスト(画家)としての活躍をスタートしたばかり。2022年4月5日まで個展も開かれていました。
■ヤオンイさん
胸キュンが止まらない大ヒットドラマ『女神降臨』はご覧になりましたか? 原作はウェブトゥーンですが、その原作者が彼女です。
顔が天才的にカッコいいという意味の「オルグル チョンジェ(オルグル:顔+チョンジェ:天才)」の異名を持つチャウヌと、キュートな魅力全開のムン・ガヨン、当時は新人俳優でしたが今や日本でもファンクラブができるほど人気を集めるファン・イニョプが主演し、超絶イケメンの2人の間でゆれる女の子の物語は、見るたびに「きゃ~!」と言いながら何度ソファに顔をうずめたことでしょう。
その作家本人が『女神降臨』の主人公並みの超絶美女で、しかもスタイルが人間離れしたドール体型。まさに漫画の中の世界から飛び出してきたような美しさが印象的で、初めて彼女の顔が公開されたときには、その衝撃的な美しさにネット上が大騒ぎ! インスタグラムのフォロワー数は、152.8万人(2022.4.22現在)を超え、その人気ぶりがうかがえます。
実はシングルマザーであることを公表し、ママさんたちからも熱い支持を得ているという意外な一面も。テレビ番組に出演した際に子供について聞かれると、絵の才能があり、担任の先生からは絵を本格的に伸ばしてあげてくださいと言われているのだそう。ヤオンイさんの才能を受け継いだお子さんがいつか作家としてデビューするなんてことがあるかも!?
そして、現在は有名なウェブトゥーン作家であるチョン・ソンウクさんと交際中。インスタグラムではたびたびカップルフォトがアップされていて、仲睦まじい様子が公開されています。
■代表作:『女神降臨』
彼女の代表作である『女神降臨』は、ドラマ化されたことで知ったという方も多いのではないでしょうか? 外見が不細工だといじめられていた子が、新しい高校に転校することをきかっけにメイクを覚え、女神のような美女に変身。過去とはまるで違い羨望のまなざしを向けられ、心を許せる友人もできますが、本当の自分を隠していることに気が付いていき…。イケメンすぎる男子2人の間で揺れ動く乙女心や、彼女に振り向いてもらおうと必死に頑張る男子たちの言動にもキュンとします。
『女神降臨』の連載が始まってから5年目となる現在は、新作を準備中なのだとか。新しい作品も楽しみです!
■T.Jun(パク・テジュン)さん
イケメンすぎるウェブトゥーン作家といえば、この人! パク・テジュンさんです。俳優顔負けのビジュアルでもともとはタレント活動もしていて、その後ウェブトゥーン作家に転校。NAVERでの初連載『外見史上主義』が大人気作となりブレイク。
貧しい家庭出身で、幼いころは漫画を読むことが唯一の楽しみだったのだそうで、そこから自分で漫画を描くことにも没頭していったのだとか。代表作となった『外見史上主義』は、『今日から俺は!!』『闇金ウシジマくん』から影響を受けていると話したり、尊敬する漫画家に鳥山明さんや古谷実さんの名前を挙げていたり、日本にたびたび訪れている様子がインスタにアップされるなど、日本への愛を感じるところも応援したくなります。
2020年には、奥様は元アイドルで、MAMAMOOファサの親友でもあるチェ・スジョンさんと結婚を発表しています。当時、出演した韓国の国民的なテレビ番組『ラジオスター』で結婚したことを初告白。すると、ネット上では美男美女すぎるカップルとして大きな話題になりました。
パク・テジュンさんのインスタグラムにアップされた2ショット写真が、もう目の保養にパーフェクトな美男美女っぷり。しかも、とっても幸せそうなのです。「いいね」を100回くらい連打したくなります。
また、前出のヤオンイさんの彼氏であるチョン・ソンウク作家とは、共同制作したウェブトゥーンもあり仲が良いことも知られています。動画は、ヤオンイさんのお家で自身のYouTubeの撮影をしたときの様子です。
加えて、ギアン84さんとはクリスマスを一緒に過ごした様子がインスタにアップされていました。ライバルにもなりえる作家さん同士が、同じ悩みを共有しあえる仲間・友人として交流する姿は素敵ですよね。
■代表作:『外見至上主義』
本作の主人公は、低身長で太っている男の子でいじめにあっています。そんな冴えない人生を送っていた高校生が、ある日突然、目覚めるとスタイル抜群で腕っぷしも強いイケメンに変身。そこから周りの態度ががらりと変わっていき…。
韓国の「外見史上主義」を痛烈に批判する作品というわけではなく、ダメなところがあっても「どうせ自分なんて…」と卑屈になるのではなく、なりたい自分の理想に向かって変わっていく主人公の姿を描いた作品。NAVERの連載では人気No.1を獲得し、日本ではKADOKAWAから書籍化もされています。
■作家さんから韓国のウェブトゥーンを知るのも楽しい
今回紹介したウェブトゥーン作家さんたちは、作品はもちろんのこと人間的にも魅力にあふれた人たちばかり。作品は、どれも笑えたりキュンキュンしたりとライトに楽しめる部分がありながらも、韓国のリアルな社会問題が絡められているので、韓国のダークな部分を漫画を通して知ることができたり、少なからず共感できる部分があったりと、ただのフィクションに留まらないストーリーが人気の理由なのではないかなと思います。ぜひ読んでみてください。
からの記事と詳細 ( 美男美女すぎ!『女神降臨』『外見至上主義』など…韓国で人気のウェブトゥーン作家3人を徹底解剖【ハングクTIMES】|秋田魁新報電子版 - 秋田魁新報電子版 )
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