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Friday, April 22, 2022

「何もしていないのに壊れた」に効く? 神田明神には20周年を迎えたITお守り「IT情報安全守護」がある - ITmedia NEWS

 電気関連に御利益のあるお守りと言えば、京都・嵐山の法輪寺内にある「電電宮」が有名だ。お守りの中にはmicroSDが封入されており、さらにその中には「虚空蔵菩薩像」の画像データが保存されているという、電気・電波の祖神らしいお守りは一見の価値がある。

 ところで電気に関連したところでもう1つ、ITに御利益のあるお守りを扱っている有名な神社がある。東京・外神田にある神田明神(神田神社)がそれだ。秋葉原から徒歩で行ける距離にあり、新年には企業単位での参拝も含め、多くの参拝客であふれることでも知られる。

神田明神(神田神社)。社伝によると1300年近い歴史がある。これは入り口にあたる隨神門
御社殿。今回は初詣のシーズンから一息ついた3月の週末に訪れたが、境内は多くの人で賑わっていた

 神田明神は60種類を超えるお守りを扱っており、その中にはアニメ作品とコラボしたお守りもあるが(ちなみに本神社は「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも指定されている)、IT関係では、その名もズバリ「IT情報安全守護」というお守りが用意されている。

 Webサイト上の説明によると、「コンピュータウイルス、フリーズ、強制終了などなど。人の力ではもうどうしようもないPCの不具合に多くの悩みをお持ちの方々」が対象とのこと。特にハードやソフトに手を加えた覚えがないのに不具合に遭遇することの多い、いわゆる「何もしていないのに壊れた」族を自認する人にぴったりといえる。

お守りと絵馬のバリエーションの豊富さは随一。この写真にあるのはほんの序の口で、このあと60番台まで続く
「IT情報安全守護」。金色の台紙に3種類のお守りがセットされている

お守りの中には何が入っているのか?

 このお守りが面白いのは、お守りらしい錦袋に入っているのではなく、カードタイプであること。名刺サイズの薄型で、財布などに入れやすいようになっている。これならば常時身につけていてもかさばることはない。

 また2種類のシールが封入されており、好きなところに貼ることもできる。1つはCPU型、もう1つはメモリ型ということで、「コンピュータの機能安全祈願」にふさわしいデザインだ。ノートPCの天板に貼り付けておけば、パフォーマンスの向上こそ見込めなくても、目に見えない何らかの御利益があるかもしれない。

大、中、小と3サイズのお守りが封入されている
大は名刺サイズ。カードケースに入れるなどして携行できる
中と小は裏面が剥離紙になっており、任意の場所に貼り付けられる

 ちなみにこのお守り、授与が始まったのが平成14年(2002年)ということで、早20年もの歴史がある。1300年もの歴史がある神田神社にとっては短期間でも、ITの歴史を考えると実に長寿である。お守りのメモリモジュールらしき絵柄が、DIMMではなく90年代後半に一世を風靡したSIMMに近いのも、そうした事情を考えると納得だ。

 このお守り、現地はもちろんオンライン授与所(ネット通販)でも取り扱っており、初穂料は1000円(オンライン授与所では1200円)。「個人情報漏えい」の防護など、IT業界関係者だけでなく個人ユーザー向けにとっても御利益はあるようなので、神田明神に参拝に訪れることがあれば現地で、そうでなければオンライン授与所で、ぜひゲットしてほしい。

同神社のWebサイト。今回紹介した「IT情報安全守護」は同ページの「オンライン授与所」で入手できる
ちなみに同神社にはお守りの自動頒布機もあるが、今回訪れた3月下旬の時点では「IT情報安全守護」は対象外だった

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