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Wednesday, February 16, 2022

ひろゆきが語る「幸せに生きられる人、生きられない人」の決定的な差 - ダイヤモンド・オンライン

ひろゆきが語る「幸せに生きられる人、生きられない人」の決定的な差ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

最初に、質問です。

 まずは質問からです。

「あなたが500円をもらえる」か「あなたが通りすがりの誰かに5000円を手渡せる(その5000円は他の誰かのお金です)」

 どちらを選びますか?

 後者の場合だと、あなた自身は1円ももらえませんが、1円も損することもありません。前者だと、単純に500円がもらえます。ちょっと考えてみてください。

「高い視座」があるか?

 さて、それでは、質問の意図について述べていきましょう。

 ちなみに、僕がネット上で調べると、質問への答えはだいたい「50:50」に分かれました。

 ここで確かめたかったのは、あなたが「高い視座を持っているか」「より幸せに生きるための知識を持っているか」ということです。

自分だけで贅沢しても「記憶に残らない」

 ある調査では、ボーナスを20万円もらった人のうち、そのうちいくらかを「チャリティー」や「寄付」に使った人のほうが幸福度が高かったそうです。

 一見、20万円を自分1人の贅沢や欲しいものに使うほうが、幸せは多いように思います。

 しかし、そういった満足度は「記憶に残らない」んですよね。

 一方で、20万円のうち、1万円を寄付したり、いくらかを友達にプレゼントしたりオゴってあげた人は、損しているように見えます。

 しかし、自分がお金を使ったことや、相手の喜ぶ顔や感謝される顔などの反応が「記憶に残り続ける」のです。

 それにより、自分に使うより、他人に使ったほうが幸福度が長続きます。

「他人に何かしてあげたい」という本能

 たくさんの研究によって明らかになっていることは、どうやら人間は、本質的に「他人が幸せを感じることを求める」ということです。

 つまり、人に何かをしてあげたい「本能」のようなものがあるのです。

 それは、人類が長い歴史で子育てをし続けてきたことを考えてもわかると思います。

 子育てをしたところで、お金がもらえることはありません(まあ、回り回って成長した子どもが稼いでくれるような側面はありますが)。それでも、自分にとっての目先のトクを考えて子育てしている親なんていませんし、手がかかる赤ちゃんの頃や、幼い子ども時代の子育てのほうが、親はより大きな「幸せ」を感じます。

「500円」の満足なんて、たかが知れてる

 ここで、最初の質問に戻りましょう。

「500円を受け取る」という選択肢を選んだ人がいると思います。

 ただ、ちょっと考えてみてください。その500円を自分に使ったところで、いったい何が得られるのかを。

 せいぜい、カフェでコーヒーを飲むくらいです。じゃあ、そのコーヒーへの満足度はどれくらい続くのでしょう。

 おそらく、数時間程度ですよね。

 一方で、あなたの選択によって「5000円を受け取った人」のことを考えてみてください。

 5000円だと、わりと良い食事ができますし、マッサージなどのプチ贅沢ができそうですよね。500円より遥かに大きな満足感を、第三者ですが、得られることができます。

 それに、そうやって5000円を渡したことによって、あなた自身も幸福度が上がります。なぜなら、5000円を受け取った相手の反応を見ることができますから。

それでも「他人への5000円」を選ぶワケ

 ここで大事なのは、「他人への5000円」を選んだ人でも、自分が500円をもらったほうがトクだということはわかっている点です。

 両方の選択肢を理解した上で、より全体の幸福度が上がる「他人への5000円」を選んでいるわけです。

 つまり、いったん自分のことを脇に置いて、「高い視座」で判断をしています。

 5000円を誰かに渡す人は、500円がもらえなくても他人にお金を渡したほうが「幸せを感じる」のだということを「経験」や「知識」として知っているんですよね。

 つまり、「500円を受け取る人」と「5000円を受け取る人」を客観的に俯瞰して見ることができる人なのです。

 経済的に見ると、社会においてお金を多く使ったほうが回り回って全体の経済が良くなります。

 そのような神の視点から見ると、500円が動くか、5000円が動くか、という二択なので、後者のほうがいいに決まっています。

「幸せの総量」を増やそう

 というように、他人にお金を使ったら幸福度が上がることを、経験的に知っている人が増えたほうが、社会全体はよくなるのかもしれません。

 そのためには、自分のことをいったん脇に置いて、「高い視座」で考えられることが大事です。

 それとも、あなたは「自分のこと」だけを考えて生きるので精一杯でしょうか?

 どちらが正解という話ではありませんが、どうやったら「幸せの総量」を増やして、よりよく生きられるのか、ぜひ考えてみてください。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。

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