現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
死を取り上げすぎない「時代の空気」
若者の自殺はセンセーショナルなので、メディアによく取り上げられます。
ひと昔に比べると、その自殺が連鎖しないように控えている番組も多いようです。
その点、ちょっと時代の空気が変わりましたよね。
そして、若いときの自殺の理由は、「精神的なもの」がほとんどです。
日本は、食うに困らない国です。炊き出しもあるし、支援するNPOもあるし、食料廃棄の量がハンパないので、都市に食料は溢れています。
残念ながら餓死することはできないので、死ぬなら他のことが原因になるのでしょう。
「知り合いが少ない」ほうがラクに生きられる
知り合いが多い人、少ない人。どちらのほうが、死を選ぶと思いますか?
一見、少ないほうが頼る人がいないように思えるかもしれませんが、逆です。
死を選ぶ人は、「他人にどう思われるか」「誰かに迷惑をかけてしまうから」と、人間関係が理由であることがほとんどです。
なので、知り合いが少ないほうが、自由にのびのびと生きられる側面があります。
もしかすると、人間関係が嫌になって死を選ぶ人は、ぜんぜん知り合いがいない環境では暮らせないとイメージしているのかもしれません。
でも、そんなことはないんですよね。
外国に暮らしたりするとわかるのですが、人はどこでも生きていけます。日本であれば、日本語が通じれば、どこでも簡単に暮らせます。
スマホを捨てて「逃げましょう」
死を選ぶくらいなら、もっと逃げるべきところがあるはずです。
SNSとかスマホは簡単にリセットできます。でも、命までをリセットしなくてもいいんじゃないかと僕は思います。
正義感とか綺麗事だと「絶対に死ぬな!」と言えると思うんですけど、そういうことは当事者には伝わらないんですよね。
だから、僕なりの考えを述べるなら、「もっと逃げる場所がありますよ」「フランスに行っちゃった僕みたいな例もありますよ」「くだらないSNSは止めて、美味しいものを食べましょう」ということになりますね。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。
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