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ロサンゼルス・エンゼルスは5月6日(日本時間7日)、長く一塁手を務めてきたアルバート・プホルスとの契約を終了することを決定した。将来の殿堂入りが確実視されるプホルスは2011年シーズン終了後にセントルイス・カージナルズからエンゼルスに移籍した。その際にプホルスがエンゼルスと結んだ契約は10年総額2億4000万ドル(約262億円)で、今年がその最終年だった。
このニュースは大きな驚きをもたらした。確かにプホルスの成績はここ数年下降気味ではあったが、それでもエンゼルスがプホルスを手放すような兆候はまったくなかったからだ。
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さらに奇妙なのは、プホルスを解雇するその理由だ。地元紙ロサンゼルス・タイムスのマイク・ディジオバンナ記者がツイッターで報じたところによると、プホルスは5月5日(同6日)のタンパベイ・レイズ戦で、レイズの先発投手ライアン・ヤーブローとの対戦成績が良かったにもかかわらず、先発メンバーから外されたことに不満だったらしい。そしてどうやらプホルスをベンチに下げる決断はジョー・マドン監督ではなく、フロント・オフィスによって下されたようである。プホルスの対ヤーブローとの対戦成績は9打数6安打2本塁打7打点だった。
According to source, #Angels slugger Albert Pujols was upset that he wasn't in lineup to face #Rays bulk LHP Ryan Yarbrough last night, and that the decision to bench him came from front office, not MGR Joe Maddon. Pujols was 6 for 9 with 2 HR, 2 2Bs, 7 RBIs vs. Yarbough.
— Mike DiGiovanna (@MikeDiGiovanna) May 6, 2021
ヤーブローとの対戦成績を見れば、プホルスが先発メンバーに入りたかったことは理解できる。また、フロント・オフィスの決定によって先発メンバーから外されたことに対して怒りを覚えることも理解できる。監督がいったん決めた先発メンバーをフロント・オフィスが覆すことは非常に稀な出来事だ。だからこそ、なぜ彼らが介入したのか、そしてそれによって何をしようとしていたのかが問題である。
デクスター・ファウラーが故障によって今シーズンの出場が絶望的になってから、プホルスはほぼ毎日のように1塁手として出場してきた。代わりにジャレッド・ウォルシュがファウラーの定位置である右翼を守ってきた。あるいはフロント・オフィスはウォルシュを一塁手として使い、外野には若い選手を起用したかったのかもしれない。しかし、彼らの戦略が本当はどこにあったかは不明である。
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プホルスの今シーズンここまでの打率は.198であり、打撃好調であったとは言い難い。しかし、それでも92打席で5本の本塁打を放っている。エンゼルスの控え選手層を見ると、プホルス以上の数字を残す選手がいるようには思えない。だがすでに最終決断は下された。エンゼルスとプホルスの間で関係修復は見込めない。
結果として、両サイドは別々の道を選んだ。あとはプホルスのMLBキャリアがこれで終わってしまうかどうかが気がかりだ。「マシーン」の異名で呼ばれるプホルスはここまで通算667本の本塁打、3回の最優秀選手賞(MVP)、2回のゴールド・グラブ賞、そして6回のシルバー・スラッガー賞、など数々の記録を打ち立ててきた。
(翻訳:角谷剛)
からの記事と詳細 ( なぜロサンゼルス・エンゼルスはアルバート・プホルスを解雇したのか - Sporting News JP )
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確かに
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