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Wednesday, May 5, 2021

【俺のチェックポイント】ルメール絶賛!シュネル文句なし - サンケイスポーツ

ルメール騎手を背に美浦Wコースで追われたシュネルマイスター。3歳マイル界の頂点に向けて絶好の動きを披露した(撮影・塩浦孝明)

ルメール騎手を背に美浦Wコースで追われたシュネルマイスター。3歳マイル界の頂点に向けて絶好の動きを披露した(撮影・塩浦孝明)【拡大】

 NHKマイルCの3日目は、東京の漆山貴禎記者が美浦で弥生賞ディープインパクト記念2着のシュネルマイスターに密着した。注目ポイントは未経験の「左回り」と「高速決着」への適性。仕上がり具合とともに、入念にチェックした。

 前日は、大阪の山口記者が前走から距離延長組のルークズネストをチェックした。ならば、美浦からは距離短縮組のシュネルマイスターを取り上げる。

 弥生賞ディープインパクト記念で2着に入りながら、優先出走権を得た皐月賞はパスした。「前走は手応えほど伸びなかった。体がどんどんマッチョになってきたし、距離は短い方がいい」と手塚調教師は理由を説明する。2走前のひいらぎ賞は3馬身差の圧勝で確かにマイル適性は高い。

 ただ、左回りは初めてのうえ、芝1600メートルの持ち時計が1分35秒台と高速決着への対応も未知数。この2点の克服が戴冠へのポイントとみる。

 まずは本番と同じ左回りのWコースで行われた追い切りに目をこらした。強風が吹き荒れる中、5ハロン66秒7-12秒6をマークし、一杯に追われた外ロークアルルージュ(2勝クラス)に馬なりで半馬身先着。ルメール騎手は「懸命に走ってくれたし、すごくいい追い切りができた」と満足げな笑みを浮かべた。

 1週前には同コースで6ハロン79秒0-12秒6の猛時計を叩き出しており、調教評価は文句なしの『S』。コーナーワークもスムーズで「真面目で真っすぐに走ってくれたし、乗りやすい。(回りは)どっちでも合いますよ」と鞍上は意に介していない。

 あとは速いタイムで走れるかだが、「不安視する声もあるようだけど、全然大丈夫だと思っています」と手塚調教師。自信の根拠は血統にある。

 「(父の)キングマンは胴が詰まった感じのいい馬を出す。(スピード重視の)日本の競馬に向いていると思いますよ」

 父は欧州でマイルGI4勝を挙げ、同世代の産駒エリザベスタワーがチューリップ賞を勝ったことで一躍脚光を浴びた。シュネルは母セリエンホルデも独オークス勝ちの良血で「日本の馬産の可能性を広げられる馬。種牡馬にしなければいけないと思っている。そのためにもGIを勝って勲章をつけたい」とトレーナー。ここまで強い決意を秘めた言葉が飛び出すあたり並々ならぬ期待の高さが伝わってくる。

 手塚厩舎&ルメール騎手&サンデーレーシング所属馬といえば、天皇賞・春連覇で今春から種牡馬入りしたフィエールマンが代表格。このトリオでは通算【9・3・6・3】、勝率42・9%とさすがの数字を残している。次代を担うエースにも重い印が必要だろう。 (漆山貴禎)

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確かに

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