確かに、映像機器やオーディオ機器はとかく場所をとるもの。日本の住宅事情では難しい部分があることは確かです。しかし、目線を変えると...天井がその解決策になるかもしれません。
多くの家庭の天井にある「引掛シーリング」は、主に照明器具を設置する目的で使用されますが、デジタルガジェットにも応用が可能です。天井の丸形/角形の器具(ローゼット)は「JIS C 8310」として規格化されており、最大6Aの電流を通すことができます。一般家庭用の電圧は100Vですから、600Wもの電力を天井から入力できるのです。
しかも引掛シーリングさえ設置済であれば、電気工事士の資格がなくても器具の付け外しが可能です。重量が5kgを上回る場合は補強工事の必要が出てきますが、5kg以下であれば問題なし。無線LAN対応のデジタルガジェットであれば、天井を設置スペースにするという道が開けてきます。
実際、LED照明を兼ねたワイヤレススピーカーが各メーカーから発売されていますし、最近では「popIn Aladdin」など天井取り付け型のプロジェクターも登場しています。海外のクラウドファンディングでは、PLC(高速電力線通信)を利用したWi-Fiルーターが話題を集めたこともあります。まだまだ手つかずの設置エリアといえる「天井」、今後も引掛シーリングをうまく活用したデジタルガジェットが出てきそうです。
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November 28, 2020 at 05:01AM
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