大和証券、日興証券、野村證券を渡り歩いた原田茂行氏は、顧客資産を1660万円を12億5000万円まで増やした投資のスペシャリストです。投資を毛嫌いする日本人も多いですが、同氏は書籍『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』(幻冬舎MC)にて、日本人の抱える大きな矛盾を指摘しています。
片道1時間半以上を通勤に費やす意味を考えたことは?
■リスクを抑える分散投資 証券会社時代は数年ごとに転勤があり、私はそのたびに単身赴任していました。たとえ、自宅から電車で通える距離の赴任先であっても、です。仮の住まいとして、仕事場から数分という徒歩圏内の場所を選んでいました。通勤ラッシュに巻き込まれながら、時間をかけて職場へ通うことは絶対に嫌でした。 というのも、私は中学高校時代、すし詰め状態の電車に揺られながら、往復3時間をかけて毎日通学していたのです。人生を損しているような気がしてなりませんでした。6年間でロスしたものは計り知ることができません。この経験から、私は通勤時間を常に10分以内にしています。 通勤通学に捧げる時間や体力というのも、私は一つの投資であると思っています。 リスクがあり、リターンがあります。地価の安いところに居を構え、片道1時間半以上をかけて職場へ通う人がいます。確かにコスト面では恵まれていて、金銭的なリターンが期待できるでしょうが、結果的に大きなリスクを冒していることもあり得るのです。通勤時間に疲れ果てて、労働意欲を失ってしまったら元も子もない話です。 あくまで私の場合ですが、住まいが職場に近ければ近いほど、仕事に打ち込め、ストレスを溜めることもなく、最大限のリターンを受けられると考えました。だから、職場から数分という住まいを借り、仕事へ専念するようにしてきたのです(ただこの生活を選んだことが、課長になった直後にうつを発症した要因の一つになった可能性も否めないのですが……)。
「住宅ローンという投資」の危険性に気づいているか?
もちろんこの生活には、賃料というリスク(コスト負担)がかかってしまいます。しかしその分、仕事で大きな成果を出せるという、リスク以上のリターンが見込めたわけです。仕事への意欲を失ってしまうというリスクを軽減させるための、自宅と単身赴任先への居住費負担。いわばこれも「分散投資」の一つではないでしょうか。 人によって人生観や価値観はさまざまでしょうが、どのような暮らしを選ぶにせよ、人生にはリスクとリターンがどちらも付いて回ることは間違いありません。 投資を行っていくうえでももちろん、このようなリスクとリターンを見極める力が必要です。そしてその力を養いたいのであれば、普段の暮らしのなかにおける選択肢を迫られるさまざまな場面で、リスクとリターンを想定することが大切かなと思います。そしてできるだけリスクを抑えるための分散投資を意識して、リスク以上のリターンが見込めることを確信してから、最終的な行動選択をするべきなのです。 ■35年ローンというハイリスク 住居の話が続きますが、ローンを組んで家を買うことへのリスクといったら尋常ではありません。 例えば35年もの長期ローン返済計画を立てて家を購入することは、お金を借りて一つの銘柄に集中して高額投資をすることに近く、非常にリスクの高いことになります。家を買うことはかけがえのない安住の地という大きな資産を得られるリターンがある一方で、十分にリスクを踏まえないといけません。 もし住居に欠陥があったら? 水害や地震によって住めなくなったら? 経済が停滞し資産価値が著しく落ちてしまったら? そのような将来訪れるかもしれない事態を想定していくと、借金をしてまで家を買うことには、たくさんのリスクが付きまとうことを実感します。 私はローンを組んで家を買うことを良くないといいたいわけではありません。ローンを組んで買う際は、リスクとリターンを十分過ぎるほどに吟味し、慎重に検討を重ねることが不可欠だといいたいのです。これもまさしく投資なのですから。
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July 28, 2020 at 08:00AM
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投資嫌うが「住宅ローンという大ギャンブル」には能天気だった(幻冬舎ゴールドオンライン) - Yahoo!ニュース
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