イギリス出身のロックミュージシャン、デイヴィッド・ボウイ氏の衣装などを手がけた国際的ファッションデザイナーの山本寛斎氏が今月21日、急性骨髄性白血病のため76歳で亡くなった。山本氏の娘が27日に声明で発表した。
山本氏はそのカラフルな作品や、日本の伝統的なデザインをファッションに取り入れたことで知られる。
2016年に亡くなったデイヴィッド・ボウイ氏の最も有名な衣装も複数手がけた。その中にはツアー「ジギー・スターダスト」の衣装も含まれる。
山本氏の娘の山本未来氏は27日、「私にとって、父はエネルギッシュで明るいことはもとより、穏やかで、寛大で、人懐っこく、コミュニケーションを大切にし、無償の愛を与えてくれた存在でした」とインスタグラムに投稿した。
「人生を通して『時に折れることがあろうと、常に前向きに、果敢に挑戦し続けることが明るい未来に繋がる』ということを教えてくれました」
日本の伝統と大胆な色使いを融合
山本氏は歌舞伎をはじめとする日本の伝統的なデザインと、明るく大胆で幻想的な色使いを融合させた。
1944年2月に横浜市で生まれた山本氏は、もともとエンジニアの道を志していたが、ファッションデザインの世界へ転向した。
1971年には、ロンドン・ファッション・ウィークで日本人デザイナーとして初めてファッションショーを開催した。
当時、英誌ハーパーズ&クイーンは山本氏のショーについて、「ショー・オブ・ザ・イヤーだ。(中略)大成功を収めた豪華なショーだ」と評価した。
エルトン・ジョン、レディー・ガガも
このショーの後、山本氏はデイヴィッド・ボウイ氏と共に、ツアー「ジギー・スターダスト」と「アラジン・セイン」の衣装をデザインをするようになった。
山本氏は2016年、「私の服がデイヴィッドの、彼の歌の、そして彼の音楽の一部になった。デイヴィッドが世界に向けて発信したメッセージの一部となった。デイヴィッドはもう少しクレイジーにやりたいとさえ思っていた」と、米誌ハリウッド・リポーターに述べた。
デイヴィッド・ボウイ氏へ提供したものの中で最も有名なデザインの1つは、漢字があしらわれたケープだ。
英歌手サー・エルトン・ジョンや米歌手スティーヴィー・ワンダー氏、元ビートルズのジョン・レノン氏らも、山本氏の服を着用した。最近では米歌手レディー・ガガ氏が山本氏がデザインした服を着ているところを写真に撮られている。
山本氏は1992年までニューヨークやパリ、ロンドンのファッション・イベントに参加していた。
また、ファッションや音楽、ダンスを組み合わせた「スーパーショー」をインド、ロシア、ヴェトナムなどで開催した。1993年のロシア・モスクワの赤の広場でのショーには、12万人もの観客が集ったと、共同通信は報じた。
ファッションイベントのほかにも、2008年7月のG8北海道洞爺湖サミットの会場・社交行事の総合プロデュースを務めた。成田高速鉄道の京成スカイライナーのデザインも手がけ、同デザインはグッドデザイン賞やブルーリボン賞を受賞した。
「苦しい時も果敢に挑戦」
山本氏の事務所は声明で、山本氏は「『人間は、無尽蔵のエネルギーを持っている。』どんなに苦しい時であっても、その気持ちを忘れずに、果敢に挑戦し続けました」と述べた。
遺族の意向により、葬儀は近親者のみですでに執り行われたという。
「お別れの会」等の実施については、「今般の新型コロナウイルスに関連する状況を慎重に見極めながら、ご遺族や関係者で検討し、決定しましたら別途ご報告させていただきます」としている。
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July 28, 2020 at 10:46AM
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デザイナーの山本寛斎氏、白血病で死去 デイヴィッド・ボウイ氏の衣装制作 - BBCニュース
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