コシェ(KOCHÉ)の2020年春夏コレクションより。Photo: Gorunway.com
編集N ここ最近は新型コロナウイルスの影響で、自宅でも楽しめるカジュアルな着こなしを中心にお話をしていますが、気づけば日々のスタイリングがルーティン化してしまってる人も多いと思います。そんなときにちょっとした変化をくれるようなアイテムがあればいいのですが、おすすめはありますか?
影山 外に出るのは近所に買い物へ行くときぐらいですが、だからといっておしゃれが楽しめないのもつまらないですよね。それで私は最近パジャマを新調したのですが、おすすめですよ!
編集N 素敵なアイデアですね。パジャマスタイルは数年前にファッションとして流行りましたが、最近コシェ(KOCHÉ)やデイリースリーパー(DAILY SLEEPER)などで、フェザーが付いていたりなど、デザインコンシャスなものを見かけるようになって、また気になり始めていたんです。
影山 かわいいですよね。でも今回私がおすすめしたいのはトレンド性というよりも、今のライフスタイルにマッチする、自然体なムードがイメージです。“いかにもパジャマ”ではなくて、外でも着られるような上質なリラックスウェアみたいなイメージでしょうか。
編集N 確かに今一番欲しいのはそういうタイプですよね。
影山 ということで今回は、リアルに使えるパジャマの選び方やちょっとした外出に使える着こなしをご紹介しますね。
まず狙うはシンプル系。外出時はトレンチを羽織って。
Photo: Hanna Lassen / Getty Images
編集N 影山さんがおっしゃる今理想のパジャマスタイルは、どんなイメージですか?
影山 この彼女はすごく素敵で、まさにイメージに近いですね。街にもなじむくらい自然ですし、シンプルで主張し過ぎてないところが今の気分にマッチするなと。
編集N 確かに。これだとセットアップ的な感覚で取り入れられますね。
影山 コットンやリネンなどの軽やかな素材で、無地系のものを選ぶと取り入れやすいと思います。
Photo: Edward Berthelot / Getty Images
影山 もしくは彼女のように光沢感のある素材のパジャマをチラ見せしても、モードにキマりますね。
編集N アブストラクトな柄やアースカラーを選ぶと、主張し過ぎずきれいにまとまりますね。2人ともトレンチ×カジュアルなシューズですが、これが王道コーデということでしょうか。
影山 軽めのアウターを合わせると、パジャマ感が軽減されますよね。トレンチはかっちりし過ぎず適度にゆるさもあるので、パジャマとの相性が良くバランスがとりやすいです。
編集N たしかにこういう着こなしなら、すぐ真似できそうですね。実際にこうしてリアルなスタイルを見ると、今までパジャマに抱いていたイメージが変わります。断然投資すべきアイテムな気がしてきました!
シックな色味&オーバーサイズを選ぶのがポイント。
Photo: Josiah Kamau / Getty Images
編集N 改めて数年前のパジャマスタイルを見返していたのですが、おしゃれ番長のジジ・ハディッドの着こなしでさえ、時代の流れを感じてしまうというか…。ヒールでキメているテンションが違うのでしょうか。
影山 当時はパジャマをファッションとして楽しむという感じだったので、あえてそこを強調していますよね。ヒールもそうですし、パジャマ自体のシルエットやサイズ感もリアルなので、今見るとちょっとコンパクトすぎるというか。当時はその違和感が面白かったのですが、今だと少し古く感じてしまうのかもしれません。
編集N 確かにサイズ感や着こなしには、時代のムードがすごく反映されますよね。
Photo: Robert Kamau / Getty Images
影山 同じような素材と柄でもセレーナ・ゴメスの場合だとモダンに見えるのは、パジャマに見えすぎない素材やシックな色味に加え、オーバーサイズだからだと思います。足もとをカジュアルにして抜け感を演出しているのもいいですよね。
編集N カラーの印象はすごく大きいですね。パステル調だと途端にパジャマ感が増してしまうので、ビギナーは暗めの色から始めるとよさそう。
影山 そうですね。最初はまず極力パジャマっぽく見えすぎないものを選ぶと、失敗しにくいと思います。
上級者は色やプリントで遊んで、個性をアピールしても◎。
Photo: Christian Vierig / Getty Images
編集N 他に気になるスタイルはありますか?
影山 先ほどパステルカラーなどの“ザ・パジャマ”風のものは避けたほうがベターというお話をしたばかりなのですが、逆にそういうデザインを思い切り楽しんだスタイリングも、個人的には好きなんですよね(笑)。スタイリストのニコル・ユイスマンみたいに振り切ってしまえば、むしろかわいい。
編集N サングラスもピンクで揃えるなど、こだわりが感じられますよね。パジャマはデンマークブランドのヘルムシュテット(HELMSTEDT)のもののようです。テキスタイルがユニークですね。
影山 最近私が購入したものも後ほどお見せできたらと思いますが、実はファッションブランドも結構パジャマを出しているんですよね。エミリア・ウィックステッド(EMILIA WICKSTEAD)などの英国王室御用達ブランドで探してみても、意外とおもしろいかもしれません。
Photo: Edward Berthelot / Getty Images
編集N ファッションブランドならではの、アップデートされたデザインが見つかりそうですね。でもこの方が着ているサックスポッツ(SAKS POTTS)は、ちょっとハードルが高そうだと思いました。
影山 彼女の場合は、小物使いがトゥーマッチだったのかもしれませんね。パジャマ自体はおしゃれなのですが、こういったデザインが効いているものは着る人を少し選ぶかもしれません。
編集N 近所にしか出かけないことを想定すると、万人に受け入れられるスタイルのほうが実践しやすいですよね。
影山 そうですね。そしてこんな時期なので、ホームクリーニングしやすい素材を選ぶこともポイントだと思います。
影山さんのパジャマスタイルをご紹介。
ステイホームの日々が続くと、ついついネットショッピングに手が伸びてしまいますよね(笑)。最近はいろんなサイトが自宅で楽しめるファッションアイテムを紹介しているので、時間があるときによくチェックしています。
このジル・サンダー( JIL SANDER)のパジャマは、お気に入りのECサイト「MATCHESFASHION(マッチズファッション)」で最近購入したもの。パジャマっぽくなり過ぎない軽やかで上質な素材と、外にも着ていけるようなシンプルなデザインに、思わず一目惚れしました。セパレートでも活躍しそうですが、今の気分としてはセットアップで楽しみたいですね。ホワイトで使いやすいところも◎。外に出るときはヒールではなくスニーカーやスリッポンなどをチョイスして、あくまでリラックスした雰囲気で着たいなと思っています。
トレンドに関係なくおすすめしたいのは、ボダス(BODAS)やアラクス(ARAKS)などランジェリーブランドのパジャマ。どちらかといえば“ザ・パジャマ”というデザインのものが多いので、主に自宅メインで楽しむ用としておすすめです。
もう少しカジュアルなテンションで外にも着ていけるものを探すなら、ベースレンジ(BASERANGE)も素敵。皆さんも是非この機会にパジャマを新調して、気分をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
Profile
影山蓉子
eight peace所属のスタイリスト。2009年にキャリアをスタートし、『VOGUE JAPAN』をはじめさまざまなモード誌や広告などにて幅広く活躍。トレンドをモダンに落とし込んだスタイリングに定評がある。
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Text: Asa Takeuchi Editor: Airi Nakano
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May 03, 2020 at 07:00PM
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ちょっとした外出着にも! 今季流、パジャマのアップデート術。【ファッションプロの週間コーデ予報/影山蓉子編】 - VOGUE JAPAN
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