迫り来るエンジン禁止時代
「10年ひと昔」と言うが、2010年を振り返ってみると確かに隔世の感がある。日本航空は会社更生法の適用を申請し、カナダのバンクーバーでは冬季オリンピックが開催され、小惑星探査機はやぶさは地球に帰還し、テレビはアナログからデジタルへの本格移行が進んだ。
自動車業界では電気自動車(EV)が注目された。前年から法人向けに発売されていた三菱自動車の「i-MiEV」が一般向けの販売を開始し、年末には日産自動車の「リーフ」が満を持して登場。リーフのバッテリー満充電時の航続可能距離はこの10年間で倍以上に伸び、技術の進化には感動を覚える。
2020年3月、ポルシェは年次記者会見でSUV「マカン」の次期モデルにEVをラインナップすると述べた。マカンEVは以前から情報が出ており、充電に800V技術を採用する以外の詳細は不明だが、あらためて会見で伝えられると期待感が増してくる。生産開始は2020年代の初めになるという。
世界の自動車産業は今後ますます電動化を加速させる。日本はリーフのようなバッテリーEVだけでなく、ハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)を持っていることも強みだったが、長期的に見るとこれら車両の先行きは厳しくなりそうだ。欧州の国々は2030年から2040年をターゲットに、HEVとPHEVを含むエンジン搭載車両の販売禁止を打ち出している。ポルシェの母国ドイツは10年後の2030年に販売を禁止する予定だ。主力SUVのEV化は当然の流れといえるだろう。
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May 04, 2020 at 04:00AM
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クルマの電動化は待ったなし! これから10年で技術はどこまで進化する? - webCG
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