古い港町でみつけた、老舗の海鮮料理店
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)がハーレーダビッドソンの「パンアメリカ1250S」で向かったのは、神奈川県三浦市です。マグロで有名な三崎にやってきました。三崎の港に揚がるマグロや海産物、三浦野菜を販売している市場「うらりマルシェ」の2輪駐車スペースにバイクを停めて、古い建物が多く残る三崎の街を歩きます。
【画像】三浦市『さくらや』のアジフライを画像で見る(25枚)
以前にも伺ったレトロな喫茶店や古民家、古い店舗を活用した本屋などを見ながら歩いているだけでも楽しいです。ブラブラしているうちに腹も減り、食事の出来る店を探します。三崎のB級グルメで「三崎まぐろラーメン」を提供する町中華も気になるのですが、ここは敢えてアジフライを探してみます。
行き着いたのは、三崎のド真ん中にあるロータリー近くの「さくらや」です。レトロな外観で由緒ある雰囲気です。
店に入って「アジフライありますか?」と訊いてみると「今日は地物のアジが入ってるよ」とのことで、いきなりテンションが上がる筆者です。
三崎漁港は、遠洋漁業で獲れるマグロだけでなく近海の魚も揚がるのですが、今年はアジがあまり獲れていないそうです。この日はたまたま入荷したようで、刺身でもフライでもいけるとのことでした。
という訳で「アジフライ」を定食でお願いしました。同行したJさんは、せっかく三崎に来たのだからと三崎鮪の「中トロと赤身とネギトロの三色丼」にしました。
熟練の板前さんという雰囲気のご主人に話を聞くと、「さくらや」は昭和5年にご主人の祖父が創業したとのことで、老舗中の老舗ではないですか! と驚きます。その当時の建物を改装した店には、窓の桟やガラスに昭和の面影がありました。
まずはJさんの「中トロと赤身とネギトロの三色丼」が出来上がってきました。中トロと赤身はヅケにしてあるそうです。かなり美味しそうな鮪です。
そして「アジフライ」も出来上がってきました。
食も観光も充実、三崎の魅力を再確認
「さくらや」の「アジフライ(定食)」は、半身のアジフライが4枚、綺麗に皿に並んでいます。付け合わせはキャベツの千切りです。小鉢は酢の物、ご飯と味噌汁、漬物が付いてきます。
三崎漁港に揚がったアジのフライは、それほど大きくはなく厚みも普通です。箸を入れるとサクッと小気味良い感触で、ひと口食べるとその身は究極にフワッとしています。下味はアッサリで特製ソースと良く合う味です。半身のアジフライなのですが、尾が付いているのが珍しいです。そして何枚でも食べられそうな美味しさです。
味見させてもらった「鮪の三色丼」ですが、こちらも美味しい! 中トロはもちろんですが、赤身が絶品です。ウズラの卵と混ぜたネギトロも美味しいです。
「さくらや」は、鮪だけでなく色々な海鮮メニューが豊富で他の料理も食べたくなります。三崎鮪の刺身と金目鯛の煮付けなどが入った「三崎御膳」などは魅力的過ぎます。次回はこれを食べようなどと思いながら、大満足で「さくらや」を後にしました。
そのまま歩いて向かったのは、すぐ近くにある「海南神社」です。この神社は三浦の総鎮守で天元5年(982年)に建立されました。場所柄もあるのでしょうが、海上安全の祈願をされる人が多い神社です。交通安全の祈願も出来るとのことで、三崎を訪れたライダーにも参拝をオススメしたい神社です。
「うらりマルシェ」に戻ると、黄色い船が桟橋に停泊しています。「にじいろさかな号」という半潜水式の観光船でした。ダイビングスポットまで行くとのことなので、魚がたくさん見れて楽しそうだと乗船します。
出航すると「城ヶ島」との間の水路を通っていきます。三崎の港町を海から眺めるのもなかなか良い体験です。ここではカモメに餌をあげられるということだったのですが、寄ってくるのはカモメではなくトンビ(鳶)です。トンビの餌付けなんてなかなか出来ない体験で、これはこれで楽しいです。
10分ほどでダイビングスポットに到着し、餌を撒くとメジナやスズメダイ、クサフグなどが大群で寄ってきます。それを潜水艦風の船内から見られます。40分ほどですが、盛りだくさんで楽しいクルーズになりました。
半日程度の三崎ツーリングでしたが、食も観光も充実した休日になりました。
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