セブンの渋谷道玄坂2丁目店を通りかかったところ、軒先に「サ飯」と書かれたポップが貼られているのを発見した。サ飯とはサウナ飯の略称。サウナ飯とはサウナで販売されている飯のこと。
セブンイレブンでサウナ北欧監修 特製カレーライスが商品化されたことは以前ロケットニュース24でも記事になっていたが、入店してみたところ、商品棚には5種類もの有名サウナ監修サ飯が。セブンの有名サウナコラボ飯ってこんなにあったんか。
・サ飯祭り
並んでいたのは、サウナ北欧監修「特製カレーライス」、熊本の湯らっくす監修「本家麻婆豆腐」、草津の湯乃泉監修「トマトサンラータン麺」、札幌のニコーリフレ監修「ダイナマイトロウリュ麺」、渋谷のマルシンスパ監修「チャーシューおむすび」の5種類。
こう見ると有名なサ飯って全国各地に散っている。1つ取っても食べる機会がなかなかないものが5つ揃っていると考えるとレアな機会なのかもしれない。
・有名サ飯を食べたことがない
そこで全部買ってみた。ちなみに、私(中澤)はサウナは好きだが、正直言うと、サ飯にそこまでの思い入れはない。私にとってサ飯はあくまでオマケだ。ゆえに、今回のセブンイレブンの有名サ飯達に関しても1つも食べたことがない。
ただ、サウナ好きゆえ、そこに思い入れを抱く人の気持ちは分かるつもりだ。サウナあがりに食べる飯というのは良いもんである。多少高くとも、リラックスしたまま食べられるし、何よりお腹が空いてるからウマイのだ。食と記憶って結びつくし、結果として特別な味になることは推理できる。
・正直レビュー
というわけで、思い入れなしで客観的な目線にならざるを得ないが、正直に意見を述べると、ズバ抜けてウマイのはニコーリフレ監修のダイナマイトロウリュ麺であった。ふざけた名前だけど、味は全然ふざけてない。辛みの中に味噌の甘みが感じられて、ウマ辛と言える深みがあるのだ。
辛みもシビ辛系でしっかり辛く、味噌の風味まで感じられるのは、かなり本格派ではないだろうか。食べ始めると止まらない。汗も止まらない。
・平均点高め
続いて、湯らっくす監修の本家麻婆豆腐。麻婆豆腐は麻辣の辛さがしっかりきいているし、焼き餃子は甘めの味なのでセットで食べた時の味のバランスが良い。ご飯含めた弁当として考えた時に、普通のセブンイレブンの弁当よりこちらを選びたくなるクオリティーの高さを感じた。
その2つを筆頭に、基本的に全部しっかりした味。湯乃泉監修のトマトサンラータン麺も、後がけの特製スパイスがピリ辛だが、トマトの爽やかさもあるのがまた別の旨みを感じさせる。確かにサウナの後には良さそうな味だ。
また、北欧のカレーライスは具がゴロゴロしていることが特徴の1つにあげられることが多いが、北欧監修特製カレーライスはジャガイモやニンジンで誤魔化すのではなく、肉(鶏肉)もちゃんとゴロゴロしているところが評価できる。
カレーソースの味は本家を知らないんだけど、こくまろカレーの中辛みたいな味で懐かしさを感じる味。順番に食べると、カレーが1番甘く感じるという謎の現象に襲われた。
・実は
こういったコラボものって、思い入れがない場合、味が微妙に感じることもある。それだけに、今回のサ飯コラボの味づくりはかなりうまくやっているのではないだろうか。しかし、実はそんな味以上に「また買うかも」と思った点があった。
それは価格。普通に安いのである。例えば、カレーライスは北欧のレストランでは税込750円だが、セブンイレブンの北欧監修特製カレーライスは税込561円。麻婆豆腐も湯らっくすのレストランだと税込1548円だが、セブンイレブンの湯らっくす監修本家麻婆豆腐は税込594円だ。
厳密に言うと、味とか量とか違う点はたくさんあるのだろうが、それも含めて思い入れのあるファンだけでなく、コンビニを利用する不特定多数の方も向いた商品であるように感じた。
唯一、マルシンスパ監修のチャーシューおむすびだけは、具のメインがはみ出た頭部分で中にあまり入ってなかったので194円はちょっぴり高いような気もしたが、ひっかかったのはそれくらい。肉はゴロゴロしてた。
・最後に残った謎
というわけで、セブンイレブンの有名サ飯コラボはサ飯に特に思い入れがなくともコスパの良さを感じるナイスコラボであることが判明した。特に、ダイナマイトロウリュ麺はシンプルにかなり出来が良い味だと思うので、見かけたらお試しあれ。
\現場からは以上です/
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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