【ドーハ(カタール)佐藤成】日本がイラクを2-0と下し、8大会連続12度目のオリンピック(五輪)出場を決めた。パリ五輪アジア最終予選(3・5枠)を兼ねた大会で、前半にFW細谷真大(22=柏レイソル)と荒木遼太郎(22=FC東京)がゴールを奪い、決勝進出を果たした。5月3日の決勝では、インドネシアを2-0と下し、初の五輪切符を手にしたウズベキスタンと対戦する。

   ◇   ◇   ◇

ドーハでのイラク戦は、今や「歓喜」が色濃くなってきた。最も有名な「悲劇」は93年、W杯米国大会最終予選の最終戦。勝てば初の本大会出場だったが、後半追加タイムに追いつかれた。13年のW杯ブラジル大会最終予選ではジーコ監督相手に1-0。そして16年のリオ五輪最終予選では、今回と同じ準決勝で後半追加タイムに勝ち越して切符獲得。93年生まれの選手たちが「歓喜」の地とした。今年1月のアジア杯は1-2。会場がアルラヤンで「ドーハ近郊の悲劇」を味わったものの、今回のパリ最終予選で五輪行きを決め「歓喜アゲイン」となった。