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「パンロール」で有名な老舗かまぼこ店・かま栄、マルヤマクラスに出店
かまぼこなど水産練り製品の製造・販売、かま栄(本社・小樽市)は2023年9月7日(木)、札幌市中央区南1条西27丁目1-1の商業施設「マルヤマクラス」1階に「かま栄マルヤマクラス店」をオープンさせる。8月末に建て替えのため閉館した、エスタ内にあった「札幌エスタ店」の代替店舗の位置付け。(写真は、小樽市堺町のかま栄本社工場)
(写真は、「かま栄マルヤマクラス店」の出店場所)
かま栄は、1902年(明治38年)に小樽で誕生した老舗の板かまぼこ、揚げかまぼこの専門店。種類豊富なかまぼこやちくわを手掛けているが、名物となっているのが、「パンロール」。この商品は、すり身をパンで包んだスナック感覚のかまぼこ。誕生したのは1962年と意外に古い。当時の社長のもとに、パン屋の友人が訪ねてきて、「余ったパンの使い道はないか?」と相談、生まれたのが「パンロール」だった。しかし、最初の製品は、食パンの上にすり身を乗せて油で揚げただけ。そうすると、油がパンに染み込み過ぎ、おいしくなかったという。このため、食パンを薄くスライスして、すり身を付けて巻いたうえで揚げたら、食べやすくなり、油も染み込まなかったため、現在の製品に繋がったそうだ。
この「パンロール」が大ブレイクしたのは、TEAM NACSの大泉洋が2005年に放送されたバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』で紹介したことがきっかけ。当時、1日500個程度だった売れ行きが8000個にもなった。ともあれ、今も「パンロール」が、かま栄の名物商品となっている。
かま栄は、量販店など小売り販売をしておらず、商品はすべて直営の店舗で販売している。小樽市内には堺町にある工場直売店など4店舗、札幌市内では「札幌三越店」、「札幌大丸店」、「札幌丸井今井店」、「札幌東急店」、「札幌エスタ店」、「新さっぽろサンピアザ店」の6店舗を展開していた。そのうち「札幌エスタ店」が閉店したため、新たな出店先として「マルヤマクラス」に出店することになった。その他、「新千歳空港店」(千歳市)も営業している。
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