セントアンドリュースのあちこちにある公共駐車場に車を停め、町の中心部までは徒歩で5分程度です。
英国の町には通常ハイストリートと呼ばれる中心の道があり、その道沿いに店やレストランが立ち並んでいるのですが、セントアンドリュースにはハイストリートはありません。代わりに南北のストリート、マーケットストリートなどのメインストリート、そして入り組んだ小道にも様々な興味深い店やレストランが並んでいます。
「FORGAN'S」はマーケットストリート沿いにあります。通りから店は見えず、花屋のような小道を抜けた奥に店の入り口があります。この一見花屋のような小道がとても可愛らしく、ここを歩くだけでもテンションが上がります。
店内は天井が高く吹き抜けになっていて、屋内なのに屋外にいるような、とても気持ちのいい空間が広がっています。入って左側にバー、右手が個室風になっていて、真ん中は広く、普段はテーブルや椅子が設置されていますが、週末のライブバンドの時には、この広場で皆が歌ったり踊ったりできるスペースになるのだそうです。
私が訪れたのは日曜日だったので、特別メニューとしてサンデーローストがありました。サンデーローストというのは、昔英国の人々は週に一度、日曜日にローストディナーを家族で食べる習慣があり、その名残で現在でも多くのレストランやパブが、日曜日のみにローストディナーを提供します。
食事が美味しくないことで有名になってしまっている英国ですが、肉や野菜をオーブンで長時間じっくり焼いたローストディナーは絶品です。外側がカリカリ、中はホクホクのローストポテトやジューシーに焼かれたロースト肉は、私の大好物です。今回はサンデーローストのローストビーフを選びました。
肉は分厚く柔らかくジューシーで、野菜も美味しく、シュー生地のような食感のヨークシャープディングと上にかかっているうま味がたっぷりのグレイビーソース。最高でした。とにかく量が多いので完食できるか心配でしたが、美味しかったのでなんとか完食することができました。
デザートはスコットランドでは有名な「フライドマーズバー」。これはキャラメル入りのマーズバーというチョコレートバーに衣をつけて揚げたものです。マーズバーだけでも強烈に甘く濃いのに、それに衣をつけて油で揚げてしまうとは、と絶句です。
それでもせっかくスコットランドにいるのだから、一度は試してみなければいけないと思い注文してみました。
思いのほか、これは「有り」だと思います。チョコレートバーにサクっとした食感が加わるだけで、揚げることでの甘さや濃さに特別な変化は感じません（確実にカロリーは加わっていると思います。）。そのフライドマーズバーをアイスクリームと一緒に食べることで、トロっとしたキャラメルと相まって美味しくなると思いました。
レストランの雰囲気も良く、スタッフも親切でサービスもよかったです。何より料理が美味しかったので、確実にまた来たい、と思いました。
今回はセントアンドリュースにある、地元民からも観光客からも大人気のスコットランド産の食材を使ったレストラン「FORGAN'S」を紹介しました。
セントアンドリュースは街自体が歴史の宝庫であり、自然の宝庫でもある大変美しい町です。皆さんもスコットランドにお越しの際には、この素晴らしい空間を体験しにセントアンドリュースまで足を延ばしてみることをおすすめします。
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