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Sunday, January 22, 2023

クジラ、座布団、カバンまで!? 「空飛ぶ○○」大特集! - 文化放送

1月22日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、『タケスクリプション 日曜名曲集』の選曲テーマは「空飛ぶ○○」でした!

鷲崎健「きょうはカレーの日なんですって。『カレー』で選曲しかけたんですけど、たぶん他局でも同じようなことやるだろうなと(笑)。ほかに何かないかと思ったら『飛行船の日』でもあるらしいので。『空飛ぶ○○』っていう曲、たくさんありまして。今回5曲かけるんですけど、相当選びました。1曲目はとてもとて有名な曲です」

♪「空飛ぶくじら」/大滝詠一

鷲崎「はっぴいえんどの活動が終わってソロになってからの曲だと思われがちですが、1972年のシングルなので、その後期。はっぴいえんどがまだあるころにソロワークスとして出した曲です。作詞は松本隆さんですね。世の中にいっぱい、マンガなりゲームなりで、空を飛ぶクジラのモチーフってあるんですけど」

松井佐祐里「はい」

鷲崎「あんまり元ネタがわかんなくて。調べたんですけど、これが関係しているかどうかわかりませんけど、アンドロメダの星座の物語がありまして。ケフェウス王とカシオペア女王の娘のアンドロメダがすごく美人だったんです。

娘自慢が過ぎて、『海の妖精たちより美しいんだ』と言っちゃって、妖精たちが怒って。おばけクジラに街を襲わせる。それをおとなしくさせるにはアンドロメダを生贄にするしかない。そこにメデューサ退治から帰還する、天馬ペガサスに乗ったペルセウスが現れて、という神話がある。この神話、くじら座というのが空にあって。これをモチーフにしたのかしら……。

元がよくわからない、調べきれなかっただけかもしれないけど、全世界的にあるんですよ、空飛ぶクジラをモチーフにした何かって。さて2曲目はこんな曲でございます」

♪「空飛ぶ座布団」/MAD-WORDS

鷲崎「『なんだ?』って聞かれたら、なんでもないんですけど(笑)。MAD-WARDSはMooneyさん、テツさん、日暮士歳朗さん、石川二三夫さん、YONOさん、5人が集まって日本語ジャグバンドというのを結成しました。ジャグバンドという、バケツ叩いたり、タライにヒモを付けてベース代わりにしたり、というスタイルがあって。

Mooneyさんが72年にUNCLE MOONEYというのを結成されて。それがたぶん、本格的なジャグバンドとしては日本で初めてだと思います。そのメンバーが集まって94年に作ったのがMAD-WARDS。ボーカルのテツさんは『てつ100%』というのを組んで、そこに菅野よう子さんがいらっしゃったという。後の菅野さんのワークスを考えると、一緒にやっていたというのが不思議な感じもします。

MAD-WARDSはオリジナルのアルバムも日本晴Recordsというところで手に入ると思いますので、ぜひ調べていただければと。3曲目はグッと古い音源でございます」

「人工衛星空を飛ぶ」/岡本敦郎

鷲崎「岡本敦郎さん、1954年に『高原列車は行く』が大ヒットした歌手でございます。一聴して、変な音がずっとしていたでしょう? ピロリロピロリロ、ホワンワン……みたいな。それ以外は普通の曲なのに(笑)」

松井「『宇宙!』って感じでしたね(笑)」

鷲崎「作曲家の古関裕而さんと作詞家の丘灯至夫さんが、乗り物シリーズというのを岡本さんに歌ってもらっていまして。先述の『高原列車は行く』、あと『あこがれの郵便馬車』『みどりの馬車』『登山電車で』など、様々な乗り物歌謡がある中で、人工衛星にまで手を出したという。

二人で『作っていないのは乳母車と霊柩車(の曲)だけだ』って言っていたらしいですね(笑)。なんていうか、日本最古のサイケ歌謡、怪電波みたいな音(笑)が入っている、不思議な音楽になりました。続きまして、こんなものも空を飛ぶんですね」

♪「空とぶカバン」/堀江美都子

松井「かわいいです! ずっと聴いていたい!」

鷲崎「アニソンの女王、堀江美都子さん。1200曲以上の持ち曲があると言われています。堀江さん、12歳でデビューされて。これは『アンデルセン物語』というアニメの挿入歌だったんですけど、まだ10代だったはず。宇野誠一郎さんという方が作曲されていて、『ひょっこりひょうたん島』『ムーミン』『悟空の大冒険』『ふしぎなメルモ』『一休さん』『長靴をはいた猫』……当時の大人気アニメ作品を手がけていた方なんです。

ジャズが基本にありながらも、アウトラインのキャッチーさがあって。明るくてキラキラしている楽曲を作られた方ですね。堀江さんもその作品をたくさん歌われています。宇野さんも作品集が多数出ているので、興味を持った方は聴いていただければと。最後はこの曲にいきたいと思います」

♪「カモメが空を」/タケカワユキヒデ

鷲崎「初めて聴いた方も多いでしょうが、我々世代にはとても懐かしい曲でございます。 79年に『ひらけ!ポンキッキ』のエンディングテーマとして、ザ・タイガースの加橋かつみさんが歌われていた名曲です。

僕らの世代はこれを聴いて育ったようなものだったんですが、ちゃんとレコーディングされたものがレコードでもCDでも存在せず。カセットテープで出た……という噂を聴いたことがあるけど、僕も手に入らなくてですね。普通に聴こうと思っても、僕らのよく知るバージョンは聴けないんです。

でも作曲もされたタケカワユキヒデさんが、ライブの音源を。弾き語りライブの音源をここ数年、大量に出していらっしゃって。アンコールで昔、自分が手がけた、人の曲を歌うようなことがよくあって、これはそちらの音源です。もし加橋かつみさんの歌っているバージョンが手に入ったら、このコーナーでかけたいと思います!」

「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
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