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Saturday, November 12, 2022

ウクライナの破壊された建物にバンクシー新作、がれきの中で体操選手が逆立ち - BBCニュース

Graffiti of a gymnast doing a handstand painted on a destroyed building in Borodyanka

画像提供, Ed Ram/Getty Images

覆面アーティスト・バンクシーによる新作が、ウクライナの砲撃で破壊された建物の壁に登場した。バンクシーは11日、インスタグラムにこの作品を投稿した。

がれきの中で逆立ちをする体操選手の絵は、ウクライナの首都キーウ近郊ボロジャンカで見つかった

キーウ周辺では複数の壁画が見つかっており、バンクシーがウクライナ国内で活動しているのではないかとの憶測を呼んでいた。

バンクシーは、ロシア軍の砲撃で破壊された建物の壁に描かれた体操選手の画像3枚を投稿。キャプションには「ウクライナ・ボロジャンカ」とだけ書かれている。

ボロジャンカは2月24日の侵攻開始直後、ロシア軍の砲撃で最も大きな被害を受けた場所の1つ。

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Presentational white space

首都キーウの北西約30キロに位置し、戦争の初期段階でロシア軍に数週間にわたり占領された。4月にウクライナ軍が解放した。

プーチン大統領似の男性の壁画も

ボロジャンカでは2つ目の壁画も見つかっているが、バンクシーによるものかは確認されていない。この壁画には、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に似た柔道着姿の男性が子供に投げとばされる様子が描かれている。プーチン氏は柔道の愛好家で、黒帯の有段者。

Graffiti of a child throwing a man on the floor in judo clothing is seen on a wall amid damaged buildings in Borodyanka

画像提供, Ed Ram/Getty Images

町がウクライナ軍によって奪還された4月、BBCニュースの国際編集長でベテラン戦争特派員のジェレミー・ボーウェンが現地を取材した。ロシア軍の砲撃による町の破壊状況は、当時ウクライナで見た中で最悪のものだったと報告していた。

ロシア軍は住民らが破壊された建物から生存者を掘り出そうとするのを制止したり、銃で脅したりしていたと、複数の目撃者は証言した。

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Presentational white space

BBCニュースは、ロシア軍による1回の攻撃で母親、父親、きょうだい、祖母、妻、1歳の娘を一度に失ったという地元警察官の話も伝えた

バンクシーが描いたと思われる3つ目の作品は、キーウ近郊イルピンで見つかった。建物の側面にぽっかりと開いた穴の上で、新体操選手がリボンを使って演技をしているもので、選手の首にはコルセットのようなものが巻かれている。

イルピンではロシア軍の占領下で、数百人の一般市民が殺害された。

Graffiti of a woman in a leotard and a neck brace waving a ribbon is seen on the wall of a destroyed building in Irpin

画像提供, Ed Ram/Getty Images

4つ目の作品は、キーウ市内に車止めとして置かれたコンクリートの防御ブロックに見つかった。手前に置かれた鉄骨製の車止めをシーソーに見立て、子ども2人がシーソーに乗っているように描かれている。この壁画のスタイルも、スプレー塗料を使ったバンクシー独特の画法に似ている。

バンクシーは世界で最も有名なアーティストの1人になった今も、匿名で活動している。

1990年代前半にイギリス南西部ブリストル周辺で描いたステンシルアート(型紙にスプレーを吹き付けて絵柄を作成するアート)で一躍有名になった。その後はフランス・パリやアメリカ・ニューヨーク、ユタ州パークシティなどでも作品が登場するようになった。

メディアからしばしば「とらえどころのない」「秘密主義者」と評されるこの「ゲリラ・ストリート・アーティスト」には、一流セレブなど多くのファンがいる。

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