鳥取県境港市で活動する「シンフォニー少年少女合唱団」が先月、テレビでも活躍する有名な歌手と共演を果たした。プロの歌のうまさを目の当たりにして、自分たちももっとがんばろうと刺激をもらった。
合唱団は1996年に設立され、境港を中心に近隣市町村に住む小学生で構成する。団出身の中学生も一緒に、14人が毎週土曜日の夕方に約2時間、市内の上道公民館で練習している。
今月3日にあった練習は、声がよく出るよう準備運動からスタート。「ラレリロルロラロ」。発声練習にも時間をかけて、歌の練習に移った。
「背中を伸ばして、おへその下に口があると思ってそこから大きな声を出そう」「『はひふへほ』ははっきりと!」。勝部奈緒先生(42)の指導に、子どもたちは元気な歌声で応える。この日は「森は生きている」や「十二月(つき)の歌」などを練習した。
市立外江小5年の鈴木美音(みおん)さんは年長のころから参加している。母もこの合唱団に入っていた。大人数で歌ったり、年に一度の音楽劇を演じたりするのが好きという。取材に「聴いてくれる人を笑顔にしたいから、家でも明るく笑顔で練習するようにしています」とハキハキ答えてくれた。
合唱団は例年、3月に定期演奏会を開いて15曲前後を披露するほか、8月に開かれる県合唱フェスティバルにも出場している。さらに今年は、8月27日に市内で開かれた「みんなのうたコンサート」にも特別出演。ダイアモンド☆ユカイさんや池田綾子さんらと同じステージに立った。
「トレロカモミロ」と「メトロポリタン美術館(ミュージアム)」を、時に踊りながら合唱。「パプリカ」をプロの歌手らと一緒に歌った。
「すごい。歌が上手だった。声の高さとか音程に合わせた歌い方とか、見習いたい」。終わった後に話してくれた中嶋和妙(あたえ)さん=市立上道小3年=は、去年の夏から合唱団で活動。今回のコンサートのために、1年かけて練習してきた。「たましいのスケジュール」など、海を歌う曲をこれからも歌っていきたいと思っている。
「子どもたちが歌を好きになって、長く楽しく続けてくれるといいな、と」。勝部先生はそう願っている。(吉田博紀)
からの記事と詳細 ( 「パプリカ」合唱、歌い方見習いたいな 少年合唱団、有名歌手と共演:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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