Pages

Tuesday, March 29, 2022

タイの年配者に最も有名な日本人「コボリ」:中日新聞Web - 中日新聞

 タイの首都バンコクを流れる、昔は『メナム川』と呼ばれた『チャオプラヤ川』

 タイの首都バンコクを流れる、昔は『メナム川』と呼ばれた『チャオプラヤ川』

  •  タイの首都バンコクを流れる、昔は『メナム川』と呼ばれた『チャオプラヤ川』
  •  日本の料理店で定番メニューとなった『チョレギサラダ』

 50歳より年長のタイ人にとって、「コボリ」は最も有名な日本人の名前らしい。日本人の名字で多い「佐藤」、「鈴木」、「高橋」などを抑え、タイの年配者の間では、断然よく知られている。

 当地で女性作家が50年以上前に発表した小説「メナムの残照」の登場人物が、筆者と同じ名字の「小堀」だった。小説の舞台は第2次世界大戦中のタイの首都バンコク。日本人青年将校の小堀海軍大尉と、日本軍に敵意を持つ若いタイ人女性の悲恋が描かれた。女性は誠実で優しく勇敢な小堀に、最初は反発しながらも、次第に引かれていく。何度もテレビドラマや映画になり、大人気となった。

 小堀は架空の人物だが、10年ほど前にバンコクに出張した時は、ドラマか映画が放送された直後だったようで、まず空港で係官にパスポートを見せると「コボリさん!」と歓迎された。取材先の人には「初めて本物に会った」と大いに喜ばれた。

 だが、この物語はタイの若い世代の記憶には薄い。最近地元の高齢者施設の研修会を取材した。30代半ばが最年長の医師らタイ人スタッフに、同席した日本人のNPO担当者が「コボリさんを知っていますか?」としきりに水を向けたが、スタッフは皆、ぽかん...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報

テイクオフ~アジアの街角からの新着

記事一覧

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( タイの年配者に最も有名な日本人「コボリ」:中日新聞Web - 中日新聞 )
https://ift.tt/v2dfwjl

No comments:

Post a Comment