ニュージーランドの首都ウェリントンの国会前で行われている、新型コロナウイルス対策の規制に抗議するデモに対し、当局は「哀しみのマンディ」などで有名なアメリカ人歌手バリー・マニロウ氏のヒット曲を繰り返し流して対応している。
マニロウ氏の楽曲は15分ほどにまとめられ、リピート再生されている。このほか、スペイン語の人気ダンスナンバー「恋のマカレナ」なども流れている。
一方、デモ参加者は、米ヘヴィメタルバンド「トゥイステッド・シスター」の「We're Not Gonna Take It(我々は受け入れない)」を流して対抗している。
参加者は一時、数十人に減っていたものの、週末にかけてまた増加した。10日には122人が逮捕され、大勢が不法侵入や公務妨害などの罪で起訴された。
当局は当初、デモ参加者らが寝泊まりしていた芝生のスプリンクラーを付けて解散させようとした。しかし参加者が芝生に溝を掘ったり排水パイプを設置したりして水をよけ始めたため、スプリンクラー作戦は中止。トレヴァー・マラード議長の案で別の方法に切り替えたという。
国会前では現在、1970年代の「哀しみのマンディ」や「恋はマジック」といったマニロウ氏のヒット曲に加え、1990年代に流行した「恋のマカレナ」や、新型ウイルスワクチンに関するメッセージが繰り替えし、大音量で流されている。
ニュージーランドは、新型ウイルスの感染抑制のため、2年近くにわたって厳格な規制を実施してきた。ロックダウンと国境封鎖などで、感染者と死者を非常に少なく保ってきた。
だが、多くの規制が長引き、国内各地で怒りの感情が高まっている。規制には、最低10日間の隔離措置や、ワクチン接種の義務化に関するものもある。
世論調査からは、アーダーン政権への不満が募っていることがわかる。ここ数カ月、抗議行動も増えている。
からの記事と詳細 ( ニュージーランドの反ワクチンデモ、当局は歌で対抗 バリー・マニロウ氏や「恋のマカレナ」 - BBCニュース )
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