
ウィンザー城は、その住人であるエリザベス女王2世や、今は亡き夫のエディンバラ公爵フィリップ王配と同じぐらい名が知られています。約1,000年間で39人の英国君主の住まいとなり、「世界で最も長く使用されている宮殿」としても有名です。 その一方、17世紀半ばの南北戦争時代には刑務所として、政治家や貴族の社交場として、さらには、いくつかの大きな戦争の際には「要塞」としての役割も果たしてきた、意外な過去を持っています。それでは、ウィンザー城の誕生から、現在に至るまでを知る意外なヒストリーを振り返ってみましょう。 【写真】知っておきたい! 英国王室が所有する美しい宮殿&邸宅24選
#1 「要塞」として誕生したウィンザー城
1070年、征服王ウィリアムが、テムズ川を見下ろす、サクソン人狩猟地のはずれにある緑豊かな場所にウィンザー城を築いたのが始まりでした。ロンドンを防衛するために建てられた円形の砦の一部として、当時流行していたモット・アンド・ベイリー城のデザインが採用され、 16年の歳月をかけて完成。
#2 防衛から王室に愛される住居へと変貌!
家庭向きの住居が造られ、あっという間にウィンザーは王室お気に入りの住まいとなりました。ウィリアムの孫ヘンリー2世により、1つは公的・国家的な官邸、もう1つは自分自身のための居室の、2つのアパートメントが建設され、要塞が設備の整った宮殿へと変貌するきっかけになりました。
#3 城に新たな価値をもたらした、騎士階級
14世紀には、エドワード3世が大幅に手を加え、要塞は“近代”にふさわしい、息を呑むほど立派なゴシック様式の宮殿に見違えました。そしてウィンザー城は、エドワード3世が1348年に創設した英国最高の騎士団であるガーター勲章にとって、彼の宮廷としてなくてはならない存在に。
#4 君主たちの野望が反映された、リフォームの数々
プライベートな居室は、王と王妃の独立した部屋を作るために再構成され、公務と余暇の空間が共存した造りに。さらには、王のための盛大なイベントに対応できる巨大なキッチンも加わりました。
#5 ガーター勲章のための礼拝堂が誕生
17世紀からチューダー朝時代まで、王室の住まいにほとんど変化はありませんでしたが、エドワード4世によって起工。悪名高いヘンリー8世が完成させた聖ジョージ礼拝堂は例外でした。
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