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Wednesday, May 26, 2021

インターンなぜするの 就活前に理解したい企業の本音|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞

6月は就職サービス大手のインターンシップ(職業体験)情報サイトがオープンとなり、2023年卒業予定の学生が早くも就職活動に向けて動き始める時期になります。この連載では、就活についてこれから考える「ふつうの大学生」に向けて、日本大学経済学部の安藤至大教授が就活の始め方を解説します。就活を始める前に知っておきたい事実や考え方、基本ルールについて、安藤先生が学生の素朴な疑問に答える対話ストーリーで展開していきます。(学生や会話はフィクションです)

この話の主人公・蒼太はN大学経済学部の3年生。友達も多く、大学生活を楽しんでいます。しかし最近、就活について同級生が話題にすることが増え、まだ先のことだと思っていた蒼太も少し不安になってきました。そこで今日は、労働経済論を担当している安藤先生に相談に行くことにしました。

(コンコンコン! 安藤研究室の扉をノックする音)

安藤先生 はい、どうぞ。

蒼太 こんにちは。先生の授業をとっている南蒼太(みなみ・そうた)です。でも今日は、労働経済論の話ではなく、就活のことで質問があるんですけど、いいですか?

安藤先生 はい、南さんは3年生ですね。いいですよ。どんな質問ですか?

蒼太 えーと、インターンについてです。ゼミの友達がインターンの申し込みを始めているみたいで、自分もやった方が良いかなと考えているのですが。

安藤先生 インターンですか。もう少しで6月ですから、確かに準備は始まっている頃ですね。

蒼太 友達にも相談してみたのですが、そもそものことがわからないのです。インターン先の見つけ方とか書類の楽な書き方とか、みんなそんな話ばかりしていて。

安藤先生 「そもそものこと」とは?

蒼太 うーん、なんというか。インターンって必要なんですか? というか、なんでやらなければいけないのでしょうか?

インターンとは何か?

安藤先生 なるほど。周りの人がインターンの準備を始めているようだけど、なぜインターンをやるのかその理由がわからないということですね。

まず「なぜやるのか?」という疑問を持つのは大事なことです。これから本格的に就職活動が始まるわけですが、みんながやっているから自分もやる、また誰かに言われたからやるというのではなく、自分に必要かどうかを考えようとしているわけですから。

さて、「インターンシップをなぜやるのか?」についてですが、まずその前に確認しておきたいことがあります。それは「インターンシップってなんですか?」ということです。

南さんがどのように捉えているのかを簡単に教えてください。

蒼太 えーと……、就職活動の前に、志望する業界や企業で実際に働く体験ができる機会、ですよね。

でも、学生からすると、そんな純粋な社会人体験とは思っていなくて、インターンでの様子が本選考にガッツリ関わってくるんですよね? だから志望企業のインターンに参加できないと、普通は出遅れたって感じるみたいです。

安藤先生 インターンをやらないと、就職活動に出遅れた気がするということですね。確かにインターンは就職活動の準備としては一般的なものになっていて、8割強の学生が参加しているという調査もあります。

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確かに

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