タカラトミーのミニカー「トミカ」。1970年(昭和45年)の発売から、今年で50周年を迎えました。「日本の子どもたちに国産車のミニカーで遊んでもらいたい」という、富山允就氏(タカラトミー2代目社長)の思いから誕生したトミカは、発売当初、6種類のラインアップで180円で発売。これまでに1050以上の車種を発売し、累計6億7000万台以上販売してきたそうです。
今年は、50周年を記念した商品が販売されています。自動車メーカーとコラボした50周年記念仕様のトミカや、この半世紀で印象的だった車種を、10年ごとにセレクトした「トミカ50周年ヒストリーセレクション」など、正統でまっとうな50周年商品も出ているのですが、タカラトミーの通販サイトでは、ちょっと変わった記念商品が話題を集めており、「狂気に満ちている」「需要はあるのか」などと、見た人を驚かせています。
それは、テーマごとに50台のトミカを組み合わせたセットです。各テーマとラインアップがユニークすぎて、写真を見るだけで笑ってしまうほどなんです。セットで2万5000円~4万5000円という大人な価格帯ですが、既に売り切れているセットもあるなど人気です。
例えば「終電間近のロータリー50台セット」(2万4750円)。黒いタクシー40台とバス5台、自家用車が5台詰め込まれています。終電間近のロータリーって確かにこんな感じかもしれないけど、需要あるのかな……。
「骨格カクカク50台セット」(3万2670円)もあります。何かと思えば、油圧式ショベルやかにクレーン、双腕作業機など、アームが曲がる作業車を50台集めたもの。確かに骨格がカクカクしている。1車種10台ずつという量で、大規模工事現場の再現などに使えるかも?
「どこかの山のツーリング50台セット」(2万4750円)というふんわりした名前のセットは、スズキのバイク24台、ホンダのバイク23台と、レッカー車、道路パトロールカー、JAFのロードサービスカーというラインアップ。47人のライダーの圧がすごいです。
既に売り切れているセットも。「サービスエリア50台セット」(2万4750円)、「自衛隊50台セット」(4万44550円)、「出初め式50台セット」(2万4750円)、「交通機動隊50台セット」です。サービスエリア50台セットは、自家用車とトラック、タンクローリーなどのセットで、サービスエリアに駐車されていそうな車のラインアップを再現しているようです。
タカラトミーの公式Twitterは7月20日、これら50台セットのラインアップを紹介し、「もしかすると、トミカ50周年を一番に楽しんでいるのは弊社のEC担当かもしれません」「ネタに走っているだけでなく、ちゃんと売れているから弊社のEC担当は叡智聡明と認めざるを得ません」とコメントしており、この“狂気のセット”はけっこう売れているようです。
新型コロナウイルス感染症の影響で、「トミカ50周年ファン感謝祭」など多くのトミカ50周年イベントが中止や延期になってしまっています。そんな中、ECサイトで“遊び心”を見せながら、販売にもつなげるタカラトミーは、さすが老舗おもちゃメーカーですね。
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July 26, 2020 at 08:31AM
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「これは狂気」 トミカの50周年セットがヤバすぎ、だけど売れてる(岡田有花) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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