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Wednesday, June 17, 2020

三菱スペースジェットが勝てるこれだけの理由(JBpress) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース

 三菱スペースジェットは、5月から新型コロナウイルス感染症による航空不況対応で、開発体制を縮小する検討を始めた。  主力モデルになるはずだった「M100」の開発を休眠とした。6月15日には、型式証明取得のため、当時はライバルだったボンバルディア出身で、開発責任者に就任していたアレックス・ベラミー氏の交代が発表された。  開発体制の方向性が定まらないように見え、いろいろな方向から批判されるのであろう。  開発の遅れを重ねてきた上、さらにコロナ禍の影響まで受け、スペースジェットに関する報道や論調は、悲観論と批判一色である。  確かに、開発遅延や開発費の肥大化など、スペースジェットにはネガティブに語ることのできるネタはいくらでもある。  では、本当に暗い展望以外、描きようがないのだろうか。  スペースジェットの開発遅延のみに注目すれば、確かに良い状態ではない。しかし、将来性は競合先との関係や航空機市場での位置づけによっても決まるものである。  スペースジェットには、まだまだ戦える要素はいくらでもあるのだ。 ■ 実はライバルもボロボロ  三菱スペースジェットがスタートした時、ライバルは事実上2社いた。カナダのボンバルディアとブラジルのエンブラエルである。  細かいことを言うと、中国やロシアにも近いサイズの機種があるが、これらはスペースジェットが目指す北米市場には出てこない。  ライバルだった2社のうち、ボンバルディアはリージョナルジェットの製造から撤退することになり、サービスやマーケティングなどの機能を三菱重工業に売却している。  これらの組織は三菱重工傘下のMHIRJとなった。

 この結果、スペースジェット拡販のために三菱重工が喉から手が出るほど欲しかった経験を、組織ごと得ることができた。  ライバルの1社は、三菱重工に吸収されるように消えたのだ。  残るライバルはブラジルのエンブラエルとなる。こちらは、確かに年間100機前後のリージョナルジェットを販売しており、威勢が良いように見えた。  しかし、近年は単独でリージョナルジェットの製造・販売を継続することが苦しく、ボーイングとの資本提携交渉を始めていた。  ところが、最量販機であるボーイング「737」の度重なる事故や新型コロナの影響で、ボーイングが資金的に苦しくなり、この提携交渉は破談になった。  これに不満なエンブラエルは仲裁を申し立て、法的紛争になってしまっている。しかし、資本提携を復活させることは現状では厳しいと考えられている。  もちろんエンブラエルもコロナによる航空機需要激減の影響を受けている。期待していたボーイングとの資本提携も流れ、決して、元気な状況ではない。  これまで、ボンバルディアだけでなく、コンベア、ロッキード、サーブなど、旅客機製造を断念した企業は多い。  エンブラエルでさえ、リージョナルジェット製造をギブアップ宣言する可能性は決してゼロではないのだ。 ■ M100が完成すれば優位性も  リージョナルジェットと呼ばれる旅客機の主要市場は米国なので、三菱重工もエンブラエルも主戦場は米国である。  この米国には、航空会社の労使協定にスコープクローズというものがあり、リージョナルジェットは最大離陸重量39トン以下、座席数76席以下に制限されている。  これが緩和されるとの見通しの下、三菱重工はスペースジェットの現行機種M90の開発を進めた。  しかし、スコープクローズは現時点では緩和されておらず、M90は完成しても主要市場で売れないという状況になっている。

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