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Monday, May 11, 2020

NHK札幌放送局 | シラベルカ#5 新型コロナ3つの投稿に答えます - nhk.or.jp

大型連休が明けてから最初のシラベルカ。第5回はちょっと趣向を変えて、新型コロナウイルスに関連する3つの投稿について一気に応えます。取材したのは・・・。

入局8年目の同期3人組。プロ野球、アイヌ文化、それに経済と、ふだんは全く異なる分野を担当するNHK北海道の中堅が総力取材です。

それでは、まずは、この質問から。

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、万が一、人が倒れていた場合の応急処置はどうしたらいいか?感染症対策を踏まえた応急処置法を調べて下さい

確かに言われてみれば気になります。いざというときに備えて、知っておくことも良さそうです。札幌医科大学高度救命救急センターの沢本圭悟先生に取材しました。

まず一番大切なことは119番通報です。これは忘れずに行ってください。その上で重要なポイントは、3つあると言います。

①現場が屋内の場合は窓を開けるなど換気を行う。
②相手のだ液や血液、おう吐物などには触れない。
③持っていれば、手袋やマスク、眼鏡、サングラスなどを着用する。

これは一般的な感染症対策でも行われるものですね。
それでは、実際の処置はどうするのでしょうか?

応急処置は、主に▼人工呼吸と▼心臓マッサージがあるということです。

このうち、人工呼吸について、必ずしも、しなければならないものではないということです。沢本先生は「新型コロナウイルスの市中感染が確認されている今、口と口を近づける人工呼吸は控えた方がいい」と話しています。

ただし、子どもが倒れている場合は物を詰まらせるなど心臓よりも気管に問題があることがあります。訓練を受けた身近な家族などが感染のリスクを承知したうえで人工呼吸をしないと助からないケースもありうるということでした。

ということで、多くの場合は心臓マッサージによる処置ということになりますが、そこにも注意点があります。専門家の間では、心臓マッサージをするだけでも、相手から出た呼気による飛まつ感染のリスクが指摘されています。そのため、飛まつが拡散しないよう相手の口元を布やタオル、もしくはマスクなどで覆うことが大切だということです。

沢本先生は「救急隊が駆けつけるまでは自分の身を守ることも考えながら応急処置にあたってください」と話していました。

続いて、2つ目の質問はこちら。

今の新型コロナウイルスで「オーバーシュート」や「クラスター」などカタカナ(横文字)を使うのは、なぜですか?

確かに、こうした言葉はほぼ毎日、会見で使用されています。聞き慣れてしまったという人もいるかもしれません。今、使われている言葉、あらためて確認してみます。

▼「オーバーシュート」=「爆発的な患者数の増加」
2、3日で、累積の患者数が倍増する程度のスピードが継続する状態を表しています。

▼「クラスター」=「感染者の集団」

▼「ソーシャルディスタンシング」=「社会的距離をとること」
感染症の拡大防止のため、相手と一定の距離を取ることを指しています。

▼「ロックダウン」=「都市封鎖」

どうですか?すべてわかりましたか?。でも、どうして、こうしたカタカナの専門用語は使われるのでしょうか。そこで言語学が専門の北海道大学の加藤重広教授に聞きました。

「カタカナのことばを日本語に訳してしまうと意味がぼやけてしまうからそのまま使用しているか、聞き慣れないことばに聞き手の注意が向くため、注意喚起ができるためではないか」と加藤教授は指摘します。

その上で「現在はニュースなどで聞き慣れてきたが、理解の度合いには差があるため、新しい言語を使用する場合はくどくても意味をきちんと一緒に説明する必要があると思う」とも話しています。

くどくても、用語の意味、ここで改めて押さえておきましょうね。

最後は、この疑問。

新型コロナウイルスの感染者の自宅や会社の消毒作業では、紙類はすべて焼却処分になると聞きましたが本当でしょうか?また、自分も、いつ感染者になるかわからないので大事な資料やアルバムをどう保存しておけばいいか知りたいです

「施設で消毒を行った」というのは、ニュースでもよく聞きます。でも、消毒で大切な物がだめになってしまっては心配です。本当なのでしょうか?。北海道の新型コロナウイルス感染症対策チームの担当者に聞きました。

回答は、一言で言うと、こちら。

紙類については一定の時間が経てばウイルスは検出されなくなる
絶対に焼却処分が必要というわけではない

道庁がこのような回答をするにあたって参考にしている論文があります。アメリカ国立衛生研究所などが、新型コロナウイルスが物の表面に付着したあとどのくらいの期間生存するのかを研究した論文です。

その結果では
「ボ-ル紙は24時間後にはウイルスが検出されなかった」と報告されています。

このため、“紙類は絶対に焼却が必要というわけではない”ということでした。

ただ、24時間以内に限ってはウイルスが生存している可能性があるため、気になる場合はアルコールなどで消毒してほしいということです。

ちなみにこのアメリカの論文。紙類だけでなく、こんな物についても調べていました。

▼ステンレス  →48時間
▼プラスチック →72時間

それぞれ経過してもウイルスが「残っていた」と報告されています。

道の担当者は「ステンレスの棚やプラスチックのケースに資料やアルバムを保存している場合は必ずアルコールなどで消毒してください」と話していました。

言われてみれば、確かに気になる質問の数々。いかがだったでしょうか?「シラベルカ」では、引き続き、新型コロナウイルス、もちろん、それ以外のどんなことでも、質問を受け付けています。投稿を元に私たち、NHK北海道が全力を挙げて調べます!。

担当記者

福田陽平(ふくだ・ようへい)
入局8年目。神奈川県出身。
岡山局→札幌局と北上。
主にアイヌ文化を担当。
趣味は映画鑑賞「大型連休はひたすら映画」。

阿久根駿介
入局8年目。東京都出身。
福岡局→津局→札幌局と北上。
主にプロ野球「日本ハム」担当。
元高校球児「大型連休はひたすら自炊」。

小林紀博
平成25年入局。東京都出身。
札幌局→室蘭局→札幌局と道民生活8年目。
経済担当。
趣味は筋トレ「現在はおうちトレーニング」。

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