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固定観念を払拭した新発想収納
工具を生活のすぐそばに置いてほしい。工具メーカーにとっては当然の思いだろうが、なにしろアプローチが斬新すぎる。「nepros neXT」の工具箱は、なんと飛騨の匠の手による木製の逸品。ネプロス発売25周年記念の革柄ラジオペンチ&ニッパと合わせて紹介する。
飛騨の匠の“ものづくり”の技術と、日本を代表する工具の匠の思いが融合
ガレージや納屋、クローゼットの中など、日常生活で目に触れない場所に置かれることの多い工具類。確かに金属製の工具箱がリビングにあったら不釣り合いだ。だったら生活空間になじむ素材やデザインにすれば、工具をもっと身近に感じられるはず。
そんな発想から誕生した前代未聞の収納が「nepros neXT」のウォールナット製チェスト。食器棚や衣装ケースを工具入れに流用する例はあるが、この製品はKTCが独自に設計し、老舗家具メーカーとして名高い飛騨産業が製造する、正真正銘のツールチェストである。確かにこれならリビングルームでも違和感はなく、取り外し可能なトレイに工具を載せて持ち運びできる。
驚くのは、ネプロス6.3sq.ソケットを収めたツールセットだけでなく、チェスト単品でも販売すること。これはもはや家具だが、工具メーカーが日常生活に進出する手段としては斬新で、まさに「ネクスト」を感じさせる。
“nepros”の刻印に気づかなければ高級家具としか思えないウォールナット製チェスト。木製らしさを追求するため、表面に金属製の留め具を露出させない、引き出しに金属レールを使わないなど、工具箱感の払拭にこだわった逸品だ。
ウォールナット製専用トレイに6.3sq.ネプロスを収めた工具セット
ネプロス6.3sq.ソケット工具やコンビネーションレンチ、ドライバーやペンチ類をウォールナット製トレイに配置した工具セット。これならリビングルームに置いてあっても作業場感はまったくない。
【京都機械工具 商品開発部 大西俊輔氏】漆グリップのラチェットハンドルやネプロス20周年記念の革柄ラチェットハンドルなどの開発に携わり、ウォールナット製チェストや革柄ペンチの開発を担当した大西氏。木製チェストの企画では、家具に興味のある人なら誰もが知る飛騨産業とコラボすることで、そうしたユーザーにもネプロスを認知してほしいという狙いがあったそうだ。
ネプロス発売25周年記念モデル:革柄グリップならではの握り心地とプレミアム性を両立した3アイテム
世界一のハンドツールを目指して誕生したネプロスは、誕生から25年を経て確固たるブランドを確立。それを記念して登場したのが、革柄を採用したラジオペンチとニッパである。過去に革柄のラチェットハンドルがあったが、挟み系工具では初の試み。
握り心地や力の入れやすさで定評のある、ネプロス通常モデルのソフトグリップの上から革を巻く製法で、自動車用の革巻きステアリングに使われる耐候性に優れ油分にも強い牛革をチョイス。ディンプルの大きさやピッチや配列、太さの異なる縫い糸も多数取り寄せて検討した。
ニッパ類はオートモーティブだけでなく、模型や手芸などクラフト系でも使われるため、高品質かつ希少性の高さはバイクや自動車ユーザー以外からも注目されている。
※この記事はバイクいじりの専門誌『モトメカニック』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトにてお買い求めください。
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May 20, 2020 at 09:05AM
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