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Saturday, May 2, 2020

<変化の途上で レバンガ2019-2020>(中) 意見食い違い 戦術迷走 - バスケットボールキング

北海道新聞・道新スポーツとバスケットボールキングのコラボ企画。レバンガ北海道の協力も得て、北海道のバスケ情報をお届けします。

 歴史的な瞬間に北海きたえーるの熱気は最高潮に達した。2019年10月6日、バスケットボールBリーグ1部(B1)のレバンガ北海道は、07年の前身チームのリーグ参戦以来、初の開幕戦勝利を横浜からもぎとった。会場を包む高揚感をよそに、腰椎椎間板ヘルニアの治療から復帰間もない内海ヘッドコーチ(HC)は、長いリーグ戦を見据えて「(この日の勝利が)明日に続くものでないといけない」と静かに語った。

補強実り4連勝

 終わってみれば、リーグ通算成績13勝27敗で東地区最下位。今季限りでの引退を表明した折茂の「花道を飾る」。そんな意気込みもあったはずだ。チームは今季のスローガン通りに「変わレ」たのか。

 レバンガは今季、リバウンドの強化などを目指し、積極的な補強に出た。ゴール下で体を張れるミークスやファイ、点取り屋のカミングス、そしてゲームコントロールが巧みな橋本を獲得。開幕前に折茂が「過去最強のチーム」と誇った通りの戦いぶりで、幸先良く4連勝を飾った。

 確かに開幕直後は補強選手が機能し、生まれ変わったかのように躍動した。昨年11月、天敵の千葉からBリーグ創設から22戦目で初勝利を挙げ、天皇杯でも白星を奪う。選手たちは「負ける気がしない」と自信を深めていった。

 潮目が変わったのは昨年末。19年12月から2月上旬にかけて10連敗を喫した。リーグ戦が進むにつれて他チームのレバンガ対策が進み、頼みの外国籍選手が攻守で封じられたのも一因。橋本は「シーズン始めに勝っていたからこそ、見逃したものがあった」と分析する。勢いに甘え、早期に戦術を固めきれなかったレバンガは迷走した。

 長年つきまとうコミュニケーション不足が、ここでも頭をもたげた。「日本人選手と外国籍選手がコミュニケーションを取れていれば、意見の違いがあっても『あいつが言うなら』という気持ちになれたのかも」と桜井。個性や主張が強い外国籍選手とは、意見がぶつかり合うだけで前に進まないこともあった。

残留PO免れる

 そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月27日にBリーグは打ち切りになった。全体順位は下から5番目。このまま残り試合を戦えば、昨年と同じく下位4チームによるB1残留プレーオフ(PO)に回る可能性もあった。

 桜井は「こういう終わり方をしたおかげで、残留POに行かなくて済んだ部分もある」と認める。4月30日付の内海HCの退団は、体調や年齢も考慮した上の自然な流れ。共にチームづくりに汗を流した指揮官の去り際は、なんとか波風なく保てた格好だ。

 思い通りにはいかないシーズンだったが、内海HCらも期待する内田と中野、ルーキー2人の成長という収穫もあった。どうすれば強いチームに「変わレ」るのか―。答えは来季へ積み残された。

(北海道新聞運動部 石川仁美、北海道新聞2020年4月25日掲載)

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