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Sunday, May 10, 2020

橋の上の銅像 源氏の名馬が残した別れの逸話 北九州市戸畑区 - 西日本新聞

 戸畑区の天籟寺川に架かる「御馬橋(おうまばし)」の親柱(牧山新町)の上には、高さ50センチほどの馬の銅像が鎮座している。橋の名前にちなんだオブジェだとすれば少々安直な気もするが…。調べてみると歴史に名を残す名馬だった。

 改めて像を眺めてみると、なんだか精悍(せいかん)な顔立ち。道行く近所のお年寄りに聞くと、馬のモデルは地元産の名馬「磨墨(するすみ)」だという。

 北九州市史などによると、牧山はその昔、有名な牧場で、見事な母馬と子馬がいたという。母馬は洞海湾を隔てた若松に売られ、悲しんだ子馬は冬のある日、対岸にいる母の姿を発見。いてつく冬の洞海湾に飛び込み、若松側まで泳いで渡ったという。

 この子馬が磨墨で、名馬といわれるほどに成長し、鎌倉の武士の目にとまることとなった。打倒平家を目指す源頼朝に差し出され、宇治川の戦い(1184年)では先陣争いをした家臣の梶原景季が騎乗したという。

 磨墨伝説は各地に残るが、牧山で育ったとされる磨墨は、この地を離れるときは別れを惜しんだのか、なかなか御馬橋を渡らなかったという。牧山を離れる馬たちにとって御馬橋は“別れの場”だった。

 幾多の馬の旅立ちを見届けてきた歴代の橋は架け替えを繰り返し、現在の橋は1972年に完成。ところが、磨墨の銅像が当時からあったのかを含め、どういう経緯で設置されたかは、北九州市役所や戸畑区役所に問い合わせても分からなかった。それでも磨墨像の目線は、生まれ故郷の牧山地区を向いている。 (米村勇飛)

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