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Monday, May 4, 2020

歯のホワイトニング、正しい知識がないと効果半減・健康被害も - ASCII.jp

「芸能人は歯が命」という有名なフレーズがあるが、今や「歯」が重視されるのは芸能人に限らない。黄ばみのない清潔な歯は、ビジネスでもプラスに働く。そのため、「ホワイトニング」で白い歯を手に入れようと考えるビジネスマンも多いだろうが、正しい順序で治療を始めなければ、口腔内の健康を脅かす恐れも。後楽園デンタルオフィスの小川隆介院長に、安全なホワイトニングの見分け方を聞いた。(清談社 ますだポム子)

歯が黄ばんでいるだけで
評価が下がる!?

ホワイトニングサロンを利用する人も増えているが、「最初はきちんとクリニックで診察を受けて始める」ことが安全かつ効果的だ Photo:PIXTA

 株式会社ゲインが2014年に発表した「歯の白さに関する意識調査」では、歯が黄ばんでいる人に抱く印象として、以下のような意見が挙げられた。

「不潔でだらしなさそう」
「実年齢より3歳以上老けて見える」
「自己管理ができなさそう」
「仕事ができなさそう」
「一緒に仕事をしたくない」
「異性にモテなさそう」

 以上は抜粋だが、こう見るだけでも、仕事面、プライベートで、黄ばんだ歯が与えるマイナスイメージは大きい。企業の採用担当者のなかには、「黄ばんだ歯の人は採用したくない」と意見する人もいるほどだ。白くて美しい歯の重要性は想像以上に高いといえる。

 しかし、頻繁にコーヒーやたばこを摂取する人の歯の着色汚れは根深いもの。さらに、加齢によっても歯は黄ばむため、歯磨きだけでは汚れを落としきれない。そうなると思い浮かぶのが「ホワイトニング」だが、さまざまな種類があり、どれが効果的かつ安全なのか、分かりにくいのが正直なところだろう。

「ホワイトニングの種類は、代表的なところで3種類に分類されます。歯科医院で歯科医師が行う『オフィスホワイトニング』、自宅で自分自身が行う『ホームホワイトニング』、そしてその両方を並行して行う『デュアルホワイトニング』です」(小川氏、以下同)

 オフィスホワイトニングも、ホームホワイトニングも、特徴は一長一短だ。

「オフィスホワイトニングは、即効性がある一方で後戻りしやすく、最低でも2万円前後からが相場です。ホームホワイトニングは、1万円くらいから始められて、効果が長続きするのが特長ですが、希望の白さに到達するまで時間がかかる上、仕上がりがムラになりやすいというデメリットがあります」

 デュアルホワイトニングの場合は、オフィスホワイトニングである程度の白さにしてから、ホームホワイトニングに移行し、徐々に理想の白さに近づけていくやり方が多いという。

 予算や、施術が歯科医院か自分かなど、それぞれのタイプを比較するポイントは多い。さらに、就職面接や結婚式のために白い歯を手に入れたいという人は、いつまでにゴールを迎えたいかなど、スケジュールの考慮も重要だ。それぞれの条件を加味し、最適なタイプを選ぶことをお勧めする。

ホワイトニングを絶対に
してはいけない病気の人とは?

 ホワイトニングの種類を決めるにあたり、「安全性」が気になる人も多いだろう。素人の意見だが、歯科医師に施術してもらうオフィスホワイトニングと、患者自身が行うホームホワイトニングでは、やはり後者のほうが安全性は落ちそうな気がする。実際、安全面での差はあるのだろうか。

「ホームホワイトニングのエントリーの仕方によっては、危険な場合がありますね。歯科医師の診断を受けないまま始めてしまうと、口腔内のトラブルを招きかねません」

 ホームホワイトニング自体が危険なわけではない。小川さんが指摘するのは、「安全性を確保せずに始めてしまうこと」だ。

「自分の歯や体質が、ホワイトニングを受けても問題がないかを、歯科医師に診断してもらうことが大事です。ホワイトニングを絶対にしてはいけない人として、『無カタラーゼ症』という疾患の人が挙げられます。無カタラーゼ症の人は、ホワイトニングの薬剤に含まれる過酸化水素を分解できず、有害物質として体内に蓄積させてしまい、口腔内が壊死する恐れもあるのです」

 無カタラーゼ症は、医療機関を受診しなければ判断がつかない。ほかにも、エナメル質形成不全で歯に白いスポットがあったり、幼い頃にテトラサイクリン系の抗生剤を飲んでいて歯に特有の着色があったりする人は、要望通りの仕上がりにすることが難しいという。

「ほかにも、虫歯、歯周病、歯石が多量に付着しているといった歯のお悩みを抱える人も、ホワイトニングをする前に解決しておいたほうが、効果が出やすいです。時々、ホワイトニングの全行程を終えたあとに虫歯の治療をして、その部分だけホワイトニングをやり直す、という患者さんもいらっしゃいますよ」

 自分では分からない、歯の状態、薬剤と自分の相性などを明らかにすることで、治療でもできない点を理解し、歯のトラブルを抱えていればクリーニングをする。ホワイトニングの事前準備を徹底し、安心安全な状態で始めるためには、まず歯科医院にかかることが鉄則なのだ。

「終始ホームホワイトニングが良い、というご意向は問題ないのですが、必ず最初に歯科医院で指導を受け、使用するマウスピースや薬剤を、医師と相談してください。マウスピースは市販品もありますが、その人に合ったものをカスタムメイドしてもらわないと、薬剤が変な染み方をしたり、マウスピースから漏れた薬剤によって口腔内にやけどを負ったりというケースもあります」

「ホワイトニングサロン」は危険!?
安全なサロンの見分け方とは

 どんな種類のホワイトニングを選ぶにしろ、始め方さえ間違えなければ、安全性は問題ない。しかし小川さんは、最近増えてきた「ホワイトニングサロン」について、「店舗を選ぶ際に気をつけるべき点がある」と注意を喚起する。

「歯科医師がいるかどうかを、よく確認してください。というのも、ホワイトニングサロンは歯科医院が必ずしもいるわけではなく、歯科衛生士や歯科助手だけでも経営できるからです。歯科医師がいないと、リスクすべてを網羅するようなカウンセリングはできません。つまり、先ほどお話しした、歯の状態や、薬剤と体質の関係性を診てからの施術、という段階を踏めないのです」

 もちろん、なかには歯科医師が常駐していて、十分なカウンセリングやクリーニングを行ってから施術に移るサロンもある。だが、現状多くのサロンは歯科医師がおらず、患者がセルフでホワイトニングを行うところが多いという。

 そもそも、クリニックでのホワイトニングは医療行為だが、サロンホワイトニングはそうではない。その認識を持たず、サロンにクリニックと同レベルの問診や対応を求めるのは見当違いなのだ。多くのサロンでも「医療行為ではない」「より高い効果を求める人はクリニックへ」というアナウンスをきちんと出している。

「ホワイトニングの行程を1~5の5段階で表すとすると、サロンは1から始まり、クリニックは0から始まるという感じですね。サロンでも基準はクリアしていますが、やはり最初は歯科医院から、というのが安全だと思います。ですが、サロンが全面的にダメだというわけではありません。僕の考えとしては、ある程度ホワイトニングの治療を終え、定期的なメンテナンスの場としてサロンを利用するといった付き合い方は、安全かつ効果的だと思いますよ。とはいえ、ホワイトニング後のセルフケアも重要なので、クリーニングや知覚過敏、プラークコントロールなどのチェックも含め、クリニックで行うほうが安全といえます」

 医師の目を通さなければ、どんな方法にせよリスクは高まるのだ。

「最近では、日本未発売の海外製のホワイトニングアイテムを個人で輸入して使う人も増えていますが、リスクがあるということを理解した上で使っている人は少ないと思います。海外製品は国産品より濃度が高い場合が多いですし、万が一トラブルが起きても、メーカーに問い合わせることも難しい。もし試してみたいアイテムがあれば、これも歯科医師に相談してから使うほうがいいでしょう」

 白くて健康的な歯を手に入れようと思っても、順序を誤れば逆効果になりかねない。治療が振り出しに戻り、時間や費用が余計にかかることもある。最初に歯科医師がいるクリニックで必要な検査や処置を済ませてからホワイトニングをすること。それさえ守れば、どんな方法であれ危険性は低くなるのだ。

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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May 05, 2020 at 04:00AM
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