日本人の父とタイ人の母を持つ写真家、野見山大地さんの連載「タイ 上から撮るか、下から撮るか」。ドローンによる空中撮影から水中での撮影まで、ひとひねりした視座の写真を得意とする野見山さんが写真と文章でお届けします。第15回はチェンマイの近郊へ。一歩足を延ばすと、カラフルな唐傘づくりで有名なボーサーン、巨大洞窟や田園カフェなど、ひと味違った出あいが待っています。
(トップ写真はボーサーン名物の傘でつくったハートマーク)
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熱気球を一斉に打ち上げるコムローイ祭りや、金色に輝く寺院ワット・プラタート・ドイ・ステープで有名なチェンマイは、タイ有数の観光地です。でも、少し市内から離れると、のどかな田舎の風景が広がり、魅力的なスポットが多く存在します。電車などがなく交通の便が悪いので観光客はほとんどおらず、ゆっくりと過ごすことができます。
華やかな傘がキラキラ ボーサーン
唐傘の町として知られるボーサーン。「サー」と呼ばれる、木と紙でつくる手作りの伝統工芸品です。ボーサーン・アンブレラ・ヴィレッジでは傘を作る作業工程の見学ができます。
1月の第3金曜日から日曜日まで、「ボーサーン傘祭り&サンカンペーン工芸品フェスティバル」が開かれます。街中が傘で彩られ、傘を手にした女性が街中を巡るなど、華やかな祭りです。
巨大洞窟から田園カフェまで チェンダオ
チェンダオは、いまチェンマイの人々がもっとも注目している場所と言っていいでしょう。チェンマイから北に車で1時間半ほどの場所にあり、タイ第3位の高さを誇るチェンダオ山や、そのふもとにはタイ最大級のチェンダオ洞窟(ワット・タム・チェンダオ)があります。
ガイドさんに頼んで洞窟の中にある鍾乳洞を案内してもらうこともできます。
ワット・メーイートという地獄寺もあります。ここには巨大な餓鬼の像が並んでいて驚きます。
疲れたら田園カフェ「チェンダーラー」に寄ってみてはいかがでしょうか。田園の中にあるカフェはタイの昔ながらの家屋の造りで、宿泊施設のバンガローも併設しています。このカフェでくつろぐと、ついつい時間が経つのを忘れてしまいます。
カラフルな建物が多数 ワット・バンデン
「チェンマイのブルーテンプル」とも呼ばれるワット・バンデンは、メーテーン郡にあるお寺です。ブルーテンプルと言う名の由縁が屋根の色です。1894年に建てられましたが荒れ果ててしまったため、1988年、住民からの寄付をもとに復興を開始。色とりどりの建築物が立ち並ぶチェンマイ有数の規模を誇る寺院です。
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May 26, 2020 at 08:58AM
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