Photo:Etsuo Hara/gettyimages |
恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演中だったプロレスラー、木村花さんが急逝した。死因は定かではないが、SNSでの心無い投稿による自殺とも報じられている。かつて自らも不倫騒動で、ネット上で多くの誹謗中傷を受けた元国会議員の宮崎謙介氏が、ネットリンチに対処するための2つの方法を伝える。(元衆議院議員 宮崎謙介)
友人からのネット上の
ひどいコメントに落胆
プロレスラーの木村花さんが亡くなったことをめぐり、インターネット上の誹謗中傷が原因ではないかと報道されています。ただただ、若さと可能性にあふれた命が途絶えてしまったことは悲しい限りです。
確かにネット上におけるコメントの表現は度が過ぎていると思うこともしばしばあります。私もそれによって傷つくことも多々あります。
中にはその書き込みが明らかに近くにいる友人(なのか?)のものだと思われるものもありました。それでも、私は責任のある立場にあったし、非難される言動を確かに取ったので致し方ないとは思うようにしていました。
そして今はテレビにも出させていただくので、それも含めて仕事として耐えたり、流したりしなければならないのだと自分の中で消化してきました。
最初は思うようにいかず、間に受けてしまいひたすら落胆する毎日でした。もちろん、その指摘によって反省すべき点も見つかり改善のための材料にもしてきました。
政治的な批判ではなく
単なる悪口が多数
議員の頃には面と向かって批判をされることがしばしばありました。これは議員ならば、皆が通る道であり乗り越えなければならない修行なのです。
とはいえ、批判の多くは政治に関するものではなく、面と向かってただの悪口を言われることも少なくありません。
「あんたの顔が嫌い」「東京弁が嫌い(東京出身の私が京都の選挙区で立候補したため)」とか、中には「笑顔が生理的に受け付けない」というものもありました。
こうしたことを言われた側はけっこう覚えているもので、それはそれで落ち込むことになるのですが、それよりもさらにつらかったのが、ネット上で集中砲火の攻撃をされたことでした。
他人から何かを言われる場合は自分が受動的に聞くことになりますが、ネットの場合は自ら能動的に読みにいくので、その分のダメージが大きいのかもしれません。
日本人は
Twitter好き
やや鈍感力の高い私でもネット上の心ない投稿には傷つき、時にはそれこそ人生を終えたいとふさぎ込んでしまったこともあります。ましてや、心が繊細な人、社会経験の少ない若者などであれば、その罵詈雑言の攻撃のダメージは想像以上でしょう。
日本人は心優しく礼儀正しい民族だといわれています。ただ、近年のネット上における振る舞いはそのイメージとはかけ離れているように思います。
Twitterで投稿されている文章の言語で最も多いのは当然ですが英語です。そして、2位はどこの言語かというと、スペイン語でも中国語(中国ではTwitterが禁止されている)でもなく、日本語なのです。
Twitterの数が多いこと自体は決して悪いことではないのですが、その中には相当数のヘイトスピーチや他人への攻撃があったりするのではないかと推察すると、残念でなりません。
ちなみに、私が今日に至るまで、ネット上の誹謗中傷に関してどのようにそれをかわし、乗り越えてきたかについて、2つの方法をご紹介したいと思います。
SNSから
距離を置く
1つ目は、「しばらくSNSから距離を置き心の安定を取り戻す」ということです。
日常生活を送る上で誹謗中傷が書き込まれるSNSというと、Twitter、Facebook、Instagram、ブログの4つでしょう。
LINEについては基本的に友人関係とのつながりなので荒れにくいのですが、特にTwitterは過激で残酷なコメントが飛び交っています。
Facebookも全体公開をやめ、友人以外がコメントを書き込めないようにすれば、「荒らし」からの接触を断てます。Instagramやブログも同様にコメント欄を削除することをお勧めします。
冷静に考えれば、仕事や生活をする上で、必要不可欠な連絡のやり取りは基本的にSNSがなくてもやっていけるものです。
自分の精神が追い詰められてきたら、まずは心が落ち着くまでSNSをできるだけ自分から遠ざけることが良いでしょう。基本的に1~3カ月もすれば炎上は静まるものです。
一方、絶対にやってはいけないのが反論です。
悪意あるコメントにはついつい腹が立ってしまうものです。一方的な主張に憤り、私も反論をしたことがありました。
しかし、それは火に油を注ぐ結果となり、ますます誹謗中傷の嵐になりました。とにかく静観するのが一番なのです。
信頼できる人に
相談をする
2つ目は、「信頼できる人に相談をする」です。
ネットの誹謗中傷に心が痛んでしまったときには、自分ひとりでふさぎ込むことなく他人に相談をした方が良いです。
できれば2つの側面からのサポートが有効であると考えます。
まずは「家族からの励まし」です。
ネット上で浴びた罵詈雑言の中で最も傷つくのは「人格否定」です。
そうした発言に対し、最も自分をよく知る家族から愛情ある言葉をかけてもらえることで自分の存在意義を改めて感じることができ、少しほっとするものです。
私の場合、毎晩のように家庭内で激励会を開いてもらっていました。
「心ない書き込みが多いけど、の人間性を知ればみんなわかってくれる」「議員としてきちんと仕事をしていたことをテレビで報道してくれれば、勘違いをしているアンチの人たちも理解してくれるのにねぇ」などと、妻に優しい言葉をかけてもらっていたことを思い出します。
もう1つの側面が「専門家からのアドバイス」です。
あるインターネット評論家の方からは「ネット民の属性は、(1)20代、(2)ニート・フリーター、(3)独身、(4)童貞で、あなたに対するねたみから、誹謗中傷のコメントをするものなのです」と教えていただきました。真偽の程はわかりませんが、当時は多少なりとも救われる思いがしたことを思い出します。
もしも知人でネット被害の経験のある方がいれば、その方から励ましをもらえることもとても効果的です。私はネット民の特性や思考などについて教えてもらい、すっきりしたことを覚えています。
特定の個人を誹謗中傷する表現がSNS上で掲示された場合には、その人が社会から受ける客観的評価が低下させられるので、その行為は名誉毀損となります。
このような場合は慰謝料やプライバシー侵害によって被った損害について賠償請求をできる場合もあります。
詳しくは弁護士に相談する、もしくは、名誉毀損等の犯罪に該当する可能性がある場合は、警察または都道府県警察サイバー犯罪窓口に相談することが効果的です。
また、そうしたアクションを淡々と取ることが問題の鎮静化にもつながります。
今回の木村花さんの件は、コロナ禍で孤独になっているところでの惨事でした。孤立していると精神的にもふさぎ込んでしまうものです。そんな中でのネット上の表現の暴力は下劣です。
木村さんの悲しい死が、日本社会におけるインターネット上での表現の在り方を見直すきっかけとなることを願います。
表現の自由と、表現の暴力を混在させてはいけません。法制化を進め明確なルールを設け、それに違反するような行為については厳罰に処すべきです。
若い命とその可能性を妨げる権利は誰にもありません。今回のようなことは二度と起こってほしくありません。
木村花さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら
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May 27, 2020 at 04:00AM
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木村花さんの悲報を繰り返すな、ネット民の罵詈雑言に負けない2つの方法 - ASCII.jp
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