SNSは最強のコミュニケーションツール
SNSは使い方によっては世界を広げてくれる楽しいツールです。複数のSNSの総フォロワー数が約700万人に上る小山銀次郎さんは、ダンス動画が人気のアーティスト。音楽に合わせて高校生と一緒に踊る動画などで人気を集めています。小山さんにSNSの魅力を聞きました。
授業中の教室で1人が突然踊り出すと、周りの生徒たちも一緒に踊り始める――。小山さんは、こうした動画をTikTokやインスタグラムに投稿しています。自身はカメラに背中を向けて踊ることが多いため、「日本で一番有名な背中」「背中男」としても知られています。
SNSを仕事にしている小山さんはSNSの魅力について「世界中の人とつながれるし、憧れの人と出会うこともできます。やっていなかったらあり得ないことが実現できるという意味で、最強のコミュニケーションツールです」と話します。
もともとアルバイトを続けながらテーマパークのダンサーやミュージカルの俳優として活動していた小山さんが、SNSの投稿を本格的に始めたのは2019年の10月。コロナ禍でさらに力が入りました。「おうち時間が増え、何か新しいことをやってみようという感覚でした。初めはアーティストのダンスをそのまま踊る動画や、ロックダンスの技をレクチャーする動画を撮っていました」
当時、TikTokやダンス動画は今ほどの人気があったわけではありません。ただ、毎日投稿することは決めていたそうです。「ダンスを仕事にしてずっと続けたいと考えていました。動画を通して有名になってやろうという気持ちもありました」
全国の高校ダンス部とコラボ
投稿を続けて1年でフォロワー数は1万人に増えました。ところが、その後は伸び悩んだといいます。小山さんの人生をがらりと変えたのは何げなく撮ったという1本の動画でした。
ある日、自動販売機の前でカメラに背中を向けて踊る「ジュース買う気ない男」という動画を撮影。投稿したところ再生数が伸びました。「友達がおもしろいねと言ってくれて、『こういうのありなんだ』と思いました」
その後投稿した「サッカーボール蹴る気ない男」は640万回再生され、テレビにも取りあげられたといいます。このシリーズが人気を呼び、フォロワー数はどんどん増えていきました。
小山さんといえば高校ダンス部とのコラボレーション動画です。最初のコラボは東京都市大学塩尻高校(長野県塩尻市)ダンス部と撮影した「授業受ける気ない男」でした。
4400万回以上再生され、その後、全国の高校生たちとのコラボにつながりました。
喜んでくれる生徒や先生、動画を楽しむ人たちのために全国各地を回って撮影しています。「高校生たちは企画に対して本気で挑んでくれます。自分が知らない流行も教えてくれて楽しいです」
人を傷つけない心を
動画は世界中の人たちに届きます。撮影や投稿する時に心がけていることがあります。「周りにいる一般の人が映らないように気をつけ、映ってしまったらモザイクを入れています。人を傷つけるような投稿や、食品ロスを出したり、物を壊したりなど、自分が見て嫌だと思う内容は絶対載せません」
投稿には時に心ないコメントが向けられることも。そんな時は「自分が何か悪いことをしているわけではありません。相手にしないことが一番です」。出演した高校生にも危険が及ぶ場合は、コメントができないよう設定し直すこともあるそうです。
作品作りを通して1人でも多くの人に出会いたいと考えている小山さん。夢をかなえるきっかけにもなったSNSを「楽しんでほしい」と話します。「SNSはみんなの居場所の一つになっていると思います。だからこそ誰かを傷つけないという気持ちが大事。うまく付き合って自分の好きな場所にしてほしいです」と話しました。
(朝日中高生新聞2024年6月30日号)
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