「UNITED EMPIRE」のグレート-O-カーンが、自らの行いを悔いた。ジェフ・コブ&HENAREとタッグを組み、BUSHI&辻陽太&鷹木信悟と激突。HENAREが、アルティマでBUSHIから3カウントを奪い、勝利を飾った。その試合後のバックステージだった。“支配者”オーカーンの大演説が始まった。

オーカーン オカダ・カズチカに、言われた言葉(周りが優遇されると思わずにね。1つだけアドバイスしてやるよ。内藤哲也みたいになるなよ!)は、ずっと前から自分の中の…。オカダきっかけはムカツクが、おかげで自分なりの答えは見つけた。もう冷遇だ、何だ、と嘆くのは終わりだ。自分の本当にやりたいことと、プロとしての境地が相反していた。

思いがあふれ出た。

オーカーン 本当は自分で客をもっと入れたいし、自分で客をもっと熱狂させたいし、もっともっと、プロレスを人気コンテンツにしたいし、金あって、他のプロスポーツ選手より稼げるようにしたいし、テレビだって、ゴールデンタイムにしたいし、新日本プロレスに金の雨を降らせる役も余がやりたい。新日本プロレスの主役の座にだって、余が就きたい。プロレスラーを代表するレスラーにだってなりたい。プロレスなんか嫌いだけどな、自分のやっていることなんで誇りを持ちたいんだよ。この気持ちをプロレスでどう表現したらいいのか、この気持ちをこんなところで、こんな形で吐露することが正しいことなのか、分からない。プロレラーらしく、悪党らしく、オーカーン、プロレスを知らない身じゃこの辺が限界だ。分からないことだらけ。それでも、この間、悩みに悩んで、そして得た答えが、嘆くのは終わりだ。道は自分で切り開く。

止まらなかった。

オーカーン 思い出したことがあったんだ。このマーク(入場時に顔を覆う「?」が描かれた布)の意味、イギリスで生まれた時に付けていたものだ。耳に?をかけてやるんだ。余の名前が聞こえない、ことがないように、世界中にとどろかすと、そんな思いでイギリスで生まれたんだ。昔、誓ったんだよ、アントニオ猪木、ジャイアント馬場、力道山を超えて、プロレスラー=グレート-O-カーンにするって、1番目指さなきゃ、スポーツマンじゃねぇだろ。例えばよ、例えばの話だ。アニメが趣味って言えば、バカにされるだろ?プロレスだってそうだろ?痛いんですか?って。今どんな選手がいるんですか?って。そういうのを余がやめさせてやるよ。どんな手を使っても。

まだまだ終わらない。

オーカーン 余の名前を世界に、世間にとどろかせてやる。そして、余を一目見ようと会場に来たら、この余が面白いってさせてリピートさせてやる。たくさんの客が来れば、大金が手に入る。それで女にモテモテになって、やっぱりプロレスラーかっけぇな、プロレスラーなろうって、そう余がさせてやる。そのためには、試合も、おまけのバックステージも、SNSもメディアも、時には笑われることも何だってしてやるよ。一番強くて、一番有名で、一番プロレスを盛り上げるプロレスラーになってやるよ。

これまでの「冷遇されている」発言は、悔い改めた様子。「モテたい」素直な発言も飛び出した。何はともあれ、約6分にも及ぶ、異例のバックステージコメントとなった。