皆さん、お久しぶりでございます。グッチーです。
2020年6月に長年勤めていた会社を退職し、それまで嫁が代表を務めていた自社法人の代表に就任するという形で独立(FIRE)しました。
以前に失敗告白のコラムでお話しさせていただいた物件の事例など、何度か躓きながらも、少しずつ規模を拡大できています。不動産投資歴は今年で16年目になり、法人も10期を終えました。そう思うと時間の流れというのは本当に早いですね!
参照:利回り35%の築古RC物件を購入後、発覚した赤水トラブル!
不動産賃貸業の利益率は他の業種と比べかなり低いですが、自分自身の実働時間が少なく、建物という償却期間がとてつもなく長い商品を扱うことで、私のような普通の人でも時間を味方にすればちゃんと拡大していけるところがいいですね!
さて、今回もこちらの「失敗告白」に登場させていただいているということは、私がまた何かやらかしたと言うことです(汗)
ざっくり言うと、実は昨年、コロナやウッドショックの影響がありながらも、なんとか新築アパートの計画を進めていたのですが、その途中で首が回らなくなりかけました!資金不足で、大切な私物を売る羽目にもなりました…。
事件の内容を経過とともにお伝えできればと思います。
どうか暖かい目でご覧ください。
■天才ブローカーからの「いい土地ありますよ」の電話
2021年、コロナが常態化し、誰もかれもの顔にマスクが張り付いていたあの頃、私はいつものようにいくつかのポータルサイトを見てまわり、地元の売り物件情報を確認していました。
物件価格の高騰は、私の住む富山も例外ではありません。高値に張り付いたままの代り映えしない物件一覧に見飽きていたある日、「新着情報」に富山駅近くで安い土地が出ているのを見つけました。
ここ数年の私は新築アパート投資を中心に行っています。ところがアメリカの住宅特需などの影響により、ウッドショックと呼ばれる輸入木材高騰が起こり、そのスキームもなかなか難しくなっていました。
「これだけ土地も中古物件も高いと、新築用の土地を仕込めないな。しばらく、次の新築は見送りかな」と思っていたところに、新築を十分に計画できそうな価格で立地も良いその土地を見つけたのです。
「これは!」と心を躍らせながら新築プランを頭の中でイメージしていると、富山の天才不動産ブローカーのチャ〇ウピーから着信が入りました。
————
チャ「お疲れ様です。ちょっと聞きたいんですけど、GOTOトラベルでおすすめあります?」
私「やまのはな旅館とかですかねー」
チャ「なるほど、なるほど。ところで、最近の新築の調子はどうですか?」
私「建築費が高くなっていますし、いい土地もなかなかないですね」
チャ「実はいい物件があるんですよー」
私「え、どこですか?」
チャ「小錦町なんですけど、相当安いんですよ!」
私「・・・実は今、ネットで見て検討していたところでした(笑)」
チャ「この土地、絶対いいですよねー。新築やりましょう!」
————
天才ブローカーともなると、その人が興味を持っていて気持ちよく話を始めれそうな会話からスタートして、相手のテンション上がってきたところで本題を切り出し、クロージングに掛かるんですよ(笑)
当然、私みたいな素人は簡単に引っ掛かってしまい、「ぜひぜひ」と現地を見に行きました。ちなみにチャ〇ウピーは僕と同世代の投資家兼不動産業者ですが、「歪み」を嗅ぎつける能力は「富山一」と言っても過言ではありません。
■そこは地元でも有名なゴミ屋敷だった!
そして、現地に到着!なんと、過去に見たこともないレベルの禍々しいゴミ屋敷がそびえ立っていました。これが安い理由だったのか…。周囲を飲み込むかのようなオーラと異臭を放っています。
空き家が深刻な社会問題となっていることは皆さんもご存じかと思います。特に地方の田舎や過疎地域においては顕著です。しかし、過疎化した集落ならまだしも、ここは大きな駅に近い街の中心部。
「なぜこんなところに、こんなゴミ屋敷があるのか・・・」と、初めて知ったようなことを書きましたが、実はこの物件は前々から認識はしていました。というのも人気スーパーの近くにあり、地元では有名なゴミ屋敷だったのです。
なんというか、地元ではとてもアンタッチャブルな存在という感じでした。
え!?この物件なの!?
いい場所に新築アパートを建てられると思って張り切って見に来たのに…。
ショックでした。そりゃ坪20万のところ、10万で売られているわけですよね。完全に戦意が喪失しましたが、せっかく来たので物件を見て回っていると、いつの間にか身体中を蚊に刺されていてボコボコになってしまいました。
これはたまらんと逃げるように車に戻りました。するとそこに、ご近所さんと思われる人が続々と集まってきています。そして、かゆくて泣きそうになっている僕に向かって、皆さんがものすごい剣幕で文句を言ってくるのです。
「これのせいで、どれだけ生活が脅かされていると思っているのか!」
「どれだけ仕事に支障が出ているか、分かっているのか!」
「何年前から市にクレームを入れていると思っている? 来るのか遅過ぎだろ!」
どうやら皆さん、私のことを所有者と勘違いしているようです。もうかゆくて気が狂いそうになっているのをなんとか我慢して、事情を説明しました。
「自分はアパート経営をしている者です。ここは売り土地として今、マーケットに出ているので、アパートを新築できないかと思い見に来ました」
すると納得してくれたようで、なんとか生きたまま帰してもらうことができました。(笑)
ちなみに普通は「アパートを新築する」と地域住民に話すと大変な騒動になることが多いのですが、今回の場合はその逆で、「とてもいい考えを持っている人だ!」と一目置かれたような感じでした。
田舎でアパートを建てるとほぼ確実に起こる大変な騒動については、ポールさんのコラムをご参照ください。
参照:大ピンチ!800万のリフォーム見積もりと住民の反対運動を乗り越えろ!
僕はかゆみを我慢しながら家に帰りました。冷静になろうと思い、そしてゴミ屋敷のマイナスのオーラを払拭したくて、シャワーで体を清めました。そのくらい、最初の印象は悪かったのです。
明日の2話に続きます。
からの記事と詳細 ( 好立地の格安土地を見に行くと有名なゴミ屋敷だった!新築計画は ... - 健美家株式会社 )
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